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     昔のお年寄りが使っていた 「遠野言葉」でのコメント を添えています。不思議で楽しい遠野の言葉をお楽しみ下さい。

 分りやすい  遠野言葉(方言)の解説      遠野も佐倉も城下町   
 「遠野地方の日常会話集」           遠野の観光名所と景色   佐倉の観光名所 
 「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の紹介       「あの日あの時 五七五」 のコーナー  
 「やじきた学園道中記・遠野編」 の紹介             育ちは遠野・住いは佐倉です 阿 部 恒 幸
 
   
 ※ 残念ながら 2015年のこれ以降の日記帳は手違いにより消失してしまいました。
 
 8月2日(日) 
   
 きんのハあっつこっつで花火大会あってス 遠ぐの山の空さもポワンポワンって花火ハ見えだっけよ : 遠野言葉
    (昨日はあっちこっちで花火大会があって  遠くの山の空にもポワンポワンと花火が見えたんですよ : 標準語)


    佐倉市民花火大会 
(昨晩8月1日・総打ち上げ数:1万6千発 2尺玉・1尺玉・8号玉等大きい花火の打ち上げが特徴)
         
  
            地元JA職員が習得し披露する手筒花              水面で花火を破裂させる水上スターマイン

           
        音楽に合わせ10分間で6千発のミレニアムスターマイン       2尺玉(高さ700mで直径約500mの花を咲かす
・ 
 
 8月1日(土) 遠野の花火大会情報 : 8月15日開催は お盆の送り火の意味が強い遠野の花火です。

 
  親ずもおふぐろも遠野病院サ入院すたどぎハ 病院の窓がら見える花火サ手っこ合わせで「まんつ いいもの見せで貰ったよ」って
                                                                   喜ごんでいだっけよ : 遠野言葉
     (親父もお袋も遠野病院に入院した時は 病院の窓から見える花火に手を合わせて「本当に いいものを見せて貰ったよ」って
                                                                    喜んでいました   : 標準語)


          
    
・ 
 7月31日(金) 明日の夜は佐倉の花火大会です : めったに見れない打ち上げの準備風景を見学

   まんつとも1万6千発も上がってス、珍らす2尺玉だの手筒花火なんかもやるらすでば。あすたの夜ハ待づどおすでば : 遠野言葉
   (まあまあ1万6千発もあがるって、珍しい2尺玉や手筒花火なんかもやるらしいです。明日の夜が待ち遠しいですね  : 標準語)

   花火大会打ち上げ場所全景 (佐倉サンセットヒルズから撮影)  水上スターマインも有名です。
     

         手筒花火会場・有料観覧席    2尺玉筒4本
(径60cm×高さ2.5m)    8号玉筒設置準備
      
・  
 7月30日(木) 畑のスイカ・トウモロコシ はくびしんで全滅 : でもカボチャはかじっていたづらをする程度で良かったです。

 おらハ趣味でやってっからいいども、農家のひたづぁ死活問題だべな。ほでもカボチャはあんまり好ぎでねぇみででぺっこ助かったでば : 遠野言葉
(私は趣味でやっているのでいいんですが、農家の人達は死活問題でしょう。でもカボチャはあまり好まない様で少し助かりました     : 標準語)

    はくびしんの被害  (スイカ20個以上、トウモロコシ約50本が全滅です)
      
         いろいろ対策してみましたが、はくびしんはひるまず向かってきます。
 
 7月28日(火) 15年前亡き父が遠野で作った「九十栗カボチャ」 そのカボチャを私も今年初めて作ってみました。
                                                           感激する美味しさです。

  遠野言葉 
(父が母に本当に美味しいカボチャを食べさせようと、探し当てたのがこの「九十栗カボチャ」とのことでした。
           遠野から送ってきたこのカボチャで、今中学生と小学5年生の孫の離乳食を大量に作って育てたのを思い出します。)

     毎とす遠野がら、「ほれ うんめカボチャ出来だがらおぐったぞ」って、親ずがらこのカボチャ
    ハ送って来たのス。
     食ってみだっけ「こんたにうんめカボチャハ食ったごどぁねえな」ってス、孫だづさばこのカボ
    チャで離乳しょぐこしぇで育でだっけよ。
     あんたにうんめがったカボチャハ 今の俺もこしぇでみんべがど思って、今年はだげハ借りで
    こしぇだっけ やっぱり15年前のおんなずあずの「九十栗カボチャハ出来だのス。
    かがぁど感激すてすまってス なんてしゃべっていいが わがんねぐれ嬉すくってス・・・。

 15年前、亡き父が山の畑で作った「九十栗カボチャ」  今私の畑で出来た「九十栗カボチャ」
     
 父が入院中の為、            私が採りいれして毎年父が配って   形も色も同じです。        甘じょっぱく煮てみましたが
 山葡萄のツルにまで絡んでいました。    近所の家庭に配りました。                  15年前の味と変わらず本当に美味しいです。
 
 7月27日(月) 我が家での流しそーめん : 孫全員6人集合し、12年目の流しそーめんです。1回目から参加の孫はもう中学生。

   まんつとも大勢でやがましねぇごどス。最後ハミニトマト流すたり水っこハ堰き止めだりすて いだづらで終わんのス : 遠野言葉
   (まあまあ大勢で騒々しいんですよ。最後はミニトマトを流したり水を堰き止めたりしてして いたづらで終わるんです : 標準語)

  我が家の流しソーメン風景
     
    孫6人全員参加となりました      最年少は訓練中です       中学生は慣れたものです
 
 7月26日(日) 団地の故郷作りです : 町内会のお祭りを企画し、子供達にこの夏を楽しんでもらおうと大人達もがんばります。

 
  ずもどさばむがすがらのまづりハあっけども、あだらす団地さばそんたなのねぇもんだがら、おどなだづも頑張ってんのス : 遠野言葉
   (地元には昔からのお祭りがありますが、新しい団地にはその様なものは無いものですから、大人達も頑張っているんです : 標準語)

  団地の手作りのお祭り風景
      
 
         山車を引く子供達          炎天下ヒエピタ貼って頑張る子も・・ お母さん達・子供を抱っこして、そしてベビーカーを押して・・
 
7月24日(金) 梅雨が明けた田んぼ : 稲穂が顔を出しはじめました。

   まいにぢ暑づくててぇ変だども 朝間早ぐサたんぼ見さ行ぐどス 今日何がいいごど有る様な気サなっけよ : 遠野言葉
    (毎日暑くて大変ですが  朝早く田んぼを見に行くと   今日何か良いことが有る様な気になるんです : 標準語)


   今朝の田んぼ
       
     田んぼの前を京成電車が・・       稲穂が顔を出しました    白鷺が朝日で眩しいくらいです

 
 7月23日(木) 始めて収穫したスイカは黄色のスイカでした : シロップの様な甘い味で孫達といただきました。

 
 もうそろそろ食い頃だべがど思って 試めすサひとっつ採ってきて割ってみだっけ 珍らす黄色でス 
                                 孫だづど食ってみだども 赤げのどなんぼがつがったあずで うめがったでば : 遠野言葉
   (もうそろそろ食べ頃かと思って 試しに一つ採ってきて割ってみたら 珍しい黄色でね
                                 孫達と食べてみましたが 赤いのとはいくらか違った味で 美味しかったです : 標準語)

        始めて収穫したスイカ
            
              小玉スイカ            薄い黄色ですが甘味は最高
 
 7月21日(火) 今日は別施設へ移動しての流しそーめんボランティア : 真竹の装置フル稼働です。

  どごの施設サ行っても大評判の流すそーめん。みんなでっけぇ声で まだうんめそうに食ってっけでば : 遠野言葉
 (どこの施設へ行っても大評判の流しそーめん。みんな大きな声で また美味しそうに食べていました  : 標準語)


  流しそーめん                   その施設での文化活動
     
                       
      スタッフと利用者さん合作の貼り絵(2.5m×1.5m)    七夕飾り
 
 7月20日(祝) 老人施設ボランティア・流しそーめんと演芸のひと時 : 真竹を使った本格的循環式流しそーめん装置で・・・。
                                                                                   (昨日)
  
  真竹でこしぇだ流しそーめん見だっけ 皆喜ごんですまってス テンション上がりぱなすス。
                                そのあどハ うだっこだの踊りっこでたのすんでもらって とってもえがったよ : 遠野言葉
   (真竹で作った流しそーめんを見たら 皆喜んでしまって テンションが上がりっ放しなんですよ。
                                 その後は 唄やら踊りで楽しんでいただいて とても良かったです      : 標準語)


  流しそーめんを楽しむ        部屋でも出来る本格的流しそーめん装置を2脚 (1脚につき車椅子10名)
     

  演芸の部
       
           歌 謡 曲                篠  笛          日本舞踊(曲:海の大名)
 
 7月19日(日) 今日はこれから老人施設でのボランティアです : 曲名は村上水軍を歌った「海の大名」9年振りに披露します。

   
  むがす 瀬戸内海さば 海ぞぐ居だずもな。まんつ皆おっかねがってだづども 悪(わる)ごどハいづまでも続がねのス : 遠野言葉
     (昔 瀬戸内海には 海賊が居たそうです。本当に皆怖がっていたそうですが 悪いことはいつまでも続かないですよね : 標準語)

                 
               海賊・村上水軍の再現           9年前の舞台・村上武吉をモデルにした「海の大名」
  
 7月18日(土)
  
枝豆だのかぼちゃハじょさねぐ出ぎるづが すいがハ難がすってゆわれでだども なもなも今回ハすいがもじょさねぐでぎだのス      : 遠野言葉
  枝豆やかぼちゃは簡単にできるそうですが すいかは難しいって云われていたんですが どうしてどうして今回はすいかも簡単にできました:標準語

 ※ 遠野言葉解説 「簡単に出来る」ことを 遠野では「じょさねぐ出ぎる」といいます。 これは「ぞうさない」から変化した言葉とかんがえられます。


  枝豆の収穫・かぼちゃ、すいかの出来具合です
     
          枝  豆           かぼちゃ(富山ラグビーボール形)         すいか(紅小玉)
 
 7月17日(金) 遠野の壮大な治水対策・完了済 : 誰が物見山にトンネルを掘り、町の中を流れる川の水を迂回させようと考えたのか
                                                             随分大胆なアイディアが実現したものですね。

 
  毎とす毎とす台風来っと 遠野のまづハ水びだすサなって まんつえれごどサなってだったっけが これ出ぎでがらハ 
                                 なんぼいっぺ雨っこ降ったって まぐらたげぐすて寝でられるようサなったどス : 遠野言葉
  (毎年毎年台風が来ると 遠野の町は水浸しになって 本当にえらいことになっていたんですが これが出来てからは
                                  いくら沢山雨が降ったとしても 枕を高くして寝られるようになったそうです  : 標準語)

  遠野の治水対策 
(トンネルはH14から5年がかりで掘り上げ、第2ダム等も含め約5年前に完成したそうです)
    
         物見山の麓を貫く 迂回トンネル          遠野第2ダムにある 迂回トンネルの入り口
 
 7月16日(木) 台風が近づいて上陸しそうです : 今窓から見える私の街の救助訓練です。子供の頃 遠野でも多くの台風がきました。

             
  

   遠野言葉 
(遠野でも子供の頃、毎年といっていい程台風がやってきて凄く怖い思いをした思い出です)
              [遠野地方の日常会話集37ページ 「こえ」より]

     
 むがす遠野さば 毎とすずぐれ(毎年というぐらい)台風ハ来たのス(来たんです)
      新橋の橋のたもどサ警察署あっったっけが(あったんですが) 大雨降っと山がら流れできたでっけぇ
     木ハ その橋サ引っかがってすまって 川の水っこハ溢れですまんのス(しまうんです)
      おらハその頃、新町サ住んでだども 道路ハ溢れだ水で川みでに(みたいに)なってすまって 水ハ
     「ゴーゴ」ど流れんのス。
      それ見で凄ぐこえ(怖い)思いすたのおべでんのス(思いをしたのを覚えているんです)
      とぐに夜ハこえくて(怖くて)寝られねごど(寝られないことが)何回もあったどもス(あったんですが)
     ほでも(それでも)朝起ぎっと(起きると)決まっていい天気サなってで 道路ハ白い石っこで「ビッシリ」
     どタイルみでになってで ゆんべの(ゆうべの)こえがったのもわしぇで(怖かったのを忘れて)はだすで
     飛び廻ったっけよ(飛び廻ったんですよ)

       昔、毎年水害をもたらした「来内川(らいないがわ)」
            
          遠くに「お多賀橋」 その奥に新橋があります              奥に見えるのが「大手橋」      
 
7月14日(火) まわり中 百合の香りがいっぱいです : 赤・黄・白など色どりも豊かに咲いてくれました。

 
山のはだけで休憩すて水っこ飲んでっとス どっからが山百合の匂いすてきて きもず洗われるよんたっけよ : 遠野言葉
  (山の畑で休憩して水を飲んでいると どこからか山百合の香りがしてきて 気持ちが洗われるようなんです : 標準語)

  庭の百合(山百合とは異なり、カサブランカの種類だと思います。山百合は遠くに香を飛ばし、虫達を呼ぶため、もっと強い香りがします)
       
   
         赤紫色の百合                 薄い黄色の百合          10個×2本=20個の豪華な白百合
 
 7月13日(月) 食中毒の多くなる時期です : ご飯が腐ってしまうことを遠野ではご飯が「あめる」といいます。

  
 遠野言葉 (ご飯が腐るのに限って「あめる」を使い、その他のものが腐るのは「わがねぐなる」 また普通に「腐る」といいます)
               [遠野地方の日常会話集 11ページより]

      あやーっ このご飯「あめで」すまったでば(「腐って」しまったよ)。ゆんべ(夕べ)うっかりすて冷蔵庫サ
     入(え)れんの わしぇですまったのス(忘れてしまったんです)
      このおがずもわがねぐなってだなっス(駄目になっていますね) 。これがら益々あづぐなっから(暑くなる
     から) よっぽど気付けねばわがねんだな(気を付けなければ駄目なんですよね)
      あっ そんだそんだ よしおの遠そぐハ(遠足が)来週だったっけな(だったっけね)。わしぇねで(忘れな
     いで)梅ぼすハ買っておがねばなんねんだでば(おかないといけないんだよね)
      梅ぼす入れだだげで おにぎりハ「あめね」もな(「腐らない」んです)。 
      むがすのひたづあ(昔の人達は) 良ぐかんげだもんだすな(考えたものですね)

                   

 
 7月12日(日) 畑の鳥獣被害いよいよ深刻に・・ : 実の無いとうもろこしの茎を「はくびしん」が、
                                                    そして枝豆の葉を野兎がむしゃむしゃと・・。ひどい!!

   きんのはだげサ行ったっけ、きみのくぎハめちゃくちゃで、枝豆の葉っぱハ丸坊主でス ショックだでば。
      しょうねがら はだげの周りサ網っこ張ったども、土サ穴っこ掘って入(へ)ってくるずども なんたなあんべサなんだべが? : 遠野言葉

  (昨日畑に行ったら、とうもろこしの茎はめちゃめちゃで、枝豆の葉は丸坊主で ショックです。
     仕方が無いので 畑の周りに網を張ったんですが、土に穴を掘って入ってくるといいますが どんな具合になるんでしょうか? : 標準語)

    ※ 遠野言葉解説  「とうもろこし」を遠野では「きみ」と云っていました。

   
鳥害は光沢テープで何とか
       でも、「はくびしん」と「のうさぎ」はこのままでは無理      仕方なく、動物防除ネットを畑に張り巡らせたが効果は?
       

     動物被害の状況
            
    
 「はくびしん」に食べられたとうもろこし   「野兎」に葉を食べられ丸坊主の枝豆

      ※ 今、全国の畑の作物の動物被害は深刻になっていますが、それを実感しています。スイカやトウモロコシ等買った方が安上がりに
         なってしまいますが、農家さんの苦労、なんとかしてあげたい気持ちでいっぱいです。          
 
 7月11日(土) 朝顔の様で朝顔じゃない、ではなんという花? : 種を蒔かなくても家の周りに自然に出てくるつる花達。

   たげがぎだ下だの茗荷の間がら朝顔みでなつるっこど葉っぱハ出できてス こんたなうづぐす花っこ咲がせでんのス。
                                          今まで邪魔だがら取って投げでだっけ、もってぇねがったなっス : 遠野言葉

    (竹垣の下やら茗荷の間から朝顔の様なつると葉っぱが出てきて     こんな綺麗な花を咲かせているんです。
                                         今迄邪魔なので取って捨てていたんですが、もったいなかたです : 標準語)

      今朝咲いていた花達
           この二つの花、なんという花?                  もみじ葉留紅草(るこうそう)
        
    
       庭の竹垣の下から・・・        茗荷の根っこのあたりから・・・   これだけは東京の十思公園の生垣から10年前種採取
            (花は2cm位)      
       (花は2cm位)                         (花は1.5cm位)
 
 7月9日(木) 市の美術館で絵の作品展を鑑賞 : ボランティアを通した知り合いの方等、年毎に腕を上げてきている様です。

    「おらもこんたなうめ絵っこ描げればいいなぁ」ど思っとも、このとすサなればなんともなんねぐなってすまったでば : 遠野言葉
   (「私もこの様な上手な絵を描ければいいなぁ」とおもうんですが、この年になればどうにもならなくなってしまいました : 標準語)
                                            

      菅原さんの絵                           安西さんの絵
        
        城址深秋 (F 10)       鋸南水仙の里 (F 50)     炭焼き小屋と水仙 (F 30)
 
  7月8日(水) 「今の時代の生存競争には勝てない」と思った出来事 :「プレミアム商品券」どれだけ早く起きて行って並べば買えたの?

    市の世帯数とほぼ同数の商品券が販売されるということで、日曜日は大手の商店に出掛けましたが、
   既に売り切れとのこと。
    月曜日は郵便局で販売するとのことで、朝5時半に行ったら既に売り切れで結局買えませんでした。
    この朝は、早い人は朝3時前から並んで整理券を貰って購入出来たとのことです。
   「世の中甘く見ては生きていけないなあ」という教訓を得た出来事でした。

  いず万円でいず万三千円の物買えるってス 皆目の色変えで頑張って行ったんだべな。
                                                まんつ この世のながさば付ぎあいきれねでばス : 遠野言葉
 (一万円で一万三千円の物が買えるというので 皆目の色を変えて頑張って行ったんでしょう。
                                                本当に この世の中には付きあいきれないです  : 標準語)   

                
 7月7日(火) なでしこジャパン頑張りました : 「なでしこジャパン」=「日本なでしこ」って見た事がありますか?

 
    今、花屋サ出でるなでしこハ ほどんど舶来物だづよ。日本なでしこハ少なぐなってまず見るごど出ぎねずよ        : 遠野言葉
  (今、花屋さんに出ているなでしこは 殆ど外来種だそうですよ。日本なでしこは少なくなってまず見ることが出来ないそうです : 標準語)

          日本なでしこ                 外来なでしこ他多数
                
 
 7月6日(月) 鎌倉散策スナップ : 

   今、旬の釜揚げシラス丼食ったっけ まんずうめがったでば。おみやげさば「まめやのまめセット」だの「鳩サブレ」だのって
                                                          食うたのすみもいっぺあったよ : 遠野言葉
  (今、旬の釜揚げシラス丼を食べたら 本当に美味しかったです。おみやげには「まめやのまめセット」や「鳩サブレ」など
                                                          食べる楽しみも沢山ありましたよ : 標準語)

 
   鎌倉散策スナップ写真
      
     5年前に大風で倒れた大銀杏         祝詞をあげる神主(七福神)            八幡宮の階段を上る和服姿の外国人
     (3大将軍実朝が暗殺された場所)

      
  
   江ノ電の1日乗車券     民家と隣り合わせの江ノ電      今が旬の釜揚げシラス丼     寒い稲村ヶ崎海岸で遊ぶ子供
 ・
  
 7月5日(日) 
   きんのハ はづまんさんもだいぶづさんも 人でいっぺでス たまげだども 雨っこも一休み で最高のかまぐらだったでば : 遠野言葉
   (昨日は  八幡様も大仏様も        人が沢山居て  びっくりしましたが 雨も一休みで 最高の鎌倉でした      : 標準語)

     ※ 箱根方面行きを取り止めた人達が 手前の鎌倉の来たのか 江ノ電も満員、駅から大仏へ行く道路も人が車道に溢れ、何か
       騒然とした雰囲気でした。
        多くの外人さんも目立ち ソフトクリームや串団子を食べながら歩く大きな身体が印象的でした。
        明日は 鎌倉の景色の裏側をご紹介したいと思います。


   七夕仕様の八幡宮           外人さんも大勢の鎌倉の大仏  長谷寺の綺麗な紫陽花
     
・ 
 7月4日(土) 
   今日ハ これがら鎌ぐらサ行ぐどごだどもス 雨っこ降ってる鎌ぐらハ なんたな景しぎだべがどおもってス : 遠野言葉
  (今日は これから鎌倉へ行くところですが 雨が降っている鎌倉は どの様な景色だろうかと思っています : 標準語)

              鎌倉のパンフレットより
                    
・ 
 7月3日(金) 大量のビデオテープ(VHSとDV)をDVDに纏めました : 30本のテープが5枚のDVDになりました。

   むがすのビデオテープハ いっぺになってすまって なんじょにすんべがど思ってだっけが 思い切って時間かげで 
                                                        DVDサまどめだっけ すっきりすたでば : 遠野言葉
     (昔のビデオテープが 一杯になってしまって どうしようかと思っていましたが 思い切って時間をかけて
                                                        DVDに纏めましたら すっきりしました : 標準語)


              集約したDVDの例 (ビデオテープ30本が5枚に)
       
ラックに納めていたVHSの一部      遠野祭り等         NHKやビクター等への応募作品等    日本舞踊の舞台での記録等
 
 7月1日(水) 遠野から釜石線で海浜学校へ : トンネルに入ると煙突から出る煙が 客室に入って来て、皆の顔が煤だらけに・・。
                                       (小学校の頃の思い出です)
   遠野言葉 [遠野地方の日常会話集34P 一部変更]
 
  
    海浜学校でハ 遠野がら鵜住居まで汽車っこサ乗はって行ぐどもス トンネルサ入(へ)っと
     窓がら「ボーッ ボ」ど煙りが入ってきてス あわでで窓っこ閉(す)めっけが それどもその
     窓っこのすぎまがら煙ハ入(へ)ってくっけもな。
      すてス 一寸すっと車内のはずっこハめねぐなってすまうのす。
      石炭くせす「けぷて」なんてもんでねがっけよ。
      トンネル抜げっと皆の鼻の周りハ真っ黒になってです 皆で大笑いすたもんだのス。

          釜石線眼鏡橋を走る蒸気機関車
           

       ※ 列車の旅も顔が黒くなっても楽しい旅なら我慢できますが、今回の様な痛ましい事故は残念ですね。
 

                             
 私の日記帳へようこそ  自然と故郷の言葉は心の癒しです】      ト ッ プ ペ ー ジ へ                                   
     昔のお年寄りが使っていた 「遠野言葉」でのコメント を添えています。不思議で楽しい遠野の言葉をお楽しみ下さい。

 分りやすい  遠野言葉(方言)の解説      遠野も佐倉も城下町   
 「遠野地方の日常会話集」           遠野の観光名所と景色   佐倉の観光名所 
 「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の紹介       「あの日あの時 五七五」 のコーナー  
 「やじきた学園道中記・遠野編」 の紹介             育ちは遠野・住いは佐倉です 阿 部 恒 幸
 
 【 日 記 帳 2015年】    2015年(1〜6)の日記帳    
 6月30日(火) ツバメ返しとはこのことか? : こんなスピードで虫を捕えている?ってその瞬間は見えませんが本当なんですね。

 
   田んぼの上ス ツバメだづぁ 上がらすたサ 右がら左サ切りがえすて 水のながさも飛びごんで虫っこ捕ってんだもな : 遠野言葉
    (田んぼの上を ツバメ達は 上から下へ  右から左へ切り返して 水の中にも飛び込んで虫を捕っているんえすね  : 標準語)

     こんなに優雅にスイスイと飛んでいる様に見えますが、ツバメたちは必死なのでしょうね
       

   水面の虫を捕っているのか?水に突っ込んでいるツバメ      
                      
           
 
 6月29日(月) 珍しい「アマサギ」を見ました : 「コサギ」はよく見るのですが、今日田んぼで一緒に餌を探していました。

 「サギ」さば「オオサギ」だの「アオサギ」だのって種類いっぺあっとも、「アマサギ」ハめったに見れねもんだもな :遠野言葉
 (「サギ」には「オオサギ」や「アオサギ」等種類が沢山ありますが「アマサギ」はめったに見れないんですよ   : 標準語)

     「アマサギ」と「コサギ」    羽根と口ばしが黄色い「アマサギ」 羽根は白、口ばしが黄色の「コサギ」
     
・ 
 6月28日(日) 今日もカヌーの練習に余念がありません : この一週間 放課後も練習・試合間近?

 
 マイクで指示すてるおなごの人ぁ自転車がら 元気でス「あれだ これだ」ってしゃべってっけども 選手もまんつ頑張ってっけよー : 遠野言葉
 (マイクで指示している女性の方は自転車から 元気でね「あれだ これだ」って云っていますが 選手も本当に頑張っていますよー : 標準語)

 眼下のコースで頑張るカヌーの選手達
    
・ 
 6月27日(土) 遠野の夏のギフト「遠野地ビールZUMONA」とは? : [ZUMONA] = [ずもな]=[〜だそうな]

    遠野言葉 「ずもな」は第三者の事柄を説明したものですが、小学校の頃の私の出来事を他人に置き換えて説明して見ました)

   
  小学校の頃ス おやずハ(父親が)山ブドウ酒押入れサかぐすてんのめっけで(山ブドウ酒を押入れに
    隠していたのを見つけて) カメがら茶碗ですぐって飲んだっけ(飲んでみたら) すっかり酔っぱらってす
    まったずもなしまったそうです)
     これハわがねど(これはいけないと)思って 顔っこ赤(あ)げの冷めるまで
(顔が赤いのが冷めるまで)
   山サ行って遊んでだっけ(山へ行って遊んでいたら) 夕がだサなってすまったずもな
(夕方になってしま
   ったそうです)

  遠野の夏のギフトの一部 
(この他 ジンギスカンや遠野蕎麦、わさびや漬物など多くのギフト用品があります)
      
・ 
 6月26日(金) 「アジアンダム」が綺麗です : 約20年前に知り合いから戴き大事にしてきました。

  デッキの椅子サ座って こんたなうづぐす花っこだづ眺めでっと いづまで見ででも飽ぎねごどス : 遠野言葉
 (デッキの椅子に座って こんな美しい花達をながめていると いつまで見ていても飽きないですね : 標準語)

    「アジアンダム」
         
・ 
 6月25日(木) 暑いときは「ところてん」が最高です : 伊豆の海の「ところてん」とのことで、美味しくいただきました。

 
なづのあづどぎゃ「とごろてん」でも食ぇば ひゃっけくてくずなながもさっぱりすて きもづぁいいよ : 遠野言葉
 (夏の暑いときは「ところてん」でも食べると 冷たくて口の中もさっぱりして 気持ちがいいですよ : 標準語)

       付き棒で「とこてん」を突出します
            
・ 
 6月24日(水) 畑にミツバチが多く飛んでくるようになりました : 朝早く人工的に授粉が必要かと思っていましたが安心です。

 
  ミヅバヂ居んねば 野菜の実っこハ成んねづがらス 最初ハ一ぴぎも来ねがったども 花っこいっぺ咲ぐど匂いであづまってくんだべが?
                                                            手間っこかがんねで ありがでじぇ : 遠野言葉
  (ミツバチが居ないと 野菜の実が成らないそうで 最初は一匹も来なかったんですが 花が沢山咲くと匂いで集まって来るんでしょうか?
                                                            手間が掛からないで 有難いです : 標準語)            

        かぼちゃ・受粉成功        すいかの雌花           冬瓜の雌花
        
    
・ 
 6月22日(月) 劇団四季のミュージカルは凄い人気なんですね : 昨日の席の前から8列目はプラチナチケットとのこと。
                                                    チケットがなかなか取れない中、幸せでした。又行きたいです。

  
8年前見だ「ライオンキング」ハ 10,000公演だづもな。これがらもおもしぇのハ続いでっけよ : 遠野言葉
  
(年前にまた「ライオンキング」が 10,000公演だそうです。これからも楽しそうなのが続いていますよ  : 標準語)

    劇団四季の公演予定のミユージカル
      
   
・ 
 6月21日(日) 劇団四季の「リトルマーメイド」鑑賞してきました : 久々におとぎの世界に入った様で楽しかったです。

  遠野言葉 
(孫家族に連れられて出掛けたんですが、若者達だけでなく我々と同じような年配者の姿も多かったですよ)

  
  むがす「ライオンキング」も見だどもス 今日の「リトルマーメイド」ハ おらだづも海のながサ入(へ)ってる
   ようで舞台の色っこもうづぐすくて 感げぎすたでば。
    最後ハ 人魚ど王子様ハハッピーエンドで とってもえがったよ。
    孫通ってる佐倉のダンス教室のOBのメンバーも出でで、身近サ感ずだのも とってもえがったでば。


  劇団四季・夏劇場(JR大井町駅傍)             舞台はパンフレット以上に色鮮やかで見応えがありました
     
・ 
 6月20日(土) 遠野の実家のブドウ「ナイヤガラ」の実がこんなに大きくなりました : 30〜40房も・・・。

  
 遠野のうづの屋根サ這わせでだブドウだども こんたに成ったのはずめででス まんつ楽すみだでば。うめぐなればいいがな      : 遠野言葉
 (遠野の家の屋根に這わせていたブドウですが こんなに成ったのは初めてで 本当に楽しみなんです。美味しくなればいいんですがね : 標準語)

      ※ 約20年前 遠野のブドウの木をさし木で増やしましたが、実がならず一度切ったりしましたが、復活しました。
    
                     今日のブドウです。熟す前に袋をかけ始めました。
           
      5月31日の花と実
・  
6月19日(金)
 
こんたに雨っこばり降ってっと 運転すてでも減ったタイヤのごど気になってでス ようやぐ今日取りがえできたでば : 遠野言葉
(こんなに雨ばかり降っていると 運転していても減ったタイヤの事が気になっていて ようやく今日取り替えてきました : 標準語)

      ※ 減ったタイヤを新品に変えると ハンドルも軽くなり 省エネになるであろうことを実感しました。


          
 溝が減ったタイヤはスリップし易く 特に雨の日は危険です
                  
 
 6月18日(木) 世のなが「かだごど」で「まで」なしとも まだまだいっぺいるでば。ありがでごどだでば : 遠野言葉
          (世の中「義理堅く」て「几帳面」な人も まだまだ沢山いますね。ありがたいことです  : 標準語)

   遠野言葉 
(思えば思われる。助ければ何時かは助けられることもある。人には誠意いを尽くしてのお付き合いを・・・・)  
                [遠野地方の日常会話集 25ページより]

      
 おがえしば(お返しは) いらねがらって(いらないって) ゆってだのサ(云っていたのに) こんたな
      たげもの(こんな高いものを)買ってきてけで(買ってきてくれて) おめさんも(あなたも) ぜぇぶん
      (随分) 「かだごど(義理堅い)」な しとだなっス(人ですね)
       それさす(それにね) 大分めぇサ(前に)引っ越すてったのに 手紙も「まで(几帳面)」に出すてく
      るス その手紙もス まんず「までまで(細々丁寧)」ど けぇでくっけもや(書いてくるんです)


                           
・ 
 6月17日(水) 「やじきた学園道中記U・11遠野編」 昨日より発売 : 少女コミック「プリンセスゴールド7」月刊誌も同時発売                                                      

 
 この「やじきた・・・」ハ 若(わ)げおなごだづどがのあいだでハ まんつ人気あるづもナ。 ほでねばこんたになげぐ続がねんだでば : 遠野言葉
    (この「やじきた・・・」は 若い女性達等の間では   本当に人気があるそうです。 それでなければこんなに長く続かないですよ : 標準語)

          
※ 遠野言葉の翻訳のお手伝いをさせて頂き 遠野編コミックスも3編目となりました。
               物語も山場を迎え、ますます面白くなってきています。
               また、昨日発売された少女コミック月刊誌「プリンセスゴールド7月号」では「やじきた学園道中記」は刊頭を飾っています。
               是非お楽しみ頂きたいと思います。           

    「やじきた学園道中記U・11遠野編」 (著者 : 市東亮子   発行 : 秋田書店)
        
・ 
 6月16日(火) 野菜の成長も早いのですが、雑草の成長はもっと早く感じます : 今の農作業は専ら草取りです。

  
  はなす聞いでもテレビ見でも 実っこ成らせるのハ草どりてぇ変なのす。農家の苦労ハわがるすか?  : 遠野言葉
   (話を聞いてもテレビを見ても 実を成らせるのは草取りが大変なんです。農家の苦労がわかりますか? : 標準語)
     
        カボチャ                  枝   豆               トウモロコシ    
      5/24                   6/16                     6/4                    6/16                 6/4                  6/16
        
・ 
 6月15日(月) 桔梗の青紫色が心を落ち着かせてくれます : その近くには燃える様なユリの花が・・・・。

   遠野の山さば こんたなうづぐすきぎょうハ咲いでだどごもあったっけども なづがす色なのス : 遠野言葉
  (遠野の山には この様な綺麗な桔梗が咲いていた所もあったんですが 懐かしい色なんです : 標準語)

  庭の花
                 桔  梗                         ユ   リ
        
・  
 6月14日(日)
  
今たげ山サ入(へ)っと 真だげのたげのご出でっけもな。煮物だのめんまサこしぇっと まずうんめがっけよ : 遠野言葉
  (今竹山に入ると  真竹のたけのこが出ているんです。煮物やめんまに作ると 本当に美味しいんですよ : 標準語)


     今が旬の「真竹のたけのこ」 
(太いもので直径10cm位あります。孟宗竹のたけのこと違い長く育った部分まで食べられます)
        
     地面からたけのこが・・   収穫した真竹のたけのこ      「めんま」を作ってみました
 
 6月12日(金) 今年もらっきょうを漬ける時期になりました : でも、今年は去年より値段の大幅アップが悩みの種です。、

 
   朝間ど晩下のご飯のどぎにハ 必ずらっきょう夫婦で2つずづ食ってるがら いづ年分で2,900個ぐれの目安で漬けでんのス : 遠野言葉
    (朝と夕方の食事の時には 必ずらっきょうを夫婦で2個ずつ食べているので 一年で2,900個位の目安で漬けているんです : 標準語)

           ※ 一袋1Kg入りにはらっきょうが約200個と考えますと 2,900個で14Kgにもなってしまいます。少し減らそうかとも・・・。

     
     先ず甘酢漬け前の塩漬けらっきょうをつくります
           
         根っこを切り取ります       伸びた茎を切り取ります   洗って薄皮を取り塩漬けにします
 
 6月11日(木) 梅雨の時期、里山を彩る「ほたるぶくろ」 : 遠野の山にも沢山あり「雨降り花(ばな)っこ」といっていました。
                                              また、梅漬けの汁に漬け赤く色づいた花を膨らませて遊んだものです。
                               
 
   雨っこいっぺ降ってやばっつ時期サなっとス 山さば「雨降り花っこ」咲いで 雨っこの合間サよぐ取りサ行ってだっけよ : 遠野言葉
    (雨が沢山降ってうっとうしい時期になると  山には「ほたるぶくろ」が咲いて 雨の合間によく取りに行っていました   : 標準語)

    梅雨に時期、里山を彩る「ほたるぶくろ」 (千葉県佐倉市宮本 6月11日撮影)
           
             白花ほたるぶくろ                 薄紫色ほたるぶくろ

    ※ 遠野では「雨降り花っこ」を梅漬けの汁に漬け、赤く色づいた花を膨らませて遊んでいました。
              
・ 
 6月10日(水) 夜中畑に現れる「ハクビシン」を撃退する方法は? : 実験1 忘れて自分が引っ掛かってしまいました。

   遠野言葉 
(畑の周りにある竹を使って 仕掛けを作ってみましたが 「ハクビシン」にも通用するのでしょうか?)

    
 カボチャもスイガもメロンも実っこ成ってきたがらス(成ってきましたので) 本格てぎに考えねば皆
    ハグビシンサ食われですまっぺがら(食べられてしまうでしょうから) 先ずこんたなもの
(この様なも
    のを)こしぇでみだども(作ってみましたが) なあに はだげのすごど
(畑の仕事を)終わってがら帰
    (け)んべっとすたっけ(帰ろうとしましたら) このすかげあんの忘(わ)しぇですまって(この仕掛けが
    あるのを忘れてしまって) 我(自分が)テグスサ引っかがってすまってがら「バタン」だどス。
     ハグビシンさもうまぐいげばいいどもス(ハクビシンにもうまくいけばいいんですがね)

   「ハクビシン」撃退音発生装置 (畑の周りに張られた細いテグスに触れば しなった竹が「バタン」と・・)
       
 
    2枚の竹を広げつっかえ棒を挟む             つっかえ棒に結んだテグス       テグスは20m先○に伸びています
     つっかえ棒の上にはテグスが結んであり                                 地面からの高さは20〜25cm
     テグスを引っ張る←と棒が外れ↓「バタン」
 
 6月8日(月) パンチの効いた美味しい「すぐりジャム」が出来上がりました : 我が家の一年分のジャムです。

   遠野言葉 
(酸味が比較的強く、パンチに効いた甘いジャムです。試行錯誤し ようやく今の味になりました) 

    
 すぐりジャムハ遠野でもなんぼがハ売ってっけども(幾らかは売っているんですが) あんまりこしぇる
    人居ねもんだがら(あまり作り人が居ないものですから) ぺっこの(少しの)量でもいい値段すっけもな
    (いい値段がするんですよ)。 
     すぐりの木さばトゲあって(木にはトゲがあって) 採るのに苦労するっけス(苦労しますし) すぐりの量
    がら見でジャムハなんぼも(いくらも)出来ねがら(出来ないので)これ売って商売すんのハ ゆるぐねん
    でねぇど思うんでば(大変じゃないかと思われます)

     すぐりジャムの作り方
         
     トゲに注意しすぐりを収穫します    へたと花柄を取り除きます    すぐりを熱湯で煮詰めます
     
         
      布で煮汁を濾しとります  煮汁に砂糖(ザラメ)を入れ煮込みます 綺麗なスグリジャムの完成です
 
 6月9日(火)
    
遠野さば 「かねなり」だの「ひっつみ」だのって うんめものもあっともス もっとうんめものこしぇんべっと 皆でがんばってんだどス : 遠野言葉
      (遠野には「かねなり」や「ひっつみ」など 美味しいものもありますが もっと美味しいものを作ろうと 皆で頑張っているそうです  : 標準語)   

      ※ 遠野広報には毎月 遠野の皆さんが考えたスイーツやおかずなどが紹介されています。レシビを参考に作ってみてはいかがでしょうか?


     遠野のクッキング 
(遠野広報4・5月号より)
           
・  
 6月7日(日) ツバメの赤ちゃんとんぼ丸呑み : 与えた親鳥・心配顔で・・・「大丈夫?」。

   遠野言葉 
(燕の餌やりは 親は電線に止まらず羽根をホバーリングさせながらやるのが普通ですが、
                                                      この時ばかりは心配そうにしばらく見守っていました)

    雀も燕もすぐなぐなってるづども(少なくなっているそうですが) おらの部屋の前の電線さば(には)
   の子っこハいっぺ留ってでス(燕の子が沢山留っていて) 親ハ餌持ってくんの
(親が餌を持ってくるのを)
   待ってんのス(待っているんです)
    とごろがス 餌っことんぼのどぎハ(餌がトンボの時は)子っこ燕もてぇ変そうだったス
(子燕も大変そう
   でしたし) 親の燕もすんぱいでス(心配で) 喰い終わるまで ずーっと傍で見でだっけよ)
(みていたん
   です)


 ツバメの赤ちゃんとんぼ丸呑みのシーン
   「はいっ!今度は大物よ」   「母ちゃん、羽根がひっかかってるよ」 「後はしっぽだけだから頑張って!」
      
・ 
 6月5日(金) さつきの花が咲き揃いました : 15年位前に鉢植えから地植えにし、名前も分からなくなってしまいました。

 
  前ハはぢ植えのさづぎハいっぺあったんだどもス 面倒見ぎれねくて地植えサすてすまったっけ名前も分がねぐなってすまったのス。
                                                                     ほでもうづぐすべ : 遠野言葉
  (以前は鉢植えのさつきが沢山あったんですが 面倒が見切れなくて地植えにしてしまったら名前も分からなくなってしまったんです。
                                                                    それでも綺麗でしょ : 標準語)

  咲き揃った「さつき」
      
・       
 
 6月4日(木) 畑の作物も順調に育ってはいるのですが : ハクビシンの足跡が有り、実がなったら食べられてしまうのは
                                                                   目に見えています。その対策は?

   
 広いはだげサ犬みでな足あどいっぺあってス 一ぴぎ二ひぎで無くて 何びぎもで遊んだあどみでなのス。
                            ハグビシンだづども、何たにすてこのはだげサ来ねようにすんべがど考えでんのス : 遠野言葉

    (広い畑に犬の様な足跡が沢山あって 一匹二匹ではなくて 何匹もで遊んだ跡みたいなんです。
                            ハクビシンだそうですが、どの様にしてこの畑に来ない様にしようかと考えています : 標準語)

  畑の作物も順調に育っていますが、獣害、鳥害を克服できるかが課題です
       
    
   スイカ(子づるが出てきました)     メロン(孫づるも出てきました)          枝豆も順調です  出て来たとうもろこしの芽を
                                                                      強い芽一本ずつ残します                                                                          
 
 6月3日(水) 菖蒲祭りが始まります : 今年は花が咲くのが早い様です。来年は「全国菖蒲サミット」がここ佐倉市で開催されるそうです。

  
 菖蒲まづりサバ まだ一週間もあんのサもう満開だでば。綺麗な菖蒲ハ増やすべっと 皆苦労すて研究すてんのこの種類多いの見れば
                                                                   良ぐ分がるでばナー : 遠野言葉
  (菖蒲祭りには まだ一週間もあるのにもう満開です。綺麗な菖蒲を増やそうと 皆苦労して研究しているのがこの種類の多いのを見れば
                                                                   良く分かりますよねー : 標準語)


     佐倉市菖蒲園 (佐倉城址公園内 6月2日撮影) [下段の色々な菖蒲の種類を見て下さい。ほんの一部ですが・・]
       

      

      
・  
 6月1日(月)
   
 「ごんぼほり」ハやんたっけども「たんぱら」も困っけよ。ほでもぼっこの「ごんぼほり」ハめげもんだでば : 遠野言葉
   (「大酔っ払い」は嫌ですが「かんしゃくもち」も困るよね。でも赤ちゃんの「大泣き」は可愛いもんですよ : 標準語)

   ※ 遠野言葉の解説
      1) 「ごんぼほり」は 牛蒡を掘る時のように大変 という意味と考えられ「大酔っ払い」と「赤ちゃんの大泣き」は手が付けられないことから・・。
      2)  「たんぱら」は気が短い「短腹」からきたのかな。


     「ごんぼほり」:大酔っ払い   「たんぱら」:かんしゃく持ち     赤ちゃんの「ごんぼほり」:大泣き
                              
・ 
 5月31日(日) なづハつかぐなってくっと いろんな実っこなってきて 楽すみ増えでくんのス : 遠野言葉
          (夏が近くなってきますと 色々な実がなってきて 楽しみが増えてくるんです : 標準語)

       ぐみの実              葡萄の花と受粉後の実    へびいちご
(味はあまりありません)
         
                      
遠野に実家から挿し木で持ってきた品種ナイヤガラ  田んぼの畔等に沢山なっています
 
 5月30日(土) 小学校の運動会 : 孫の応援に行ったのですが、子供達は元気。お父さん達はグロッキー・どうしてかな?

 
 まんつわらすんどぁ元気でいいごどなー、それさすても、日頃遅ぐまですごどで頑張ってス
                                     朝早えぐ場所とりやってる余裕なんかねぇでばな。おどさんス? : 遠野言葉
 (本当に子供達は元気でいいですねー、それにしても、日頃は遅くまで仕事で頑張っていて
                                    朝早く場所取りやっている余裕なんか無いですよね。お父さん? : 標準語)


     組体操で頑張っています
        

        
      
  子供達は元気です(紅組の応援9)      朝早い場所取りはお父さんの仕事 ・ 競技が始まる頃は疲れてグロッキー
                                                      (この画面では4人のお父さんが日陰でスヤスヤ)
 
 5月29日(金) いつも仲の良い鴨のつがい : 田んぼでエサを食べたり、毛づくろいをしたり、いつも仲良く一緒に行動。人間と違う所は・・。

  田んぼの
畔っこサこす下すて鴨の夫婦見でっとス なんだがホッコラすてやさす気持サなっけよ。
                                       おらだづ人間どつがってス まんつ 喧嘩すたどご見だごどねぇもな : 遠野言葉
  (田んぼの畔に腰を下ろして鴨のつがいを見ていますと なんだかホッコリして優しい気持ちになるんです。
                                        私達人間と違って まず 喧嘩しとところを見た事が無いんですよ : 標準語)

  いつもの田んぼに現れる鴨のつがい
    
・ 
 5月27日(水) 今日ハ30度超えであづぐなるって云ってだっけが これがら湿っぽくてやばつ日多ぐなってやんたでばな  : 遠野言葉
            (今日は30度を超えて熱くなると云っていましたが これからは湿っぽくてうっとうしい日が多くなって嫌ですね : 標準語)


    今朝の印旛沼・日中の暑さを想定させるような太陽です (AM5:02)
         
                                               日中の暑さを避け早朝散歩です
 
 5月26日(火) 藁を敷き詰め準備万端 : かぼちゃの成長が著しく、楽しみになってきました。

大汗かいで藁っこ敷いだっけが、本とにはだげらすぐなってきてス かぼちゃなんかハいっぺ取れる気すてきたでば : 遠野言葉
 (大汗かいて藁を敷きましたが、本当に畑らしくなってきて    かぼちゃなどが沢山取れる気がしてきました   : 標準語)


      藁を敷き詰めたかぼちゃ・すいか・メロン畑           かぼちゃ
          
 ・ 
 5月25日(月) すぐりの実も大きくなり、もうすぐ収穫し「スグリジャム」を作るのが楽しみです。

 
  やばつ梅雨過ぎでがら「カーッ」とおてんとさんハ照るどス すぐりハあががらむらさぎサ色っこ変わって 丁度食いごろサなっけよ : 遠野言葉
    (うっとうしい梅雨が過ぎて「カーッ」と太陽が照ると    すぐりは赤から紫色に変わって      丁度食べごろになるんです  : 標準語)

      すぐりの実 
(20年位前に遠野の畑から移植したものです) [ジャムを作るには色が変わる前の緑色の時に収穫します]
            
 
 5月24日(日) 田植えから約2週間、稲がすくすくと育っていいます。

   早ぇもんで田植えすてがら2週間たったってが? 稲も大分でっかぐおがってきてだっけよ : 遠野言葉
  (早いもので田植えをしてから2週間たったんですか? 稲も大分大きく成長していますよ  : 標準語)

    田植えから2週間の稲                          おたまじゃくしも元気です
        
・ 
 5月22日(金)   おらえさ来っと おもしぇぐなってすまって すぐおどげんのス     : 遠野言葉
           (孫達が 私の家に来ると 楽しくなってしまって すぐおちゃらけるんです : 標準語)

 
     ※ 遠野言葉の解説
          1) 「孫ど」「ど」は「達」の意味で 複数を表します。 例えば「わらすんど」は「子供達」、「べごど」は「牛達」となります。
          2) 「おどげる」は「ふざける」とか「おちゃらける」ことを云います。

                            
・ 
 5月21日(木) 老人施設へのボランテイァ活動 : お年寄りはゆったりとソファーで観劇

 
  今日も踊りっこ踊って喜ごんでもらったども としょりの皆ハソファーでゆったりど見でだっけが、余裕のある施設だなど思ったっけよ : 遠野言葉
  (今日も踊りを踊って喜んで頂きましたが お年寄りの皆さんはソファーでゆったりと見ていましたが、余裕のある施設だと思いました : 標準語)

  ボランティア風景 (開設して5年とのことですが、すばらしく綺麗で建物や部屋の作りもホテル並みのレベルでした)
   
      プロ歌手による歌謡曲     利用者さんはユッタリとソォファーで      日本舞踊
・  
 5月19日(火) 「詩吟の会」を覗いてみました : 「詩吟は長くて分かりにくい」と思っていましたが、一人が吟じる時間は約3〜5分
                                       で、内容の解説があり、とても分かり易く、皆がなごやかに楽しんで吟じていました。

  
  詩吟の会なんてはずめで行ってみだども、我思ってのどは大分つがって、解説あって聞げばいいもんだなど思ったでば 
                                    それがら腹がらあれだげ声だせば健康さもいんでねがど感ずだっけよ : 遠野言葉
   (詩吟の会というのは初めて行ってみましたが、自分が思っていたのとは大分違って、解説があって聞けばいいものだと思いました
                               それから腹からあれだけ声を出せば健康にもいいものじゃないかと感じました : 標準語)


 「詩吟を楽しむ会」発表会 風景(会場は満席) 吟じる内容がスクリーンに       プログラムの一部 (参考 : 題名)
      
 
   先生が吟じて開演           第一部 7番の内容のスクリーン   
 
 5月18日(月) 学習院「昭和寮」(1929・昭和4)がそのままの姿で : 現在は会社の施設として大切に活用されています。

  
 こんたな立派などごで 会社のOB会でス皆で酒っこ飲んで「わいわい」やるのハ もすわげねぇぐれのたでものだっけよ : 遠野言葉
   (この様な立派な所で  会社のOB会で皆で酒を飲んで「わいわい」やるのは   申し訳ない位立派な建物なんですよ  : 標準語)

   旧学習院「昭和寮」本館 今もそのままの姿で・・ (権藤要吉設計 アールデコ様式の空間)
         
         正 門         階 段                談話室他
 
 5月17日(日) 東京「三社祭」に行って来ました : さすが東京の三大祭の一つ・気迫溢れるお神輿が続きました。
                                           外国人の皆さんは着物を着たりして、珍しいお祭りを楽しんでいるようでした。


 
  さすが圧倒されるぐげれのはぐりょぐだっけもな それよっかすげぇ人でよぐ本堂までいげだどおもってス。
                                     みごしサ囲まれで帰りハ3倍ぐれ時間かがったのス。たまげだっけよ : 遠野言葉

  (さすがに圧倒される位の迫力なんですよ それより凄い人で良く本堂まで行けたと思っているんです。
                                    お神輿に囲まれて帰りは3倍位時間がかかったんです。びっくりしました : 標準語)

  三社祭り風景
     
  
  浅草寺本堂の上から見ると神輿の周りは凄い人・・     粋な担ぎ手のお姉さんも             格式高いお囃子

     
 
       家族揃ってお昼の時間         子供神輿の出発式・子供も意気に感じているよう    女の子はやっぱり出店に

       
  
 外国の女性の方は着物を着る希望がかなった瞬間なのかな     自国の好みとのミックススタイル?    ポップカルチャー健在
                                                                      (もしかして日本の方?)
 
 5月16日(土) 種から苗を育てるには手間と時間がかかりますね : 買った苗は既に畑でスクスクと大きくなっていますが・・・。

   種屋で「苗って高げもんだな」って云ったっけ、「これまでにすんのハてぇ変なんだよ」ってしゃべられだども
                                                    ずぶんでやってみで その意味分がったでば : 遠野言葉

  (種やで「苗って高いものですね」って云ったら、「これまでにするのは大変なんだよ」って云われましたが
                                                    自分でやってみて その意味が分かりました : 標準語)

 種から苗を育てるには手間と時間がかかります
 (もう少し大きくなったら、畑に植えようと思っているんですが 間に合いますかね)
        
 
    発芽セットに種を植える(4月30日)   育苗ポットに移植・かぼちゃ(5月10日)     本葉が育ってきました(今朝5月16日) 

   ※ かぼちゃは発芽率100%ですが、すいかは10個の種のうち2個だけ発芽しました。すいかは発芽率が低いそうです。
 
 5月15日(金) 「サルナシ」の花が咲きました : 父親が遠野の畑で育てていたものを 千葉で挿し木で増やしました。

    オラの秘密の「コガ」に木あってス 木のてっぺんまで上って採んのス。メジロに食(か)れる前にス   : 遠野言葉
 (自分の秘密の「サルナシ」の木があって 木のてっぺんまで上って採るんです。メジロに食べられる前にね : 標準語)

     ※ 遠野言葉の解説  遠野では「サルナシ」を「コガ」と言っていました。そのまま食べたり、焼酎漬けにして飲んだり(大人)していました。
                    なお、「サルナシ」は「キューイフルーツ」の原種で花もそっくりで、実を輪切りにすると「キューイフルーツ」に
                   そっくりな切り口になります。さくらんぼ位の大きさで「キューイフルーツ」の様に表面に毛は生えていません。

  「サルナシ」の花です  
(今朝撮影しました)  [「サルナシ」は自然の度合いを表すバロメーターともいうべき植物で、
                                                                     深い山の中に自生しています]
         
                          
  今年の冬に挿し木をし、たものです     遠野の畑の「サルナシ」の実(約15年前撮影)
 
 5月14日(木) 遠野広報5月号が届きました : 遠野遺産「森ノ下の伊勢両宮神社」の紹介(私も行ったことがありません)

  
 遠野さば こんたなあんまり知られね神社なんかハ あっつこっつサあんだでば。ほでもあんまり行ったごぁねぇ神社だば 
                                                          おっかねくて行げねがったっけもや : 遠野言葉

  (遠野には この様なあまり知られていない神社が あっちこっちにあるんです。 でも あまり行ったことの無いじんじゃだと
                                                            怖くて行けなかったんですよ   : 標準語)

  
   
・ 
 5月13日(水) きんのハ台風来たり、今朝ハ遠野でも震度5じゃぐの地震起ぎだり このどご様子おがすな : 遠野言葉
       (昨日は台風が来たり 今朝は遠野でも震度5弱の地震が起きたり この所様子がおかしいですね : 標準語)

     ゆんべの風ではだげの苗だの藁など飛ばされでんでねべがど思って行ったっけ てぇすたごどハねくて安すんすたでば : 遠野言葉
     (夕べの風で畑の苗や藁などが飛ばされているんじゃないかと思って行きましたら 大したことがなくて安心したんですよ : 標準語)

  今朝の畑 (先日、地面の乾燥予防と雑草対策を兼ね、苗の周りに藁を敷き詰めたばかりです)
     
  
  苗の周りにワラを敷き詰めました(全部で30株)          カボチャ                 スイカ
 
  5月12日(火) 繁殖期・カラスの壮絶な縄張り争い : 相手のカラスは死んだか、大怪我か?

   遠野言葉 
(喧嘩の末、相手の首を噛んでぶら下げ放そうとはせず、最後は地面に「ドスン」落としてしまうという壮絶な戦い?)

   
   あだまの上で「ガァガァ グゥグゥ」ってただごどでねぇ声出すてっから 見でみだっけ(見てみたら) 
     カラス同す(同志)で喧嘩すてだのス(喧嘩をしていたんです)
      そのうづ 一匹のカラスハ首かじられで ぶら下がって苦すそうに啼いでだっけもや(啼いていたん
     です)。
      すたっけ(そうしたら)ほがの(他の)カラスハ助けサきて かじってだカラスサ攻撃すたもんだがら 
     かじってだ首放すたっけもな(首を放したんですよ)。 ぶらさがってだカラスハ10mぐれの高サがら地
     面サただぎおどだのス(叩き落としたんです)
      そごハ草むらでス 落ぢだカラスハなんたになったがわがんねがったども
(どの様になったか分から
     なかったんですが) 死んだが、大怪我すたんでねべが?
(大怪我をしたんじゃないでしょうか?)
      縄張りサ入(へ)ってきたって なんにもそごまでやんなくてもいんでねべがど(やらなくてもいいんじゃ
     ないかと)思ったのス。 まんつ しでもんだったっけもや(本当に ひどいものでしたよ)

         相手の首を口ばしで捕まえ、放そうとはしないカラス
             噛まれたカラスは苦しそうな鳴き声でもがき、最後は地上に「ドスン」と・・・
             
 5月10日(日) 田植えの手伝い : 田植えは米作りのほんの一部・農家さんの苦労を実感しました。

 
  まんつ いぢにぢこすかがめでっと こす曲がったまんまになってすまってス しゃくしょうの苦労ハてぇへんなもんだでば : 遠野言葉
   (本当に 一日腰をかがめていると 腰が曲がったままになってしまってね    農家さんの苦労は大変なものです    : 標準語)


  田植えの手伝い
      
 
   トラックで苗を田んぼに運ぶ     田んぼの脇に並べて置く     田植え機で植えた苗を点検し、植え残しを手で植える・田の4角も・・
 
 5月8日(金) 趣味で始めた蕎麦作り ファンの要望で今ではお店を開くまでに・・ 
                         : 畑で蕎麦の実の栽培から手挽きで粉作り 練って蕎麦切り、お店の準備まで 
                                                             蕎麦にかけるこだわりは半端じゃないんです。

    
 きんの実家サ行ったっけ、義理の兄貴ハ蕎麦粉挽ぎの真っ最中でス 明日店で出す蕎麦の粉っこ挽いでだどごだったのス : 遠野言葉
       (昨日実家に行ったら、義理の兄が蕎麦挽きの真っ最中で     明日お店で出す蕎麦の粉を挽いていたところでした : 標準語)

 蕎麦作り、下準備作業の一部です (栽培から粉作り迄、大変な作業・下の蕎麦挽きも1番粉挽き、2番粉挽きなど多くの手順が・・)
     
 
今年から畑を増やして栽培    石臼を人力で廻し粉挽きです     丁寧にふるいを掛けます         こんな綺麗な蕎麦粉が・・             
 
 5月4日(祝) 畑に苗を植え付け : かぼちゃ・すいか・メロン等。

   
かぼちゃハ2種類17本、すいがハ2種類6本、枝豆一うねだのって 
                 はだげの6割ぐれの面積サ植えだどもス うまぐ実っこなればいいがな : 遠野言葉

  畑に苗の植え付け
(うね巾2m・株間3mと余裕のある贅沢な植え方です)
      
                               かぼちゃ(九十栗)       すいか(黄色小玉)
 
 5月3日(日) 「えびね」は今が盛りです : 「こんなに綺麗な花があるんだ」と感激し集めたものです。(主に九州の行商の
                                                                          おばさんから購入)

 遠野の山さば珍らす「かっこ花」なんかハあってス 一生懸命探すたっけども わらすの経験でハ見っけらんねもんだったっけよ : 遠野言葉
  (遠野の山には珍しい「あつもり草等があってね 一生懸命さがしたんですが 子供の経験では見つけられないものでした    : 標準語)

     今咲いている「えびね」達 (昔は本州や九州などの山に沢山自生していたそうですが、今はかなり少なくなったそうです)
         
          においえびね      黄弁白舌(きべんはくぜつ)        ひぜん系?
   
          
             黄えびね           さるめんえびね              じえびね
・   
 
 5月2日(土) 珍しい桜 : 「黄色い八重桜」と「上溝桜」 (掲載が遅くなりましたが、1Week前の撮影です)

 
  まんつ 珍らすさぐらもあったもんだでば。黄色いさぐらだの房サなったさぐらだのって、おしぇでもらんねば分がんねなっス : 遠野言葉
    (本当に 珍しい桜もあるんですね。   黄色い桜や房になった桜なんかって     教えて貰わないと分からないですね : 標準語)


  黄色い八重桜 (農家さんの畑の脇に・・)            上溝桜 : これも桜の仲間です(この辺では山の中に咲いています)
        
 
  左は普通の八重桜、右は黄色い八重桜
 
 5月1日(金) 山から掘ってきた台木に接ぎ木をして40年 : 前住んで居た家からも移植し、こんなに長い藤になりました。

        40年前この藤堀ったどご 今ハ工場サなってでス いのぢ拾いすたよ。こんたに綺麗な花っこ咲がせで幸せなんだがらス : 遠野言葉
    (40年前にこの藤を掘った所は 今は工場になっていて 命拾いをしたよね。こんなに綺麗な花を咲かせて幸せなんだからね : 標準語)

 今年の花は色といい、長さといい最高の出来です。             花の先端迄98cmとびっくりです。
      
 
 4月29日(祝) 雨蛙の産卵 : 田んぼで偶然遭遇したシーンです。

 
   びっきハ2月頃土がら出はってきて卵産(な)してがら まだ土サ入(へ)えるって聞いでだども 雨蛙ハ今頃卵産(な)すづごど 
                                                                今迄知らねがったもや : 遠野言葉
      (蛙は2月頃土から出てきて卵を産んでから また土に入るって聞いていたんですが 雨蛙は今頃卵を産むということを
                                                                今迄知りませんでした : 標準語)

      雨蛙の産卵シーン (千葉県佐倉市 4月28日午後)
           
                                      水辺におしりをつけて産卵
 
 4月28日(火) 再生畑を登った山の頂上に不思議な空間があるとのこと : 地元の人(畑の持ち主)と登ってみました。

 遠野言葉 
(富士山信仰が残るこの地区は「寒風」「天辺」「上浅間」「下浅間」など信仰に通じる地名も多いようです : 佐倉市宮本地区)

  
 みぢも消えで何も無(ね)ぇ山サ(道も消えて何も無い山に) たげ藪かぎわげで登ったどごぁ(竹藪をかき
  分けて登った所は)ぽっかり空いだ不思議な空間でス むがすのひたづぁ(昔の人達が)富士山サ登る代わ
  りに こごサ登って手っこ合わせで拝んでだんでねすかな(手を合わせて拝んでいたのではないでしょうか)
   周りサ木っこを植えで(周りに木を植えて) むがすあった祠ハ(昔あった祠を)守ってだんでねべがね
(守
  っていたのではないでしょうか)
   ほでねばこごも(そうでなければここも) ただのたげ藪サなってすまってだんだべな(竹藪になってしまっ
  ていたんでしょう)

   富士山信仰の「上浅間」という場所とは? (大昔は祠があったと思われた場所:大木に守られた不思議な空間でした)
     
 
再生畑のから入り、竹藪をくぐって約150m程登った山の頂上にぽっかりと空間が・・・板根も・・。不思議なことにそこにはキンランが咲いていました。
 
 4月27日(月) 240坪の畑に再生 : 1Hrで見事な畑に・・文明の力(りき)は凄い!・人手では1Weekでも無理?

  遠野言葉
 (立派な畑ができあがりました。これを私一人で使うということになりそうなんですが、大変なことになってしまいました。) 

   
  まんつたまげだごど(まあびっくりしましたよ) トラクターハ(が)「ガラガラ」ど荒れ地サ入(へ)って2回
    ずづ廻ったっけ(廻ったら) 立派なはだげサなったっけもな(立派な畑になったんですよ)。これがら種
    まぎだの草取りだのって 忙がすぐなるでば(忙しくなりますよ)。ほんでス(それで)その前サ(に) 何
    植えるが考えねばなんねな! (何を植えるか考えなければなりませんね!) 


  2日間に亘る再生作業が完了しました 
: これからこの畑をどの様に使うかが私の宿題なんです。
     
       トラクターによる耕作                1時間でこんなに綺麗になりました
 
 4月26日(日) 3年振りに畑復活 : 先代は農家で子供はサラリーマン・畑にまで手が回らないので、私もボランティアで復活のお手伝い。

 
俺が「カボチャだのスイガハ作ぐりて」って云ったらば、「ほでハはだげこしぇんべ」ってはずまったごどなのス : 遠野言葉
    (私が「カボチャやスイカを作りたい」と云ったら、 「それでは畑を作ろう」といって始まったことなんです : 標準語)   

          3年振りに畑復活 (約240坪を畑に戻すには大変です。昨日はここまでで 今日はトラクターが入り土を耕やします)
               
            草刈り機で雑草刈り            雑草を処分しすっきりとしました
 
  4月23日(木) 美味しいタケノコご飯を頂いています : 遠野は寒くて孟宗竹が育たず、勿論こんなタケノコも採れません。

 
  こどすのタゲノゴハ いっつものとすよりか うんめんでねすか? それさ あんまり採れねくてたげづよ  : 遠野言葉
  (今年のタケノコは いつもの年より 美味しいんじゃないですか? それに あまり採れなくて高いそうです : 標準語)

    タケノコご飯とシナチク
         
     採れたてのタケノコをさばく     美味しいタケノコご飯      油で炒めてシナチクも・・
 
  4月22日(水) キジも繁殖期は命がけです : 天敵にも襲われ易い目立つ場所で雌を呼び続けます。 

  
 朝間散歩サ行ぐどス あっつこっつサキジの雄がス でっけぇ声で雌ハ呼んでっけもな。今日ハ3びぎも見だでば。
                                                     相で探すのもゆるぐねぇごったなっス。: 遠野言葉
   (朝散歩に行くと あっちこっちサキジの雄がね 大きい声で雌を呼んでいるんですよ。今日は3匹も見ました。
                                                     相手を探すのも大変なことですね。 : 標準語)

           ※ 遠野言葉の解説 「大変なこと」や「苦労すること」 を遠野では「ゆるぐねぇごど」といいます。

    こんな目立つ場所で、人が近づいてもなかなか逃げようとしません。
                   そして羽根を広げて「キェーン、キェーン」と啼き続けます。 (今朝AM6:30 佐倉市飯野)
          
・ 
  4月21日(火) ボランティア仲間でたけのこ堀 : 初めてのたけのこ堀に大興奮。「楽しい!!」

  まんつとも 掘れば掘る程おもしぇぐなってきて 最後の方ハいぎ切れするす こすもいでぐなってくっともス止めらんねぐなっけよ : 遠野言葉
 (まあ本当に 掘れば掘る程楽しくなってきて 最後の方は息切れはするし 腰も痛くなってくるんですが 止められなくなるんですよ : 標準語)

  楽しかったたけのこ堀り
     
  まず身支度から  早速一本目を・・  狙い定めてグサッ!  でかい!!      隣の蕗も採りました
 
  4月20日(月) 成田太鼓祭り : 成田山の境内で800人の太鼓演奏の後、町の数か所のステージでそれぞれ演奏(4月18〜19日)

  
800人ハいぢどぎに太ご鳴らすどス 「ヅドーン」って腹サしびぐス地響きもすっけよ 演奏すてるひたづサ聞いだっけ
                                                     そのひたづの方ハ もっと気持ぢいいどス : 遠野言葉
 (800人が一時に太鼓を鳴らすと 「ヅドーン」って腹に響くし地響きもするんです 演奏をしている人達に聞いてみたら
                                                   その人達の方が もっと気持ちがいいそうです : 標準語)

  成田太鼓祭りの風景 (残念ながら800人同時演奏の場面は混雑で写真が撮れませんでした)
     
     奄美大島から出演        外人さんも太鼓を堪能    町中を太鼓の出演者が行き交う
 
  4月18日(土) 「やじきた学園道中記」遠野市小友町厳龍神社も舞台に : 少女コミック「プリンセスゴールド」5月号発売 (秋田書店)
 
  遠野の小どもさば 厳龍神社のつがぐサ 「藤澤のたぎ」っつう名所もあってス そごサ行ぐど たぎの周りサ カダゴいっぺ咲いてで
                                                 おどぎの世界サ来たべがど思う様な場所なのス : 遠野言葉
   (遠野の小友には 厳龍神社の近くに 「藤澤の瀧」という名所もあって そこに行くと 瀧の周りには カタクリが沢山咲いていて
                                                 おとぎの世界に来たかと思う様な場所なんです  : 標準語)


  「プリンセスゴールド」5月号表紙   「やじきた学園道中記」:漫画の一部(市東亮子作) 遠野の方言がいっぱいです。 
      
・  
  4月16日(木) あわででやっとス すぐ失敗すて 暇だればりすてすまんのス      : 遠野言葉
           (あわててやると すぐに失敗して 時間を無駄にしてばかりいるんです : 標準語)

   遠野言葉 
(遠野の言葉で「暇だれ」という言葉がありますが、「無駄に時間を使うこと」を意味します。普段結構「暇だれ」していますよね)
              [遠野地方の日常会話集 73ぺーじより]

     
  きんのス(昨日ね) おらえのおんばさん(私の家のお婆さんが) 夕がださなっても 帰(け)ってこ
      ねのス(帰ってこないんですよ)
       どごさ行ったんだが 何があったがど思って うんとすんぱいすたのス(心配していたんでス)
       すたらば(そうしたら) おんばさん佐々木さんのどごサ上って話すっこすてだのス(話をしていたん
      です)
       どごサ行ったがど思ってあっつこっつ探すてす。おらのごども 考えでけんねば(くれないと) 困る
      すちゃ(困りますよね)

                  
・ 
  4月15日(水) 「山野草」が次々と咲き出しています : でも花を見れる期間はあっという間なんですよねー。

 
 いず年の殆どハ葉っぱで過ごすて 春サなって花っこ「パッ」と咲がせだど思うどすぐ終わってすまうっけもな : 遠野言葉
  (一年の殆どを葉っぱで過ごして  春になって花を「パッ」と咲かせたと思うとすぐ終わってしまうんですよね : 標準語)

  今咲いている「山野草」
    
    クマガイソウ         スノードロップ        キバナカタクリ           ヤマブキ
 
  4月9日(木) 奈良時代から広く知られ渡っていたという「吉高の大山桜」 : 
                                    
和名抄に下総国印波郡吉高郷の氏神祠に植えられた と記載あり。

  
 あっつこっつ有名なさぐらハあっとも 山ざぐらの有名なのハあんまりねぇんでねすかな? まんつ でっけくてたまげるでば : 遠野言葉
   (あちこちに有名な桜がありますが 山桜の有名なのはあまり無いのではないでしょうか? 本当に 大きくてびっくりしますよ : 標準語)


        吉高の大山桜 
(千葉県印西市吉高 今朝6:30)  見頃は3日間程度と短いので、この状態を見るのは運が良かったです。
     
              樹齢300年以上 桜の高さ:約12m  巾:約25m  

     
         根周り6.7m          花と葉がほぼ同時に出る    すぐ目の前には花桃の木も・・
 
  4月8日(水) 遠野の不思議な人数の数え方「よったり」って何人? : 今まで不思議に思っていましたが、辞書にありました。

   遠野言葉 
(当時は不思議に思わなかったのですが、標準語だとは思ってもいませんでした)

     
 「しとーり、ふたーり、さんにん、よったり、ごにん」ってなんじょすて(どうして)「4人」ハ「よったり」って
     しゃべんだが(言うのか) わげわがねがったでば。んでも遠野でハ むがすがらこうしゃべってだっけよ
     
(昔からこう言っていたんです)
      不思議だど思って辞書引いだっけ「よったり」ハあったのス。「よたり(4人)」の促音添加だどす。  
      なぁーんとすた(なんとしたことだ)。 勉強不足だな。 
  
     「よったり」でさげっこ飲んでだとごだ → 「四人」でお酒を飲んでいるところです
                
・ 
 4月6日(月) 佐倉チューリップフェスタ開催中 : 4月4日(土)〜26日(日)佐倉市ふるさと広場
 
     
さぐら中の小学生だづも総出で植えでいだっけが まんつうづくすぐ咲ぎだすたでば : 遠野言葉
     (佐倉中の小学生たちも総出で植えていましたが 本当に綺麗に咲き出しましたよ : 標準語)
   
   今朝の会場 AM7:00頃 (68種類 70万本のチューリップが延々と続く 15万人の人出を予定)
     
                     
 「どこまで続くのだろう」と思う位遠くまで

       
京成電車からも良く見えます          風車とチューリップ畑              カラフルに咲いた・・・
      
・ 
  4月4日(土) 釜石線にまた「銀河鉄道」が走りますよ! : 遠野広報4月号が届きました。

 
 むがす 国てづのえぎのごどハ「停車場(ていしゃば)」って言ってだっけども 
                       遠野市のSLの問い合わせさぎも「停車場推進室」だどす。ながながいぎなごどすんでねすか : 遠野言葉 
  (昔 国鉄の駅のことを「停車場(ていしゃば)」と言っていたんですが
                      遠野市のSLの問い合わせ先も「停車場推進室」だそうです。中々粋なことをするじゃないですか : 標準語)

   SL銀河鉄道運転再開の記事 (遠野広報4月号より)
    
・ 
  4月2日(木) 東京下町の桜 : 目黒川の桜も有名ですが、江東区の門前仲町や清澄白川の桜も素晴らしいですよ。

    
 東京の川のほどりさば 必ずど云っていい程 さぐらハ植わってですス どごサ行っても綺麗な花っこみられるのス : 遠野言葉
    (東京の川のほとりには 必ずと云っていい程  桜が植わっていて   何処に行っても綺麗な花が見られるんです : 標準語)

  門前仲町 : 黒船橋(大横川)
     
                    黒船橋より                          船上からの優雅なお花見です

  清澄白川 : 海辺橋(仙台堀川) 松尾芭蕉ゆかりの地                    清澄公園
      
       
松尾芭蕉のモニュメント               海辺橋より                 仙台堀川に隣接(桜の木は数本?)
 
 4月1日(水) 隅田公園・浅草浅草寺の桜も見頃です : 上野公園以上に外人さんばかりで 日本人はどこ?という感じです。

    遠野言葉
 (浅草の路地の食堂から出てきた外人の方々と、食堂のおかみさんが握手をしたり、ハグしたり写真を撮ったり いいですね)

     
 「花より団子」って言うどもス(言いますが) 雷門の前でハ 外こぐのひたづぁわらすがらとしょり迄
     外国の人達が子供からお年寄りまで) ねまってででス(座りこんでいて) 手さば(手には)ソフトクリー
     ム持ってうんめそうに食ってっけもや(美味しそうに食べているんですよ)
      それも何十人って居るもんだがら 歩ぐったって(歩くといっても)普通にハ歩げねがっけよ
(歩けな
     いんですよ)
      遠い国がらいっぺ来てけで(大勢来てくれて) 宿サ泊ったり アイス食ったり おみやげ買ってけだり
     すて(買ってくれたりして) 日本サとってハ有難でごったでば(有難いことです)
      浅草の路地のしょぐ堂がら(食堂から) 外人さん5〜6人出できてス 店のおがみさんど手っこ握った
     り 写真撮ったり ハグすたりすてス なんとも名残惜すそうに別れでだっけども いいごったなっス。

    隅田公園の桜  (この観光船に乗るのには1時間待ちとのこと、船上からの花見もいいでしょうね)
      

    浅草浅草寺の境内にて
        
     
     仲見世通りの桜              着物姿の女性は外人さんにもてもて     境内からのスカイツリー
 
  3月31日(火) 「千鳥ヶ淵の桜」絶景です : 今年で連続3年目の桜ですが、春になると絶対見逃してはいけないと思う場所です。

  遠野言葉 
(始めて千鳥ヶ淵を見た時の感激が忘れられず 毎年来るようになってしまいました)

    
 とすとったおんばさんがス(年をとったお婆さんが) 杖っこつぎつぎこごサ来たっけ(杖をつきつきここ
    に来てみたんですが) こす延ばすて(腰を延して) 「ハーッ、いいもの見せで貰って有難でごどなっス
    (有難いことです) これでなんぼが(これで幾らか)まだ長生ぎでぎるよんたでば(長生き出来るようで
    す)」ってス。
     まんつ 遠ぐがら電車賃がげで来ても(電車賃をかけてきても) 「こんたにうづぐすさぐらハどごさもね
    ぇでば(こんなに美しい桜はどこにもないですよ)」って思うよんた(思うような)場所だがら
(場所ですか
    ら) まんつ 騙されだど思って来てみでがんせ(来てみて下さい)

  千鳥ヶ淵の絶景
      

      

   千鳥ヶ淵に隣接する武道館入口の門と武道館
      
・ 
  3月30日(月) 満開の上野公園に行ってきましたよ : 花は満開。でも外人さんに占拠されている様でした。

 
     上野公園サ行ってきたども 日本人よっか外人の方多いんでねすか? 周りハ皆「×○△・・・」って 喋ってんだがらス : 遠野言葉
 (上野公園に行ってきたんですが 日本人より外人の方が多いんじゃないですか? 周りは皆「〇△×・・・」って言ってるんですよ : 標準語)

  上野公園・「不忍の池」の見事な桜
   

  上野公園の混雑振り
      
 
      桜のトンネル通りはこの混雑             外人さんがいっぱい      飛び交う言葉は東南アジア系の方が多いようでした
 
  3月24日(火) テレビだの新聞見でっと「なして こんたなごどサなったんだべが」ど思う事件ハ いっぺあるもな :遠野言葉
          (テレビや新聞を見ていると「どうして こんな事になったんだろうか」と思う事件が 沢山ありますね : 標準語)

  遠野言葉 (遠野の言葉で「なして」は「どうして」を意味します。その使用例を・・[遠野地方の日常会話集63ページより])

    妻
 おめさん!(あなた!) 今なんずだど思ってんのス(何時だと思っているんですか)
      毎晩 毎晩 酒げっこばり(酒ばかり)飲んで 遅ぐけってくんだがら(遅く帰ってくるんですから)
      毎にず(毎日)文句言ってんのサ(言っているのに) 「なして(どうして)」おらの(私の)言うごど聞げ
     ねのス(聞けないんですか)

     「なして(どうしても)」も「かして(こうしても)」も おどごハな(男はな) だいずなおどごの付ぎ合いハ
     (大事な男の付き合いが)有るもんだじぇ(有るものなんだよ)
      飲みてぐねぇ酒げっこも(飲みたくない酒も) 飲まねばねーどぎ(飲まねばならない時が) いっぺあん
     だでば(沢山あるんだよ)
      おらの(俺の)言うごども「なして(どうして)」分がねんだ(分からないんだ)。 このバガヤロが。

              この程度の事なら、どうということはないんですがねぇ。
                    
・ 
  3月19日(木) 日本に来た外国人 : 「日本て なんでこんなに綺麗なんだ?」「ゴミ箱が無い」「学生に掃除をさせるなんてありえないよ」

    遠野言葉 
(「ゴミは心の塵、汚れ磨きは心のみがき」 日本で昔から大切にしてきた考え方に外国の方々はびっくりする様です。
               遠野小学校の川岸校舎に居た時は、掃除で汚れた雑巾やモップなどを、来内川の川の水で洗うのが楽しみでした。)

     
 教室の椅子ハつぐえサ乗せで(椅子を机に乗せて) それハ(それを)二人で隅っこサはごんでがら 
     ゆがハはぎではいだり(床をほうきで掃いたり) 雑ぎん(巾)でゆが拭いだり 窓拭ぎすたりすたっけ
     もな(したりしたんですよね)
      掃除ハ終わっと(終わると) そどサ(外に)出で道路がら木の階段で川っ原サ降りでがらバケツだの
     雑ぎん洗ったもんだのす(洗ったものです)。なづのうづハいがっけども(夏のうちはいいんですが) 冬
     サなっと川の水っこハひゃっけくて(水が冷たくて)皆やりたがんねがったっけもや(やりたがらないんで
     すよ)
      今でも学っこでハ(学校では) 生徒が掃除すんのハあだりめだど(当たり前だと)思ってっともス
(思っ
     ているんですがね)
      このおがげで 道路サゴミ捨てる人もいんねス(居ないですし) つば吐ぐ人もいんねでねのすか?
    
 (居ないのではないのでしょうか?)

         ※ 遠野言葉  「ほうき」のことを遠野では「はぎ」と云っていました。
                     「冷たいこと」は「ひゃっけ」とか「しゃっけ」と云っていました。

    小・中・高校、学生時代の掃除風景
 (遠野小学校の時もこんな風景は当たり前でした)
     
  
    掃く バケツで水を   床拭き   モップで   机の移動   掃く、床掃除    すす払い         窓ふき
 
  3月16日(月) 昨日のボランティアは、お年寄りに楽しんで頂き、私達も一緒に楽しみながら演じさせていただきました。 

  うだだの踊りだの篠笛だのって としょりだづも皆最後まで喜ごんでけでス、まんつえがったでば : 遠野言葉
  (歌や踊りや篠笛など お年寄りの皆さんも皆最後まで喜んでいただいて、本当に良かったです : 標準語)

  老人施設でのボランティア「唄と踊り」の風景
       
 
    施設内のビラ       歌に合わせてお年寄りも一緒に歌って頂きました      篠笛の演奏     日本舞踊
 
  3月12日(木) 現在、三陸鉄道は北リアス線と南リアス線に分かれており、これから復旧されるJR山田線が開通し、
           三陸鉄道に組み入れられて始めて便利に利用される鉄道路線となります。

  遠野言葉 
(あの日から復旧着手の話を聞くまでは JR山田線沿線の方々は不安で悔しい思いでいたのではないでしょうか?)

   
 「バンザーイ」って喜ごんだっけども(喜んでいましたが) 三陸鉄道ハ北ど南サ泣ぎ分がれの状態だった
   ごど 殆どのひたつぁ(殆どの人達は)分がんねでねがったんでねすか?(分からないでいたのではないで
   しょうか?)
    テレビも新聞も「全線開通」ってス それハ云ってみればそんだべども(云ってみればそうでしょうが) 本
   当ハ繋がってねがったのス(本当は繋がっていなかったんです)
    JR山田線ハ おらも女房も何回も乗ってだがら ひがみがもしぇんねども
(ひがみかもしれませんが) 
   JR釜石線ハ便りサすてだひたづぁ ぜぇぶん悔すぐ思ってだんでねすか(随分悔しい思いをしていたんで
   はないでしょうか)
     ほんでも 本当にえがったでば(それでも 本当によかったです)

   復旧されるJR山田線        被災前の三陸鉄道の車両と流された駅舎(私達家族と今は亡き父との旅行で)
       
・ 
  3月11日(水) 今年も忘れることが出来ない3.11が巡ってきました : ようやく山田線も着工とのこと。
                    
 (少しずつ復興作業が進んでいますが、取り残されていた宮古と釜石間の山田線もようやく着工とのこと、
                          子供の頃お世話になった山田町の親戚も、きっと喜んでいるのではないかと少し胸をなでおろしています)

    
   遠野言葉 
(あの日、印旛沼で釣りをしていた人の話です)

     あの日ス この沼で釣りっこすてだ(釣りをしていた)人の話すだども(話ですが) 沼ハ(が)急に波打って
    「バシャッ バシャッ」ど沼の水っこハ(沼の水が)自分サ(に)向がって引っかがってきたずもな(きたそうな
    んです)
     その人、たんまげで(びっくりして)竿もぶん投なげで(放り投げて) 揺れる岸の木っこサ(木に)しがみつい
    で 土手サかじり上がったどス(土手にかじり上がったそうです)
     その土手もス グネグネど上下左右サ(に) 波打って動いでだんだどス(動いていたそうです)
     一瞬、何起ごってっか分がねがったずども(何が起こっているのか分からなかったそうですが)、気持づ
    落ぢ着がせで考んげでみで(気持ちを落ち着かせて考えてみて)、ようやぐ地震だづごど(だということが)
    分がったどス(分かったそうです)
     まんつ(本当に)その人、海サも(にも)釣りっこサいぐ人でス、「海でねくていがった(海でなくて良かった)
    って云ってだっけよ(云っていたんです)

   土手のうねりや陥没の修理工事も終り、今は静かな印旛沼です。 (千葉県佐倉市)
      
                            マガモのかぞく?           カワウの群れ
・  
  3月10日(火) 雨の日の朝市は寂しいですね : そして農家のお母さんから更に気になる話が…。

  遠野言葉 
(農家のご夫婦とは顔なじみで、いつも野菜をおまけしてくれるんですが、今日は一寸様子が違っていました。)

    私   
 「今日は雨降って商売ハ わがねね(駄目ですね)
   お母さん 「んだでば(そうなんです) こんたにさぶくて(こんなに寒くて) おぎゃくさんも出で来ねしね(出
         て来ないしね)
    私    「とごろでおがさん 今日ハ一人だすか? 旦那ハなじょすたス(どうしたんですか)
   お母さん 「それがス(それがね) 今迄 こす痛でのって(腰が痛いのって) 云ってだどもス(云っていた
         んですが) そんたなの(それ)以上の病ぎサなってすまってス(病気になってしまって) 手術す
         んねばなんぐなったのス(しなければならなくなったんです)。旦那もよっぽどショックだったらす
         くて しょんぼりすて 今日ハうづサ一人で居んのス(家に一人で居るんです)
        「それハ気の毒だごど いっつも元気でニコニコすてだのにス きっと良ぐなっから元気出すて
         って云ってけんねべが(云ってくれませんか)
  お母さん  「はいはい 気つかってけで(くれて) 申しわげねえなっス(申し訳ないですね)

       先日の雨の日の朝市                 秋の晴れた日の朝市
                
      オレンジのテントが農家さんの売り場(ほうれん草を買って帰りました)
 
  3月9日(月) 「〜でやんす」 : 遠野言葉の年配男性の丁寧語です。 ちなみに年配女性の丁寧語は「〜でやんすたなっス」等。

   遠野言葉 
(遠野には、お年寄り独特の丁寧語があります。見ず知らずの人と話をする時等に使います。病院での会話の例です)

   
  「ゆぎのなが(雪の中を) えれ目サあって来たども(えらい目にあって来たんですが) これぁまんず
    (これは本当に) 今日の病院ハ ぜぇ分混んでやんすな(随分混んでいますね)
     わだすハ(私は)最近こす痛でぐなってス(腰が痛くなりましてね)。 おだくさんハ(あなたは) どご病ん
    で来たんでやんすか? (何処を病んで来たんですか?)
     「やっぱりこす痛でくて来てんのス(腰が痛くて来ているんですよ)。朝間起きだどぎハ(起きた時は)
    んつ(本当に)相当痛でくてス(相当痛いんです)。 とすハおだげに(年はお互いに) 取りたぐねぇもん
    でやんすな(取りたくないものですね)

       岩手県立遠野病院            物見山方面の雪嵐 
(杉の木等に積もった雪が、風で飛ばされて・・)
          
     
 
  3月7日(土) 「遠野物語ファンタジー」出演者の演技(表情)をご覧下さい : 昨日の日記帳の続きです。

     
※ 「でんでら野(遠野市土淵町山口)」・昔年寄りを捨てたと云われるいわゆる姥捨て山を舞台にした物語。

   「遠野物語ファンタジー」出演者の表情 
(遠野広報3月号より)   出演者は遠野に住む一般の市民の方々
           

       
                                    舞台音楽も中学生や高校生などで演奏
  
  3月6日(金) 感動を呼んだ遠野市民参加の「遠野物語ファンタジー」 : 会場は立ち見も出るほどの盛況。

  ※ 遠野のまちづくりの象徴でもあるファンタジーが生み出す感動が、長くて厳しい遠野の冬に温もりを与え、雪を解かし、春を呼んで来ました。

    第40回記念公演「遠野物語ファンタジー」の記録 
(2/21、22 開催  遠野広報3月号より)
              
                             参加者全員によるカーテンコール

       
       立ち見が出るほど、会場は超満員      3ヶ月の苦労が報われた瞬間(参加者)

 
   遠野のひたづのつからの入れようハ はしたでねぇでば。切符も足んねぐなるぐれの人気だったどス : 遠野言葉
    (遠野の人達の力の入れようは 半端じゃないですよ。切符も足りなくなるぐらいの人気だったそうです : 標準語)
 
  3月5日(木)  まんつ 3がづ3日ハ過ぎだどもス まだ お雛様しまんねでだよ         : 遠野言葉
         (まあまあ 3月3日は過ぎたんですが まだ お雛様を仕舞わないでいるんです : 標準語)

    
  遠野言葉 (遠野の三月の会話   : 珍しい一言 「ちょっとぎま」 → 「一寸の間」)

   
 あらー みきさん お孫さんだすか? まずめげぇごどー(本当に可愛いですねぇ) 一緒でえがすね(一緒
   でいいですね)
    お雛様飾ってから(飾っているので) 「ちょっとぎま(一寸の間)」見でいがねすか?
(見ていきませんか?)
   さあさあ 上ってがんせ(お上がり下さい)。三がづサ入(へ)ったって まだ 寒むもなー(寒いですから)
    まだ あっつこっつサ雪(ゆぎ)っこも残ごってるすな(残っていますしね)
    ぬぐぐなって(暖かくなって) さぐらっこ咲ぐのハ(桜が咲くのは) まだふたつぎもさぎだでばな(まだ2ヶ月も
   先ですしね)
    早ぐ あったげぐなればいいがなー(暖かくなればいいんですがね−)。 

 
    
       遠野の3月 (まだ雪景色になる日も・・・ 東館町来内川)    娘の為に買ったお雛様ですが、授かった子供は男4人(孫)
                                                 近くに住んでいますが、なかなか見に来る暇がないので
                                                 見に来る日までそのままにして置こうかと・・・。
              

・  
  3月2日(月) 遠野図書館でも江戸時代のお雛様を展示 とのことです : 別に遠野の町中41ヶ所でも展示。(2/26 日記帳参照)

 
  おら今居る千葉でハ 江戸時代のお雛様ハめったに見られねがらス 遠野のひたづぁうらやますでば : 遠野言葉
  (私がいま住む千葉では 江戸時代のお雛様はめったに見られないので 遠野の人達は羨ましいですね : 標準語)

         遠野市立図書館でのお雛様 
(遠野広報2月号より)
           

   ※ 遠野市立図書館には「遠野地方の日常会話集」(阿部恒幸著)が展示貸し出されています。(図書検索2009)
 
  3月1日(日) 遠野駅前の交番と千葉駅前の交番が似ている? : 「かっぱ」と「ふくろう」?

   きんの千葉サ出がけでみだっけ 交番ハフグロウみでな格好してだっけ 「遠野ハカッパでねがったっけがな」ど思ってみでみだらば
                                                                やっぱりそうだったのス : 遠野言葉
  (昨日千葉に出掛けてみたら 交番がフクロウみたいな恰好していたんですが 「遠野はカッパではなかったかな」と思ってみてみましたら
                                                                  やっぱりそうでした  : 標準語)

       なんか良く似てる! 交番 (いろいろと工夫していますよね)
                遠野駅前の交番            千葉駅前の交番
            
            
 遠野駅前の交番は「かっぱ」をモデルに そして千葉駅前は「フクロウ」です。
 
 2月27日(金) お雛段に飾られている調度品を見てみましょう : 昔の上流社会の生活が伺われます。

 
  立派な鏡台だの茶道具だのって うづぐしなっす。今だがらこうやって お雛様も見れっとも
                                   むがすの生活ハ 我のごどで精一杯で お雛様どごでハねがったっけよ : 遠野言葉
 
    (りっぱな鏡台やら茶道具など 綺麗ですよね。今だからこうやって お雛様も見れますが
                  
           昔の生活は 自分のことで精一杯で お雛様どころではなかったんですよ : 標準語)

  お雛様の調度品 (この他、重箱等があります)  
     
      鏡台    針箱    茶道具      火鉢    長持ち      たんす        お膳
 
  2月26日(木) 遠野では江戸・明治・大正時代の物等、かなり古い昔のお雛様が見ることができます。 

 
    遠野でハ 今頃、まぢぢゆうでお雛様見れんでねのすか? おらえでも何年振りがで お雛様全員出すて飾ってみだよ     : 遠野言葉
 (遠野では 今頃、町中でお雛様を見みれるのではないでしょうか? 私の家でも何年振りかで お雛様を全員出して飾ってみました : 標準語)


   遠野町家のひな祭り (古雛特別公開 24ヶ所 ・ 展示イベント17ヶ所)          40年前に購入したお雛様、今も健在です
          
 
  2月22日(日) お手玉の数え歌 : 遠野でハ、遊びの最後サ「おっしゃーらい」ってしゃべってだのはおべでっともす   : 遠野言葉
                             (遠野では、遊びの最後に「おっしゃーらい」って云っていたのを覚えているんですが : 標準語)

 
 関東でハ こんたな数えうだ うだいながら お手玉すてだづもな。おらハ住んでるさぐらも入(へ)ってるでば   : 遠野言葉
 (関東では こんな数え歌を うたいながら お手玉をしていたそうです。私の住んで居る佐倉も入っているんです : 標準語)

   ※ 「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の物語の最初の方にもこの数え歌が入っており、最後は「十で遠野の姫の神」となり
     ここから不思議な物語が遠野の舞台へと移ってきます。

  
お手玉の数え歌
   一番はじめは一の宮、 二また日光の東照宮、 三は佐倉の宗吾郎、 四はまた信濃の善光寺、 五つ出雲の大社
   六つ村々鎮守森、   七つ成田の不動様、  八つ大和の大仏殿、 九つ高野の弘法様、    十で東京泉岳寺
                                                           
 (十で遠野の姫の神)

               お手玉           寮美千子先生著作「雪姫 遠野おしらさま迷宮」(表紙)
                  
 
  2月20日(金) もぅすぁげねがったなっス あんたなごどすてすまってス」「いやいや 気にすんねでがんせ」 : 遠野言葉
           ([申し訳なかったですね あんなことをしてしまってね」 「いやいや 気にしないでください」  : 標準語)

      遠野言葉 
(日本人が謝まるのは普通ですが、欧米で謝ってばかりいたら、すぐ訴えられお金がいくらあっても足りないといいます。)

       「悪がったなっすス(悪かったですね)」って謝っとス(謝ると) 「いやいや、気にすんねでがんせ
      (いやいや、気にしないで下さい)。おだがい様だもの」って、なんたら(本当に) 聞いででも気持ぢ
      良いごどな(気持ちが良いですよね)。日本人だば(なら)すぐに水サ流すて、あどくさりハねくていい
      のス(後に残らなくていいですね)
       あっつのひたづハ(向こう[欧米]の人達は) 我(自分が)悪くても絶対あやまんねずよ
(謝らないそ
      うですよ)。「I am sory」なんて云ったらえれ目サあぅんだづもな(えらい目に合うそうです)
       ほでも(それでも)、最近でハ 「I am sory法」ってのが出来てス 裁判でハ「I am sory」は証拠サす
      んねぐなったどごも(証拠にしなくなったところも)出で来たどス(出てきたそうです)。 ずぶん悪るど
      思ったら(自分が悪いと思ったら)、すぐ謝った方あだりめだづごどでス
(あたりまえではないかという
      ことで)
 それハ本当の人ハやんねばねぇごどだって
(それが本当の人間がやらなければいけないこ
      とと)
気付いできたんでねすか? 
(気が付いてきたのではないのでしょうか?)

          欧米でも、自分がわるかったら 「I am sory」が当たり前の時代がくる?
          でも、当分先のようですね。日本人で良かった。
                  
 
  2月18日(水) 旬を迎える磯の味「ホヤ」・これからが美味しいです 
                                 :
 子供の頃、遠野では釜石からの行商のおばさんが売りにきていました。

    遠野言葉 
(行商のおばさんさんは、ホヤ等の他、サメの身等今では珍しい魚も売っていました。[遠野地方の日常会話集24ページ])

     
 遠野ハ海ねぇどもス(海は無いんですが) 結構あだらすさがなハ食えんのス(新しい魚が食べれるん
     です)
      毎にぢ(毎日)釜石の行商のおがさんがス 汽車サ乗はって来てス(乗って来て) 遠野でさがなハ り
     ヤカーサ積んで まづなが売ってあるぐのス(町の中を売って歩くんです)
      なづハ(夏は)サメの身 正がづハ(正月は) ナメタガレイハうんめなっス(ナメタガレイが美味しいんで
     す)。 
 (※ サメの身は父親の話では、マンボウの身といっていました。身は生を手で裂いて短冊状にして刺身で食べました)
      三りぐハ(三陸は) さがなもあっとも(魚もありますが) カゼ(ウニ)だのホヤもいっぺ捕れんのス
(沢
     山捕れるんです)
      カゼハたげくて(ウニは高くて)めったに食れねどもス(食べれませんが) ホヤだば(ホヤなら)どんぶり
     いっぺ食っても安すがったっけよ(安かったんです)
      ほでも(それでも)ホヤハ 癖あって食れね人も(食べられない人も) 居るもんだっけもな(居るんです
     よね)

     最近スーパーで売り始めました (ただまだ寒いので 身があまり入っていません)   ランプのホヤです
                       
       包丁で殻を切ると塩水がピューッと   今は1ケの殻で小鉢一つだけです。  
ランプのガラス部分をホヤと言い 海のホヤはこの形に
      吹き出します。                                       似ていることで名付けられたといわれています。
 
  2月17日(火) 遠野物語 [遠野三山] の言い伝え : 美しいカラーの絵でこの物語を分かり易く紹介してくれています。
                                             少女コミック:プリンセスゴールド3月号(秋田書店)より (昨日16日発売)

   遠野言葉 ([遠野三山]の話を 子供の頃はよく聞かされておりました。それは・・・)

     
遠野さば(には) 早池峰山ど六角牛山(ろっこうしさん)ど石神山のでっけぇ山ハあってス(大きな山があ
    って) わらすの頃(子供の頃)それハ「遠野三山」って 聞かされでだのス(聞かされていたんです)
     おらの(私の)実家がらハ 真正面サ六角牛山あってス 毎にぢそごがら日っこハ昇ってきたもんだのス

    毎日そこから日が昇ってきたんです)
     この三山の話っこでハス(話では) どの山もおなごだづのものだどもな(どの山も女性達の山だそうです)
     早池峰山ハいぢ番(一番)の末娘ので そのほがの二っつの山ハそれぞれ二人の姉のもんだどス(物だそ
    うです)
     そうなったわげなんかハ(そうなったわけなどは) これ見でみればよぐわがっけよ(よく分かるんです) 。

     少女コミック 「プリンセスゴールド・3月号」              遠野三山の話
                   
 
  2月14日(土) 第40回記念公演「遠野物語ファンタジー・でんでら ぱらだいす」公演間近 
                                                                                                                                      
: 
遠野市民が作り上げる大舞台。(1/22・23公演)
   

 
  ※ テーマの「でんでら野」は遠野市土淵町山口にある場所で、寮美千子先生著作の「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の小説の舞台でもあります。
      このでんでら野は昔60歳になった老人が捨てられたいわゆる姥捨て山だったといわれています。
      現在では田舎の美しい景観として、遠野の観光スポットになっている。近くには有名な山口の水車小屋があります。


  遠野広報2月号より
     

   遠野言葉 
(土淵という場所は 遠野の町からみればすごい「じぇーご(田舎)」だったんです))

     つづぶづっつうどごハス(土淵と云うところは) 遠野のまづ(町)がらみれば まんつ(本当に) てぇし
    た「じぇーご」だったがらス(相当な「田舎」だったので) わらすのおらだづハ(子供の私達は) 行ったご
    どもねえ(行ったことも無い)場所だったのス(場所だったんです)

    
 ほんでス(それでね) 遠野物がだりさもいっぺ出はってくるス(遠野物語にも沢山でてくるし) おっか
    ねどごだど思ってだっけよ(怖い所だと思っていたんです)
 
  2月12日(木) 「ばっけの味噌焼ぎ」こしぇでみだっけ まんず こでらんねぐれうめんめあずサでぎだのス   : 遠野言葉
       「ふきのとうの味噌焼き」を作ってみたら 本当に なんとも言えない位美味しい味に出来たんです : 標準語)

     ※ 今年、二度目の「ふきのとうの味噌焼き」です。
         今、山にもありますし、スーパーでも比較的安く売っています。 作り方も簡単で、お酒のつまみに最高ですので、是非作ってみて下さい。

   ばっけ(ふきのとう)の味噌焼きの作り方
       
        ばっけ(ふきのとう)       細かく刻みます       味噌を入れよくこねて混ぜます

       
     アルミホイールに厚さ5〜7mm位に広げ オーブンで表面に焦げ目が着く位に焼き上げます
 
  2月9日(月) 冬の朝市です : 日の出前、周りはまだ薄暗く 電車も明りを点けている時刻です。お店は真っ暗な5時頃に準備します。 

 
  こんたに寒ぶくて暗いどス ほうれん草なんかハ凍みですまっから ダンボールサ入れで蓋っこ被せでっからス
                                            おぎゃぐハ懐中電気で見ながら蓋っこ開げで買ってっけよ : 遠野言葉
     (こんなに寒くて暗いと ほうれん草等は凍ってしまうので   ダンボールに入れて蓋を被せてあるので
                                            お客さんは懐中電灯で見ながら蓋を開けて買っていくんです : 標準語)

        ※ 昔は遠野駅前でも小規模な朝市をやっていたのですが、今でもやっているでしょうか?

  冬の朝市 (佐倉市京成佐倉駅前 AM6:30)                             遠野駅前の朝市 (だんご売り)
    
  
 まだ日の出前で電車も室内灯がついています。  野菜は凍ってしまうのでしっかりと梱包。    この他、遠野の野菜等の売り子が・・。
 
  2月8日(日) 豊作祈願・遠野地方と佐倉(千葉)地方 : 一寸過ぎてしまいましたが小正月での行事です。

       昨日の日記の「みずきだんご」は、遠野地方に伝わる豊作祈願の為のもので、「みずき」という木の「しなしな」した部分の枝を山から
      ってきて紅白の餅をさして飾りつけ、小正月には、その餅を焚き火で焼いて食べるのです。「みずき」の枝採りは私達子供達の役目でした。
       そして、今住んで居る佐倉地方ですが、栗の木や椿の枝にやはり紅白の餅や、みかんをさして飾り、その飾りを持って実の成る栗の木や
      桃の木をさすって「なり申っせ なり申っせ 元から上までなり申っせ」と豊作を祈ったそうです。
       地方によって、やり方は違っていても、豊作を願う気持ちは同じですね。

 
「ほれ 山サ行って「みずき」の枝採ってきてけろ。採ってくる頃にハ 紅はぐのもぢっこハでぎでっつお」 :遠野言葉
(「さあ 山に行って「みずき」の枝を採ってきてくれ。採ってくる頃には 紅白の餅が出来ているぞ」    : 標準語)

       
 
      遠野地方の「みずきだんご」 (餅花とも云います)   佐倉(千葉)地方の正月飾り
                        

    「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の物語に出てくる「みずきだんご」です。

       板の間には枝が四方に伸びた木が一本、太く巻いた藁の束に刺し立てられています。その枝には丸いピンポン玉のようなものが
      ついていました。淡いピンク色と白いものがあり、枯れ枝に咲いた花のようです。お正月の飾りでしょうか。
            
 
  2月7日(土) 遠野の冬景色 : 遠野も今頃はこんな雪景色になっているのでしょうか?
                           「雪姫 遠野おしらさま迷宮」(寮美千子先生著作)の小正月の日の出来事を思い浮かべました。

    遠野言葉 
「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の中で 囲炉裏端で紅絵さんが雪姫に語りかける遠野の言葉です)

      「さあさ、靴っこ脱いで、温(あ)ったまっておぐれんしぇ (「さあさ、靴を脱いで、温まって下さい」)
      「ゆんべの残り物で申すわげねども、一杯なんたす? 
(夕べの残り物で申し訳ないですが、一杯いかがですか?)
    
 なにも食(か)んねで雪のなが歩いだがら、目回ってすまったんでねすか?」 
     
(なにも食べないで雪の中を歩いたから、目が回ってしまったんじゃないですか?)

   遠野の雪景色                                      小正月に飾る「みずきだんご」  
                
   
        南部の曲り屋             物語の山口の水車方面から遠野の町へ抜ける冬の道   豊作祈願の為の「餅花」です
                                                                    (この物語にも出てきます)                                                                

        ※ 遠野言葉の解説
             「おぐれんしぇ」は主に年配の女性が使う丁寧語で「〜して下さい」の意味。
             「なんたす?」は「如何ですか?」の意味ですが、久し振りに顔を合わせた人との挨拶代りの言葉にもなっています。
 
  2月4日(水) 立春の日に満月となるのは38年振りとのこと : 昨晩の満月は空気も澄んで本当に綺麗でした。

  
立春の「春」ハ「張る」ど繋がるずがら「財布もおがねで張って」ス、金もづサなっかもな     : 遠野言葉
 (立春の「春」は「張る」と繋がるといいますから「財布もお金で張って」、お金持ちになるかもね : 標準語)

  38年振りの立春の日の満月 
(昨晩PM5:14)                   日の入り間近
    
                            印西市双子公園 
(この近くで見つかったナウマン象のモニュメント)
 
  2月1日(日) 古代米「くろもち」のお餅を戴きました : 稲刈りは手伝いましたがそのお餅を食べるのは始めてです。

  
 古代米の米見るだげでも珍らすのにス そのもぢっこ食(か)れるのハもっと珍らすでばな : 遠野言葉
  (古代米の米を見るだけでも珍しいのに そのお餅を食べられるのはもっと珍しいですよね : 標準語)

  古代米「くろもち」で作ったお餅           「くろもち」の稲      同じく古代米の「あくねもち」の稲
     
   
    一寸あずき色っぽい色です          「こしひかり」等の様に黄色い穂ではありません
 
 1 月31日(土) そろそろ山さば「ばっけ」ハ出でくんでねすか?       : 遠野言葉
          (そろそろ山には「ふきのとう」が出てくるんじゃないかな? : 標準語) 

   「ばっけ(ふきのとう)」ど「けんしょ(かんぞう)」 
(遠野では、春一番の知らせが雪の間から顔を出す「ふきのとう」でした)
            [遠野地方の日常会話集70ページより引用]

      
 春サなって 土でのゆぎっこハ融げでくっと(土手の雪が融けてくると) その間がら「ばっけ」ハ顔出
      すて来で ようやぐなげぇ(長い)冬越すたなど思って「ホッ」とすんもな(するんです)
       それがら一寸経づど「ばっけ」のつかぐサ(近くに)「けんしょ」ハ出はってくんのス(出てくるんです)
       「けんしょ」ハ茹でで「おしたす(おひたし)」サすて食んだでば(たべるんです)。 

            「ばっけ(ふきのとう) 」      「けんしょ(かんぞう) 」
                  
 
 1 月29日(木) 「遠野昔ばなし祭り」開催 : 遠野物語など多くの昔ばなしが伝わる遠野ならではの祭りです。

 
むがすわらすの頃スおがさんだの学っこの先んせがらよぐ聞がせでもらったもんだどもス 
                                             おめさんも一回遠野サ行って聞いでみだらなんたス : 遠野言葉
    (昔子供の頃に 母親や学校の先生からよく聞かせて頂いたんですが       
                                             あなたも一回遠野に行って聞いてみたらいかがですか : 標準語)
    
    「遠野昔ばなし祭り」開催のちらし ・ 2月21・22日開催 (問い合わせ先 遠野市観光協会)
      
 
 1 月28日(水) 空が綺麗な夕方散歩 : 一人で歩くのはもったいない位の景色です。

 
きんのの夕がだハス風も無(ね)くてぬぐいス 空もこんたに綺麗だす しとりで歩ぐのハもってぇねえぐれだったでば : 遠野言葉
    (昨日の夕方は風も無くて暖かいですし  空もこんなに綺麗で   一人で歩くのはもったいないくらいでしたよ  : 標準語)

    昨日の夕方散歩 (佐倉市印旛沼周辺)
       
   
       空がスクリーンのようでした          鵜も夕日に当たりながらの餌捕りです   鴨達はこれから眠りにつきます
 
 1 月23日(金) 遠野市民の舞台「遠野物語ファンタジー」 : 一ヶ月後の2月21日・22日に開催。稽古猛練習中とのことです。   

  
わらすの頃聞かされだっけども、としょりサなって稼げねぐなっとス 息子の背ながサしょわれで「でんでら野」サ投げられだってス : 遠野言葉
    (子供の頃聞かされたのですが、年寄りになって働けなくなると 息子の背中に背負われて「でんでら野」に捨てられたってね  : 標準語)

  
 ※ テーマの「でんでら野」は遠野市土淵町山口にある場所で、昔60歳になった老人が捨てられたいわゆる姥捨て山だったといわれている。
      現在では田舎の美しい景観として、遠野の観光スポットになっている。近くには有名な山口の水車小屋がある。

            「遠野物語ファンタジー」 
(遠野市民センター・大ホールにて)  [遠野広報2月号より]
               
        
        キャストは地元の小・中学生・高校生や一般市民、市役所職員など。
 
 1 月22日(木) 遠野小学校での「だるまストーブ」の思い出 : 授業2時間目に だるまストーブにアルミの弁当を乗せて温める。

    遠野言葉 
(10〜11月に5・6年生は焚きつけ用の杉の葉を炭俵2俵を 山で取ってきて学校に納めるのが義務でした)
              [遠野地方の日常会話集 96ページ]

      
 冬サなっと 朝早ぐ学っこサ行って 皆来るめぇサ(前に)薪ストーブ燃やすておぐ「ストーブ当番」ハ
      あったのス(があったんです)
       最初ハ火っこのつけがだわがねくて(火のつけ方が分からなくて)先せサおしぇで貰ったのス(先生
      に教えて貰ったんです)。 まず杉の葉っぱハすたさ置いで(下に置いて)その上サほせぇ木っこ
(細
      い木を)乗せで火っこつけんのス(火をつけるんです)。 あどハ火のあんべ(具合を)見ながら 一寸
      ばり太てぇ木くべで(一寸ばかり太い木をくべて)それがら大っき木くべでぐど
(大木いい木をくべてい
      くと)「ぼんぼ」ど燃えでくっけよ(燃えてくるんです)
       杉の葉っぱハ あぎのうづサ(秋のうちに) 生徒一人「炭すご(炭だわら)」二つづず取ってきたも
      んだのス(ものなんです)
       まぎハ(薪は)割ったあどで校舎ののぎ下サ入(え)れでおいだの(軒下に入れておいたのを)毎朝
      ゆぎっこ払って持って来んだもの(雪を払って持って来るんですから)冬サ勉強すんのも容易でねがっ
      たのス(容易じゃなかったんです)
       ほでもス(それでも) 2時間目サなっと(なると)皆でストーブサ弁当乗せであっためんだども(温め
      るんですが) コゲの好ぎなしとハ(人は)いず番下サ乗せで(一番下に乗せて) 熱っつのいいしとハ
      (熱いのが好きな人は)その上サ乗せで 乗せ遅ぐれだのハ(遅れたのは)いず番上サ乗せでス
(一
      番上に乗せて) 昼近ぐサなってくっと 弁との匂いハ(弁当の匂いが)教室中サ匂ってきて 勉強どご
      でハ無ぐなったもんだっけよ(勉強どころでは無くなったものです)

               遠野小学校で使っていた「だるまストーブ」
                     
                 アルミの弁当は三段重ねで温めました

・ 
 1 月16日(金) 少女コミック「やじきた学園道中記・遠野編第二幕」本日発売
                                                      昨年8月16日の「遠野編編第一幕」に次いでの発刊 。        
                                                     (「遠野の方言」の翻訳を担当させて頂きました)
    
    遠野言葉
 (著者の市東亮子先生からは、花巻や盛岡等も交えつつ遠野の奥深さを更に表現していきたいとのことです)

       早池峰山だの猿ゲ
石川だの遠野で有名な場所だのじぇーご(田舎)の名前もいっぺ出でくるス(出て
      きますし) 遠野の方言もいっぺ(沢山)書がさってで(記載されていて) おなご(女性)二人で悪るや
      づらハ(悪い奴らを)やっつげるがらス まんつおもしぇがら(本当に面白いので)一回みでみでがんせ
      (見てみて下さい)。

     「やじきた学園道中記・遠野編第二幕」   (著者:市東亮子   発刊:秋田書店)
           

      遠野の名所やじぇーご(田舎)を背景に「遠野の方言」も沢山楽しめますよ
       
 
・  
  1 月15日(木) 「ろう梅」って花弁が蝋のように透き通って、不思議な花ですね。

 遠ぐがら見っと黄色いどもス ただの黄色でねくて透ぎ通るようで まるんで蝋細ぐのよんたっけよ : 遠野言葉
 (遠くから見ると黄色いんですが ただの黄色ではなく透き通るようで まるで蝋細工のようですね : 標準語)

      咲き出した「ろう梅」
 (佐倉市の農家さんの庭にて)
          
  
  1 月14日(水) 老人施設でのボランティアに参加 : デイサービス利用者約25人の方に楽しんで頂きました。
                                      
 
  うだっこだのしゃぐはぢだの踊りっこでス としょりの皆ハ手っこたでだりうだったりすて 喜ごんでけだよ : 遠野言葉
       (歌や尺八や踊りでね  お年寄りの皆さんは手を叩いたり歌ったりして  喜んでくれたんですよ :標準語)


   老人施設でのボランティア風景
      
       プロ歌手による演歌            尺八演奏              日本舞踊
  
  1 月13日(火) 天気の良かった昨日の成人式でしたが 富士山一日中顔を出して祝福していましたよ。(140Km離れた場所です)

   きんのハさぶくて風もつえがったがらス 東きょの霞もなんも吹っ飛んですまって いぢにぢ中富士山ハ見えでだっけよ : 遠野言葉
      (昨日は寒くて風も強かったので  東京の霞や何も吹っ飛んでしまって   一日中富士山が見えていましたよ   : 標準語)


   昨日の富士山 
(印西市徳性院[富士見寺]より 140Km先の富士山です PM5:00頃)
     

        
       午前10時頃の富士山      午後5時頃の富士山       富士見寺(徳性院)
                                      
 (江戸時代に建立・天気の良い日は多くの写真家が集まります)
  
  1 月9日(金) 暖かい日は ゆったりとフナ釣りなんかもいいですね : 印旛沼のフナ釣り風景

 
  わらすの頃サ あだごの鉄橋歩いで渡だって 綾織の今のみぢのえぎのすたのいげサ釣りサいったもんだっけよ : 遠野言葉
    (子供の頃  愛宕の鉄橋を歩いて渡って  綾織の今の道の駅の下の池に釣りにいったものですよ        : 標準語)

     ※ 愛宕→遠野の下組町を下った所にある愛宕神社。

       印旛沼のフナ釣り風景    
             
          冬の日を浴びながらゆったりと・・     ここは入れ食い状態 ・ 暖かい水に集まった真ブナの様です


 
   遠野言葉 (危ない橋を渡るとは正にこのことを云う様でした。今なら新聞沙汰になるようなことですが
                                                            一度もおとがめがないことをいいことに・・)

     
  あだご(愛宕神社)の近くサ釜石線の鉄橋あってス、これ歩いで渡だって釣りサ行ってだんだども
      (行っていたんですが) 途ぢゆうで汽車っこハ来てすまって慌でで鉄橋の待避所の手摺サしがみ
      ついでだごどあったのス(あったんです)
       脇(わきを)通過する汽車っこハでっけぇ汽笛ハ鳴らすて(大きな汽笛を鳴らして) 白れぇ蒸気ハ
      「シューッ シュッ」ど吐ぎながら過ぎでいったっけが(いったんですが) 今考えっとまんず
(本当に)
      
危ねぇごどすてだもんだど、反省してんのス(反省しているんです)

                  
  
  1 月7日(水) 「はした」でねがった遠野の寒さ : 夜寝る時は牛乳も卵もこたつの中へ・・ 凍って破裂しないように。

   遠野言葉 
[遠野地方の日常会話集 68ページ]

     
 むがすの(昔の)遠野の寒さハ「はした(半端)」でねがったもや(じゃなかったんですよ)
      零下28度まで下がったごどあったでば(あったんです)
      カメの水っこさも あづぅすがっこ(厚い氷が)張るス 井戸も「ガズ ガズ」どしみでス(凍りついて) えれぇ
     目サ合ったんだでば(えらい目に合ったんです) 。
      牛にゅも(牛乳も)卵も夜寝っとぎハ こだづのながサ入(え)れねば(入れないと) みな破裂すてすまっ
     けよ(破裂してしまうんです)
      ほで(それで) ゆぎっこハ(雪が)ドンガリ降っと ぬぐぐなってス(暖かくなって) まださぶぐなって
(また寒
     くなって) それの繰りがえすス(繰り返しなんです)
      お雛さんの頃ハ まだいっぺ(沢山)ゆぎっこハのごってっけども(雪が残っているんですが) 四がづサな
     って残ごったゆぎっこの間がら(残った雪の間から)バッケ(ふきのとうが)顔っこ出す頃サなっと(なると)
     「やっと春ハ来たな」ど思っけよ(と思うんですよ)
      遠野のなげ(長い)冬の間ハ 春ハ待づどおすもんだっけもや(春が待ち遠しいものなんですよ)

                          
   
  1 月4日(日) 遠野からの便り : 今年の冬は一体どうなるんだろうと思う位寒いとのことです。
  
   
こどすの遠野の冬ハス ゆぎっこいっぺ降るス すばれがだもはすたでねのス。 これがらなんたな冬サなるごったべど思ってス : 遠野言葉
(今年の遠野の冬なんですが 雪は沢山降るし 凍れかたも半端じゃないんです。 これからどういう冬になるんだろうと思ってるんです : 標準語) 

    
  ※ 遠野言葉の解説
           「半端じゃない」ことを遠野では「はしたでねえ」と云います。
           「どの様になる」は        「なんたさなる」と云います。

     思い出す遠野の冬景色
(10年以上前の写真です)
             
            物見山に舞い立つ雪                 垂れ下がるつらら
  
  1 月3日(土) きんのハ富士山見えんでねがど思って行ったっけども雲サ隠ぐれで見(め)ねがったっけよ : 遠野言葉
        (昨日は富士山が見えるのではないかと思って行ったんですが雲に隠れて見えなかったんです : 標準語)


       印西市徳性院(富士見寺)からの日の入り 
(PM4:32)  [本来なら太陽の右側に富士山が・・・]
         

    
※ 遠野高校サッカー部に災難
         全国高校サッカー大会参加のため、遠野高校サッカー部員等46人を乗せて東京を走っていたバスが突然爆発炎上したが幸い
        けが人は無かったそうです。(12月30日)
         次の日大晦日の第一試合で遠野高校は残念ながら敗退したそうです。 
  
  1 月2日(金) 子供の頃 お正月に遠野で歌っていた歌です。
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 しょーがづぁ いいもんだー ゆぎのようなマンマ食って 油のようなさげ飲んで しょーがづぁいいもんだー♪
  (正月は)            (雪)    (ご飯)           (酒)     (正月は)

   
※ 米もあまり無い時代、ご飯の量を増やすために麦を沢山入れて食べていました。私もいつも「ひっつみ」が多く 麦ご飯でさえ時々しか・・。
       お正月は餅どころではなく、麦無しの白い雪のようなご飯をたべるのが精一杯で それが唯一の楽しみでした。
       そして、男は油のようなトロッとしたお酒を口にしてお正月を楽しんでいました。

      それが今はどうでしょう?
       食べるものは豊富で、女子会でもみんな大酒を飲んで 二本指を立てて「いぇーい」なんて。
       私も人のことは云えないのですが、食べるものに関しては本当にいい時代に生きているんですね。


                       
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  1 月1日(祝) 神社で「茅の輪くぐり」をしてお参り・その後は「凧揚げ」 : 昔ながらのお正月の朝です。
                                                            
 
  元朝参りハス あっつの神社こっつのおでらだの巡って さぶすこえすてぇへんだっけども
                                                 えサ着ぐどすっきりすてまんつ気持づえがっけよ : 遠野言葉
  (元朝参りは あっちの神社こっちのお寺等を巡って 寒いし疲れるし大変でしたが
                                                家に着くとすっきりして本当に気持ちがいいんですよ : 標準語)
    
    
  あけましておめでとうございます

  神社にある「茅の輪」 
 (まだあるかもしれません・遠野の神社では大晦日からしばらくの間置いてありました)   旦の朝(今朝)の凧揚げ風景です
    
    一年の大晦日と6月30日の2回設置されます
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