【 日 記 帳 2011年】       
 12月 31日(土) 今年も今日を残すのみとなりました。良いお年をお迎え下さい。

                    ボランティアグループ 「なかよし会」 の反省会兼忘年会開催(12月29日)
          今年の老人施設訪問は約2ヶ月に一回の頻度で実施しました。
          「なかよし会」の会員は仕事をもっている人が殆どで、日程の調整に制限があり、
          会長は番組作りに苦労をしたようです。来年も精力的な活動をすることを誓い合い
          ました。

   遠野言葉  (今年は大変な年でしたが、来年は良い年でありますように) 
      
こどすハ まんず いろいろなごど多すぎだじぇ。
      良いごどだらば いんだども 悲しんだり、皆苦労すたりするようなごどばり多くてス ゆる
     ぐねがったとす(年)だったでばナ。
      来年ハ なんぼすたって こどすみでにハ なんねべども なんとが 良いとすサなって 
     もらいてもんだなっす。  まず 良いおとすを・・・・・・。
 
 12月 28日(水) お正月を前に 「つきたての餅」 をいただきました。

            お正月用の餅の準備におおわらわ、「そこをなんとか」 と戴いてしまいました。
               
         つきたての柔らかいお餅  あんこ餅にして・・・  からみ餅にして・・・

  遠野言葉 (餅は柔らかいつきたてで食べるのが最高です。)
      
もずっこハ やっけうずサ   「食う」 のハ    いずばんだじゃー。
             
(餅は    柔らかいうちに  食べるのが      1番です。)

    
「食べる」 の遠野言葉の変化の解説 (遠野言葉の中でも難しい使い分けをします)

       
遠野言葉  食う    食った    かんね    かれる     かれね       かれだ
       標準語    食べる     食べた      食べない   食べられる    食べられない 食べられた
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 12月 27日(火) 現代版「遠野物語」 節介婆さんの被災地支援の支援
                                  
(今朝の放送TBSはなまるマーケットより)

          以前、神戸で被災した神戸市役所水道部門の有志が、遠野市上宮守の公民館に寝
           泊りしながら、三陸の被災地大槌町に給水の支援を行ないました。
            朝は7時に遠野を出発し、帰りは夜の9時、10時になり食事も自分達で作っていま
           した。
            ある夜、公民館に帰ると、カレーライスや味噌汁などが準備してありました。
            顔の見えない好意に、支援する立場ということで、お断りの手紙をそえましたが、次の
           日も、そして、次の日も、そして今度は「節介婆さんより」との手紙が添えられるように
           なり、顔の見えない好意は、地元の料理などもあり、3ヶ月間も続き、神戸に帰りました。
            つい最近、神戸からその「節介婆さん」の顔を確かめ、お礼のために、わざわざ遠野へ
           出掛け、ついに面会出来たというのです。
            「節介婆さん」は5人で、お互いに感激し胸が一杯になったといいます。
            口では言い表せない、心温まる行為は
「こんな時」だから出来るのでしょうか?

            いえ、いえ、それは違うと思います。遠野の人はもとより、日本人の心の奥底に昔から
           育まれてきた「人を敬い、人に感謝する気持ちがいつもある」 からだと思います。

            経済発展を優先し、人の基本を踏みにじる行為は、原発事故を生み、中国新幹線の
           脱線事故を生むなど、もう一度、人の基本に立ち返った政治や行動を考えるべきでは
           ないかと、つくづく感jられます。 

        遠野市宮守町の自然
                  
                  宮守町付近の「猿ヶ石川」        コテージランドかしわぎ
・ 
 12月 25日(日) 「クリスマスサンセット」 って?  ホワイトクリスマスはかなわず・・・
 
          昨日は夕食の前に、一部の写真愛好家しか知らないという高台のサンセットスポット
           から、沈み行く夕日を眺めてきました。
            先日の月食に続いての壮大な天体ショーは、クリスマスイブにも静かに行われていま
           した。

   クリスマスサンセット (12月24日 日の入り16時30分 撮影)
         
   水面に赤い夕日を写しながらの 「クリスマスサンセット」 に 心を癒されたひと時でした

  遠野言葉 (遠野は盆地ですので、山に登らない限り水平線からの太陽は見れないんです)
     
 遠野ハ むがす湖だったどごで、水無ぐなったっけ(水が無くなったら)、盆地サなってすまった
     どごだづもな(ところだそうですよ)
      んだがらス(そうですからね) 遠野のまずがらハ 朝日ハ山がら出で、夕日ハ山サ すずんで
     (沈んで)いぐのす。
      たげ山(高い山)サ あがって見れば 水平線がら ご来光ハ見ぇっかも しぇんねども
(しれませ
     んが) 今のいままで、気が付がねでいだもな(気が付かないでいたんですよ)
      今でも、遠野の人方(ひとがだ)(人達)ハ このごどサ あんまり気付いでハ いねべな
(いないで
     しょうね)。 こんたなごだ、気さもすてねすナ (こんなことは、気にもしていませんからね)
 
 12月 24日(土) 二人っきりのクリスマス  一寸意味有り気ですが・・・実は・・・

        家内と二人っきりのクリスマスを迎えるのは、何年振りでしょうか?
          友達との飲み会だったり、そんなに気にしないで毎年の24日のクリスマスを勝手に過ご
         していたのですが、今回の震災の影響でしょうか?それとも 「別な風の吹き廻し」 の関係で
         しょうか? 
          今夜は家で焼肉を食べ、ケーキを楽しみながらのクリスマスイブということになりそうです。
          近所で人気のあるケーキ屋さんに早めに出掛け、並んで
好きなケーキを買って来るという
          近来稀なる行動でのスタンバイが、爺婆の楽しい 「イブ」 を生み出すでしょうか?
            
    準備した「ケーキ}          
         
       木いちごのムース   マンゴーのムース  「スノー」というカップケーキ ムースリーヌ・オ・マロン

  
遠野言葉 (60年前、遠野に住んでいた私も枕元に靴下を置いて寝ていました)
     
 むがす、あんたな じぇーご(あんな田舎の)遠野でも、童子んど(子供達は)、サンタクロースハ
     居るど思っていだのす。      
      まぐらもどサ(枕元に) くづすた(靴下を)置いで寝で、あさま起ぎるど ずぶんの好ぎなものハ
     ちゃんと 置いであっと(あると) まず、びっくりすたり よろごんだりすたもんだっけよ
(喜んだりし
     たものですよ)

       「じぇーご」
の解説 】 
       「じぇーご」 
は 「ざいご(在郷)」 が変化したと考えられ、 「田舎」 を意味します。
       「じぇーごっ太郎」 は、一寸見下した 「田舎者」 を意味し、学校などでは、いじめの言葉にも
                なっていました。
        
 
 12月 23日(金) 柚子湯を楽しみました (12月22日 冬至の毎年の行事です)

            風邪を引かないように、そして
               冬至 → 
湯治
               柚子 → 融通が利くように    の意味と願いを重ねているとのことです。
            近所から戴いた柚子を沢山入れ、良い香りの柚子湯を楽しみました。

           柚 子 湯  (12月22日撮影)
                  
              近所の庭先の柚子    戴いた柚子     香りの良い柚子湯

  遠野言葉 (大きな木の桶で、薪を焚いて沸かすお風呂に入ったことがありますか?)
         「雪姫 おしらさま迷宮」 寮 美千子先生著作に 「雪姫」がお風呂に入る一場面があります。
                                                       (P187〜188)
         勿論、木の桶で 薪で焚くお風呂です。雰囲気があり、また、カッパの川太郎がお風呂を覗き見るコミ
        カルな場面がありますので、是非読んで見て戴きたいと思います。

     その中の遠野言葉の一部
        「これハ使ってけれ。石鹸の代わりだのす」 といってくれたサイカチの豆の鞘(さや)を・・・
        「雪姫さん、湯ッコのあんべハ、なんたす?」 窓からひょっと赤い顔が覗いたので、わたしは「きゃあ!
       」と・・
        
「なじょすたす?」 「こら、川太郎、そんたなスケベな真似すて、しょすぐ(恥ずかしく)ねのが!」
        この後、不思議で緊張するような出来事が、次々と展開されていきます。
 
 12月 22日(木) 心のこもった贈り物 被災地に送らさせていただいた野菜の水彩画が届きました)

          先日、被災地の親戚に送った野菜を、水彩画としてポストカードに描いて贈って戴きました。
          心のこもったポストカードの贈り物、本当に なによりも嬉しい贈りものです。

             ポストカードの水彩画 (被災地からの贈り物)
                      
                        大根、ゆず、そしてサトイモの画
         (葉付きの大根は、なかなか手に入らないので、葉も大切にいただいている とのことでした)

 遠野言葉 
(家も津波で水を被り、大変な時の心遣い、有難うございます。まず、
                                                                    「かだごど」 だなっす。


       
遠野言葉「義理堅い」 ことを 「かだごど」 と云います。
       例としては次の様に使います      
          
隣のおんつぁまハ こんたなごど すなくても いんだでば、なんたらば 「かだごど」 なん
         だがらー。
         (隣の叔父さんは こんな事を しなくても いいのに どうしてもって 「義理堅い」 んです
       からね) 

 
 12月 21日(水) 「人の心が 年の初めに 届く国」
                         
 2012年 年賀状のキャッチフレーズ とのことです。

           
年賀状を準備する時期となっていますが、皆さんいかがですか?
            メール等を利用して年始の挨拶をする人が多くなり、年賀状を出す人が少なくなってきて
           いるとのことですが、どちらでも心のこもったご挨拶にしたいものです。
            来年は龍年とのこと、私も6回目の年男となります。頑張って準備中です。
               
  遠野言葉 (復興もままならない被災地への 新年のご挨拶は?)
     
 こどすハ えれごどばり あったとすだったなす。 (今年は 大変なことばかり多い年でしたね)
      えれ目サ合った ひたづサ 「おめでとう」でもねべすな。 
(大変な目に合った人達に 「おめで
     とう」
 
でも無いでしょうし)
      「福幸祈願」 の4文字ハ借りで 出すべがど思っているどごだでば。 
(出そうかと思っている
    
 ところです)
・    
 
 12月 19日(月) 今年最後のボランティア

         我が「なかよし会」のスケジュールに合わせて戴き、早めのクリスマスパーティーと
           なった今年最後のボランティアでした。「バライティー番組」を組み込んだ1時間13分
           の演技に、お年寄りの皆さんも泣いたり笑ったりの楽しいひと時でした。
            出演する私たちも、充分楽しませて戴きました。「この様な機会を有難う」と感謝です。

   今年最後のボランティア (12月18日 ディサービスの皆さんを前に・・・)
        
 刃傷松の廊下の一コマ  初めての参加「バカ面踊り」  舞踊劇「瞼の母」   演技を楽しむお年寄りの皆さん

  遠野言葉 (悔いの無い今を、そして今日を・・・・)
     
 ごどすも(今年も) まんず 間もなぐ終わっとごだでば(終わるところですよ)
      ずぶんで云えば(自分から見れば)、今日ハ いずばん(一番) わげ日だどす
(若い日だそう
     ですよ)
      今日っつ日ハ(今日という日は) 今日すかねんだもな(今日しか無いんですよね)
      んだがら(そうですから) 今ハ 悔いのね様サ(悔いの無いように) なんでも やっておぐべが
      ど思ってス(やっておこうかと思ってね)
       ずぶんも楽すんで ほがの人らさも(人達にも) 楽すんで貰って まず えんでねすか?
      
(いいんじゃないですか?)
       
んだども(ですけれど)、本当ハ やりてぇごどぁ(やりたいことは) まだまだ いっぺあっともス
      (沢山あるんですがね)
 
 12月 13日(火) こんな市街地で 「野うさぎ」 に出会うとは!! びっくりです。

         昨日、日が暮れて間もなく18時頃、橋の上を車で走っていたところ、突然、前をジグ
           ザグに走る 「野うさぎ」 が現れ、あわててブレーキを踏みました。耳が少し長く、遠野で
           夏によく見た「こげ茶色のうさぎと」同じ様でした
                           (雪が降ると野兎は真っ白に毛が生え変わります)
  
            うさぎは、橋の左側のフェンスの隙間から飛んで逃げましたが、左側にある歩道橋まで
           は2mもあり、きっと橋の上から、川原か 川の中に落ちてしまったのではないかと
           います。
            「無事でいて欲しい」と思いながら、今日、もう一度現場を見てきました。
            近くには、城址公園や竹林などもありますが、「野うさぎ  までもが自然から追い出される
           はめになっているとは」 と思い可哀想になりました。
            「昔の言葉」も大切ですが、
人間が「自然を大切にする心」はもっと大事ですよね。
                           
     「野うさぎに」出会った橋  (佐倉市鹿島橋 13日昼撮影  実際には昨晩18時に遭遇)
           
 60m?位の長さの鹿島橋  車の目の前をジグザグに走る  橋のフェンスの間から  4〜5m下の川原か水の中に? 
                                                                   (左の橋は歩道橋)    (歩道橋から下を見る)

  遠野言葉 (学校総出の兎狩りで 成果は一匹か二匹でした。  「遠野地方の日常会話集」81ぺーじより)
      
遠野高校でハ 毎とす(毎年)兎狩り すっけもや(するんだよ) 。
      バレー部だのテニス部だのサッカー部の網っこハ あづめで(集めて)
、山の上の兎の通りみぢ
     さ張っておぐんだど(おくそうです)。ほれで、生徒らハ 棒持って 木っこはだいで
(木を叩いて)
     大声あげで兎ば(を)網っこの方サ 「ぼったぐる(追い立てる)」んだどす(だそうだよ)
      兎ハたまげで(びっくりして)出できたらば 皆で「ぼっかげで(追いかけて)」 網サへったらば
(は
     いったら) 手で「おせる(捕まえる)」 んだずども(だそうですが) 兎も「おせられ」たぐねぇもんだ
     も(捕まえられたく無いものですから) 網っこハ跳びごえだり すり抜げだりすて 兎の方ハ いず
     めもにんめも(一枚も二枚も)上手(うわて)だど(だそうだよ)
      とどの詰まりハ あんたにおおぜぇの(あんなに大勢の)生徒で 兎一匹が二匹すか「おせられ」
     ねがったどす(捕まえられなかったそうだよ)
・ 
 12月 11日(日) 皆既月食の天体ショーをご覧になりましたか?

                    雲の合間をくぐりながらの皆既月食、めったに見られない天体ショーをばっちり観賞
          することが出来ました。 飲み屋さんでのお酒の暖かさも継続し、冬の寒さもなんのその。

      我が家からの天体ショーの観測結果です (12月10日夜撮影)
                       
               時刻   21:00       22:05       22:30      22:55      23:05      00:35       00:58      01:30

  遠野言葉 (皆既月食も見れましたし、昨日は本当に良い日でした)
      
最初がら最後まで 「皆既月しょぐ」 見だのハ 生まれではずめでなんだでば(始めてなんですよ)。 
      飲み屋さんでカラオゲやって来たあどだもの、身体中ポカポカどすてス そど(外)サ出はっと
(出
     ると) きもず(気持ちが)良いぐれだっけもや(良いくらいなんですよ)
      おがげさんで、風邪っこも引がねがったス まず良い日だったでば(良い日でしたよ)
・ 
 12月 10日(土) 夕暮れの散歩道  真っ赤に染まった夕焼けが、冬の寒さを忘れさせてくれます。

   初冬の夕暮れの散歩道より (千葉県佐倉市印旛沼湖畔  12月9日撮影)
            
    ビルが湖面にも美しく   萱の向こうに水鳥の群れ   人の気配で飛び立つ水鳥  遠くには富士山の影が
                                                   (150Km位離れているかも?)
  遠野言葉 (今夜は皆既月食だそうですよ。是非見ておきたいものですね。)
      
昨日の散歩ハ とぐすたきもずサ(得した気持ちに) なったでば(なったんですよ)
      しとりで(一人で) こんたなけしぎ(こんな景色を)見でんのハ もってぇねぐれだったもな
(もった
     いない位でしたよ) 。
      今晩ハ まだ 皆既月食だずもな(だそうですよ) 。 ねぷたぐなってすまんねば
(眠くなってしま  
     わなければ) 写真サ 撮って おぐべがど(おこうかと)思ってす。
 
 12月  9日(金) 言葉のタイムカプセル 
        (地元を遠く離れた人は、離れた時点の言葉がタイムカプセルとして頭に残っています。
          逆に、地元の人は、標準語に似てきたり、古い言葉を捨ててきたり、自分の言葉が変
         わっていることに気がつかないのかも知れませんね。)

        
 今朝のテレビの番組で 
長崎出身の俳優の「役所広司」さんが、故郷へ帰り、昔、話して
         いた言葉を思いだしながら友達と話をしていたら、その友達から
「今はそんな言葉は使わ
         ないよ。懐かしいなー」 と云われたとのことです。

    私の「日常会話集」を読んだ遠野の方からやはり「懐かしいですねー」と云われたことがあります。
    
(この日記帳も、タイムカプセルでの言葉かもしれませんね)

    ☆  「わざと」 のことを 「やぐど」 「やぐだり」 と云っていましたが、今は使われていないかも?

     遠野言葉                                   標準語
     「やぐど」      ( それハ 「やぐど」 だべ )        → それは 「わざと」 でしょう?
     「やぐだり・・・」  「やぐだり」 そんたなごどすんな )   → 「わざと」 そんなことをするな
・ 
 12月  8日(木) 地域による病院利用の格差の解消を 
                                千葉と岩手(遠野)の病院の状況

            歳をとりますと、家内共々なにかと病院のお世話になることが多くなって来ました。
            お陰様で私の住いの近隣には、大きな病院が多くあり、便利に利用させて戴いており
           ますが、遠野の実家の父母が亡くなった数年前の遠野の病院事情を思い出します。
            今は改善されているかとは思いますが、千葉から出掛けて行って、
父の病状を聴く
           だけでも県立遠野病院には医者が少なく、丸1日半待ってようやく順番が廻ってくるほ
           どでした。 当時、産婦人科も少なく遠野では子供を安心して生めないとの話も聞い
           たことがありました。
            すぐには改善出来ない地域による病院利用の格差を、出来るだけ早く解消する努
           力をして戴きたいものです。
            (千葉では、「銚子市立総合病院」が財政悪化のため休止し、市民生活が脅かされる
           など、悲しい状況が生じています。)

  佐倉市(千葉)近隣の病院 (私の住いの近隣の例です。利用し易く感謝していますが・・・)
            
   聖隷佐倉市民病院(元国立病院)  東邦大学佐倉病院    日本医大付属北総病院        佐倉厚生園
     (自宅から徒歩1分 400床)    (車で約8分)     (車で約20分  ドクターヘリ有)    (車で10分)
   
   
遠野市の病院 
(大きな総合病院としては、「県立遠野病院」が唯一)
            遠野市は今回の震災で三陸地方への支援基地として、大きな役割を果たしていますので、数年
           前の病院事情は、これを機会に被災者方々のためにも、なんらかの形で良い方向へ向かっていっ
           て戴きたいと願っております。
                
       遠野市中心地(日本の市でも有数の広さ)  遠野駅周辺     岩手県立遠野病院 (199床)

   
遠野言葉 (「遠野地方の日常会話集」61ページ 
                                            「でやんす(で御座います)」年輩男性の丁寧語より

       
ゆぎのながハ(雪の中を) えれ目サ(えらい目に)あって来たども(来たけれども)、こりゃまんず
      今日ハ ぜぇぶん(随分) 混んでやんすなナ(混んでいますね)
       わだす(私)ハ 最近 こす(腰)いだぐなって すまってす。 おだくさん(お宅さん)ハ 何病んで
      いるんでやんすか(いるのですか)
       はい あさま(朝)おぎだどぎ(起きた時は) こす(腰)ハ いず番(一番)いでくて(痛くて) なん
      ぼが(少し)動ぎだすど だんだん いでぐなぐなるんでやんすよ(痛く無くなるんですよ)
       はー それハ わだすど おなずぐれの(同じ位の)腰痛でやんすな。 
       おだげぇに(お互いに) とすっこハ(年は)取りたぐ ねぇもんでやんすな(無いものですね)
 
 12月  5日(月) 12月号遠野広報  興味深い 「ふるさと再生」 の特集記事

            地域活性化のキーワードは「よそもの・若者・ばかもの」の存在が必要であるという。
              「よそもの」 は 
「外部の視点で物事を見れる存在」
              「若者」    は 
「エネルギーのある若手の存在」
              「ばか者」  は 
「馬鹿になって真剣に打ち込める人の存在」

            平成3年、集中豪雨で大打撃を受けた「宮守村川上流生産組合」は このことを念頭に
           「ふるさと再生事業」を推進した結果、農林水産祭天皇杯を受賞したそうです。

 ふるさと再生・活性化に挑む「遠野の農村」 (遠野広報12月号より)        
                                 
            広報表紙  コンクリートを使わない河川作り  景観と環境を配慮した農地作り                                                                           
           
                                      
                 人参・りんごジュース等の工場    「サンQふる故郷市場」での販売

  遠野言葉 
(昔の「よそ者」と 今の「よそ者」)
      
むがすス 東きょ(東京)がら けってきて(帰って来て) 標準語でも使ったもんだら、皆、あっちゃ
     の方向いでハ 相で(手)サ されねぐなって すまっけもや(しまうんですよ)
      「あの野郎 なった気すてる(鼻に掛けた態度をしている)」ってス。
      今でハ 「よそ者」 も 大事にされる様になった話聞くどス 世のながも 随分変わったもんだな
     ど 思ってス。
      皆で 強りょぐすて 良ぐすっぺど思う 気持ぢあればス 「よそ者」でも 「なも(なんでも)」関係
     ハ ね(無)でば。 まず えがったでば(良かったですね)
 
 12月  4日(日) 「湯っこ」 さ へぇりさ いがねすか?      (遠野言葉)
             
「お湯(銭湯)」 に 入りに 行きませんか? (標準語)

           昨日、以前勤務していた会社のOB会の後、夕方の待ち合わせに1時間も余裕があった
          ため、駅隣接の市民風呂で一風呂浴びることにしました。 いい湯でしたよ!!
           昔、各家庭には、お風呂が無く、私が子供の頃は、遠野の札場(町名)の銭湯へよく行
          ったものでした。 一瞬昔の「湯っこ」 を思い出しました。

                               
・ 
 12月  1日(木) 「みかん」もようやく色付き始めました。

         昨年は、病気にかかった「みかん」の木も、消毒の甲斐もあり実を付け、ようやく色付き
          始めました。

   「みかん」 の成長記録 
          
 7月15日 直径約10mm   9月8日 直径約60mm 11月30日 直径約90mmになり、ようやく色付いてきました

  
遠野言葉 (雪の降る寒い日は、暖かいこたつで「みかん」を食べるのが最高ですよね! 
          まだ一寸早いかな)
      そどさば(外には) ゆぎっこ(雪が)降ってで さぶい日ハス こだづさへって(こたつに入って)
     かっちゃんど(母と) 二人でみがん(みかん)ハ 食うど まんず すっぺがっけども
(すっぱいんで
     すが) 良いあず(味)すてす なんにも しゃべんねども(云わないんですが) 二人で「にっこり」笑
     ってス とっても えがっけよ(いいんですよ) 。
 
 11月 30日(水) 紅葉が見ごろになりました。

          
私の住む佐倉にも、やっと紅葉前線がやってきたようです。
            奈良や京都のように、身近に神社やお寺などのコラボの撮影の機会は比較的少ない
           のですが、それでも皆ゆっくりと秋のひと時を楽しんでいます。

     紅葉が見ごろです (千葉県佐倉市佐倉城址公園 11月29日撮影)
           
         色付いた紅葉        竹林の紅葉       紅葉を楽しむ     銀杏も黄色に

  遠野言葉 
(紅葉する山葡萄の葉も美しいんですよ)
      
遠野さも、南部神社だの、八幡神社だの紅葉のうずぐすぅどごハ いっぺあっも この時期ハ
     山のながサ へって(入って)山葡萄採るんだどもス(採るんですがね) その山葡萄の葉っぱハ
     真っ赤っつうが むらさぎ色サ なってで どごサ山葡萄成ってっか すぐわがんだでば。
      山葡萄 採るごどばりサ(ことばかりに)一生懸命サなってス 今、考えれば 山葡萄の紅葉も
     うづぐすがったど思うんだどもス(思うんですがね) 。
 
 11月 25日(金) 晩秋の山に 「からすうり」 が彩りを添えています。

           もうすぐ冬将軍がやってきますが、山には鮮やかな 「からすうり」 が彩りを添えています。
           そして、すぐ傍には柿の実も。「もみじ」も色付き始め、間もなく真っ赤に・・。

     
晩秋の山には「からすうり」が
                 
         「からすうり」がひっそりと 傍には柿の実が 紅葉ももうすぐ真っ赤に・・ 夕暮れも秋の終わりを
                                                       つげているようです

  
遠野言葉 (子供の柿泥棒には最初から恩赦があったようです)
      
あぎ(秋)も終わりサなってくっと 遠野の山さば(には) 食うものハ まず 無ぐなってすまっけ
     もや(しまうんですよね)。 
      遠野さば 関東みでに でっけかぎ(柿)ハならねのす。 ちっちぇ(小さい)豆がぎぐれすか
(位し
     か) ならねんだでば(ならないんですよ)  食うもの無ぇどぎ(無い時)ハ 豆がぎの木サ昇って 
     かぎ食ってっと、「このがぎども なにやってんだー!」って おどなハ ぼっかげで(追いかけて)
     んのす。
      ほでも 傍まで来ても、おしぇハ(捕まえることは)すねがったっけよ(しなかったんですよ)
 
 11月 23日(水) 遠野の名物

            この時期、遠野ふるさと公社から通販のカタログが送られてきますが、私にとっては、
           これも懐かしい資料の一つです。昔、食べ親しんだ遠野の名物の一部をご紹介します。

      昔、食べ親しんだ 「遠野の名物」 の一部を紹介します
                  
   山ぶどう酒     お菓子の「明けがらす」    ひっつみだんご        暮坪だいこん(かぶ)
             くるみの味が後をひく)  (戦時中はご飯のかわりに・) (10〜15cmの蕎麦やさしみの薬味)
              

  遠野言葉 
(子供の隠れた晩酌? : 本当に悪いことをしてしまいました)
      
おやずど山ぶどう採りサ行って、しょいはぎご(背負いカゴ)サ いっぺ採ってきてス、でどご
     (台所)のカメっこサ 山ぶどう酒ハ こしぇで(作って)おぐどス だんだんと いい匂いっこすて
     くっけもや。 
      「ほれ! 飲み頃だじぇ」 ど思って、茶碗こでその上澄みハ そっと すぐって飲むどス まんず
     良い味っこするっけよ。ほで だんだん良い気もずサなって 来っけもや。
      それハ おやずもかっちゃんも 居ねどぎ(時)やんのス。
      二人共 けんね(帰らない) うずサ おもでさ出はって(出て行って) 顔っこハ 赤げの冷めで
     がら、うず(家)サ 戻ってくるがら 一回も ばれだごだ(ばれたことは)ねがったのす。
      悪ごどすたども、まず、うめがったよ!。 それがら、酒っこハ 好ぎサ なったんだべがな?
 ・ 
 11月 20日(日) 我がボランティアチームに歓迎の看板が・・   感激です!!

            この老人施設の訪問は既に数回目になりますが、今回は我がボランティアチーム「なか
           よし会」の歓迎の看板が、控え室前に大きく掲げられており、皆感激致しました。
            この気持ちを受け止め、我がメンバー、そして施設のスタッフの皆さんと、2時間の番組
           を精一杯努めさせて頂きました。

   
「施設文化祭」の熱気が伝わります
                
      歓迎の看板     会場前の飾り     日本舞踊の一こま   施設スタッフによる「ひげダンス}
                                                (なかよし会指導による)
  
遠野言葉 (「ひげダンス」はとしよりには息切れがして無理なんですよ)
      
まんず「しげ(ひげ)ダンス」ハ おもしぇがったでば。 おらも このダンスやったごだ(ことが)
     あっとも(あるけれど)ス とじゅうがらいぎぎれすてきて としょりにハ 無理だっけでば。
      今回ハ 施設のわげ(若い)しとら(人達)で やったっけ、利用者さんも えれ喜ごんでス
      これがらハ ず分だづで(自分達で)出来るんだがら、たのすみだでばなー。
 
 11月 19日(土) 被災地山田町から絵手紙が届きました

            14日に野菜をお送りした「お礼の絵手紙」 が届きました。
            蕪の特徴をとらえた ほっとするような優しい絵手紙です。わざわざ有難うございました。

               お送りした蕪       
お礼の絵手紙
                    

  遠野言葉「かだごど」「まで」な人 
                → 「義理堅く」て「几帳面」な人 「遠野地方の日常会話集」 25ページより)

       
お返しば いらねって ゆってだのサ こんたな(こんなに)たげもの(高いもの) 買ってきてけで
      (くれて)おめさんも ぜんぶ(随分) 「かだごど(義理堅い)」な人だなす。
       それさス 大分めぇ(前)サ 引越すたのに 手紙も「まで(几帳面)」に 出すて来るス その手紙
      もス まんず「までまで(細々丁寧)」ど けぇで(書いて)くっけもや(くるんですよ)
 
 11月 18日(金) 「エネルギー開発」は着々と

            原発の事故から早8ヶ月、茨城へ出かけ、強大な風車の列を目の当たりにしました。
            エネルギー開発は、風車や太陽など、着々と進展している実感を得ました。

     利根川を挟んでの風車群 (11月17日撮影)
            
           (1)波崎工業団地(この左にも約10基) (2)波崎砂丘の風車群   (3)銚子丘陵の風車

   
遠野言葉 (遠野の山にも風車群が・・・)
       
遠野のまづがら、北の方見っと、おんなず様な風車ハ なんぼが(いくつか) 見えんのす。
       それ見だどぎ 「なんだべ? こんたなどごさス」 ど思ったっけよ。
       風車のあるどごハ 「貞任山」っつう(という) 水芭蕉の咲ぐどごだもの、景色も花も皆 だいな
      す(だいなし)でねすか?
       「ちっちぇもんだば まだすも(まだしも) 30m以上のでっけもんだがらス 建てるどごハ 良ぐ
      考えで どごでもここでもっつうんでねぐ すてもらいでな」 ど思ってス。
・  
 11月 16日(水) 11月の老人施設ボランティアが間近です

            11月19日(土)開催のボランティア出演に向け練習中。今回私は 「人生劇場」 と「刃傷
           松の廊下」を演じる予定ですが、私の踊りの他、メンバーと施設職員による「歌謡寸劇」や
           「ひげダンス」など盛り沢山の2時間半のバラエティ番組となっています。

        
新舞踊 「人生劇場」 の小道具とカツラ (9月7日、10日にも、前回ボランティアの日記有り)
                     
               男性用番傘        短刀と扇子     「ざんぎり」のかつら
  遠野言葉 
(施設の皆さんが喜んでくれると、やって良かったと思います)
      
むがす(昔)ハ おしょすくて(恥ずかしくて) 皆の前なんかでハ 踊りっこなんか でぎながった
     もな。それがス とすっこ(歳を)とっと なんだが しぇんねども おしょすぐねぐなって来たっけよ。
      踊りっこ見でける(見てくれる)しとだづハ 手っこただいだり、涙っこ流すたり すっとす 「やっぱ
     り やってで えがったな」 ど思っけよ。
・ 
11月 14日(月) 農家の方のご好意で千葉の新鮮な野菜を被災地へ送ることが出来ました

            先日、さつま芋を頂いた農家の方からの再度のご好意で、新鮮な野菜を被災地へ送
           ることが出来ました。
            昨日の午後収穫し、水で洗い梱包し宅急便には午後5時依頼、そして
今朝9時半
           には、山田町に着いたとの電話がありました。本当に喜んで頂きました。
            物流のスピードアップがなされ、野菜が新鮮なままで届けられるようになったことにも
           感謝です。

  千葉の新鮮な野菜        
               
         大 根           かぶ        小松菜      チンゲン菜        ??菜

    
遠野言葉 (親切な人の多い日本は、捨てたものではないですね)
        
いやー、世のなが親切な人ハ 多いんでねすか?
        須賀川の萱でこしぇだ(作った)たいまづ燃やす おまづりでも、放射能の無ぇ萱ハ 全国がら
       おぐって来てけで(来てくれて)、でぎねど思った おまづりハ 盛大にでぎだづもな
(今朝のテレビ)
          
昨日おぐった野菜も、「おぐってけでがんせ(送ってあげて下さい)」ってす 親切な人ハいっぺ
       居る日本は 捨てだもんでねぇでば。
 11月 12日(土) ストーブを出しました

            めっきり冬らしくなり、朝夕はストーブがいるようになりました。昨日早速使いました。
            一寸だけ寒い時は、ファンヒーター、真冬は昔ながらの石油ストーブでお湯を沸かしたり
           焼き芋を作りながら暖をとったりと、その寒さいよって使い分けています。
            空調による暖房は、お産で娘が帰って来たときに使うくらいで、めったに使いません。

我が家の暖房 (基本的にファンヒーターか、昔ながらの石油ストーブです)
          
外気吸排入式ファンヒーター   ファンヒーター  昔ながらの石油ストーブ  暖房にはめったにつかいません
(夏は扉で中に、外に石油タンク)       (湯沸し、焼き芋OK, 停電でもOK)

  遠野言葉 (遠野の冬  「遠野地方の日常会話集」68ページ 「はした(半端)」でね より)
     
 むがすの遠野の寒さは「はした(半端)」で ねがったもや(なかったんですよ)
      零下28度まで下がったごどあったでば。カメの水っこさも あづぅすがっこ(厚い氷が)張るす 
     井戸も「ガズガズ」ど凍みです えれ目サ合たんだでば。牛にゅも卵も 夜寝っとぎハ こだつの
     ながサ入れねば(中に入れなければ)みな破裂すてすまっけよ。
      ほで ゆぎっこハ 「ドンガリ」降っと ぬぐぐ(暖かく)なってス まださぶぐなって、それの繰りが
     えすス。
      お雛さんの頃ハ まだいっぺゆぎっこハのごってっけども、4がづさなって 残ごったゆぎの間が
     ら バッケ(ふきのとうが)顔出す頃さなっと、「やっと春ハ来たな」ど 思っけよ。
      遠野のなげ冬の間ハ 春ハ待づどおすもんだっけもや(待ち遠しいものでしたよ)
 
 11月  9日(水) 遠野広報11月号が届きました

            11月号は、遠野に陶房を開き素晴らしい作品を創作し、高村光太郎賞の受賞で一
           躍有名になった「加守田章二氏」 の遠野での活躍に多くのページを裂いています。
            「加守田章二氏」は、芸術大学を卒業したあと、日立製作所の
大甕(おおみか)陶苑
           の技術員として腕を磨いたとのことですが、私も仕事の関係で傍のクラブに行った時に
           「大甕陶苑」を外からではありますが、見たことがあります。クラブにも何点かの作品が
           あったように記憶しております。
            今になって、今月の遠野広報を読んで、遠野との関わりを知り、驚いております。
            その「大甕陶苑」は2004年、65年の歴史に幕を閉じ、その建物がひっそりとたたず
           んでいるとのことです。下の写真と 
http://kamoshiday.exblog.jp/1266878/ をご参考に。

     遠野広報11月号と「大甕陶苑」
                    
     
 遠野広報11月号表紙  「加守田章二氏」の作品  大学卒業後、この「大甕陶苑」で腕を磨いた
                 遠野市への寄贈品の一つ(広報より)  「大甕陶苑」は2004年、
                                               65年間の幕を閉じた

     
遠野言葉 (知らないことが、まだまだ沢山あります)
        広報担当の馬場さんも書いでだども、遠野さ長ぐ住んでだったって、まだまだ分がんね
       ごだ(事が) いっぺあんもな(沢山、あるんですよ)
        こんどの記事の 「加守田章二氏」のごどだって、今日の今日まで知らねがったもな。
        遠野さ行って、いろいろ見だり、聴いだりハ すてども(したいけれども)、とす(歳)だす、
       なんも、遠いがらす。
 ・         
 11月  8日(火) 「あらがったっけ ごしぇやいだのす」 (遠野言葉)  
             「からかったら 怒ったんですよ」     (標準語)
                                       
(7日に日記 追加訂正)
          
 子供の頃、遠野で使っていた「あらがう」の言葉をラジオで聴き遠野の方言ではな
         かったことを始めて知り、調べてみました。
            
               「あらがう」はもともとは標準語で、「言いたてる」とか「言い争う」の意味があるよ
              うですが、子供の頃は、 「からかう」とか「おちょくる」とか「ちょっかいを出す」
              意味で使っていました。
               「ごしぇやぐ」は遠野の方言で「怒る」ということです。
           
             遠野では、「あらがう」のように、その昔当たり前に使われていた標準語が今でも(最
            近迄)使われている言葉があります。その例ですが
               「まなご」「目」   「おなご」「女」  「わらす」「こども」  
               「きゃぁな」「かいな(二の腕)」                 などがあります。
・ 
 11月  6日(日) 被災地へ千葉のさつまいもを送らさせていただきました

            先週、孫達がさつまいも堀で楽しませて頂いた農家の方のご好意で、再度、畑に伺わ
           せて頂き、被災地山田町の叔母(亡父の姉妹)2家族へ、さつまいもを送ることができま
           した。また、水菜、チンゲン菜、大根もいただき一緒に送らさせて頂きました。
            昨日の午前中に芋掘り、野菜等と一緒に水洗いを済ませて、午後4時に宅急便へ、
           そして、今朝8時半に早速、届いたとの電話があり、あまりの多さにびっくりしたようです
           が、本当に喜んで頂きました。それというのも、叔母(姉)が
作っていた畑も津波で流さ
          れ
今年は、花も野菜も作っていないとのことでした。

   プロのさつまいもの収穫
                 
  
ツルを刈った後の機械での掘り起こし 手でさつまいもを集める  手のかかるツル集めとの処理   
                                                 

  遠野言葉 
(手の掛かる農作業)
      
米っこ こしぇるのも(作るのも)手っこ掛がっとも、さづまいもも負げねぐれ手っこ掛がるどす。
       芋の苗っこ こしぇでがら、はだげサ植えでがら、草っこも取んねばねんだす、こどすみでぐ(
今年
     のように)あづどぎハ(暑い時は)、乾がねように まいにづ水っこもまがねばなんねすス。
              しゅうかぐハ 上の写真サあるよう だべし、農家の しと(人)ハ いぢ年中てぇ変だでば。
・  
 11月  1日(火) コスモスが満開です

            今コスモスが満開です。休みともなれば大勢の家族連れで賑わっています。
            一寸足をのばして、花を見ながらの散歩に行ってみては如何でしょうか?

   コスモス畑 (千葉県佐倉市ふるさと広場 10月31日撮影  この他「生谷地区」にも何箇所か有)
           
    
窓から見えるコスモス畑  家族連れの記念撮影風景   綺麗なコスモス   夕暮れのコスモス畑

  遠野言葉 (11月は、遠野の冬の始まりです)
      
あぎ(秋)さなっと(になると) 川のほどりさ(ほとりに) コスモスの花っこハ あっつこっつサ
     咲いでス いねがりも終わってくっと 「遠野さも(にも) あのさみぃ(あの寒い)冬も もうすぐそご
     さ来てんだなー」ど思っけよ。
      11がづサなっと みぞれも降る日もあってな、遠野のなげぇ(長い)冬ハ はずまんのす。
・ 
 10月 30日(日) さつま芋が沢山掘れました

            昨日は晴天に恵まれ、4人の孫達とのさつま芋堀を楽しみました。
            一うね掘っただけ戴けると聞いた子供達は、必死に掘り続け、持ちきれないほどの
           さつま芋を目の前にして、にこにこと満足気でした。

   楽しいさつま芋掘り
               

   
遠野言葉 (遠野では、さつま芋は採れないんですよ)
        遠野でハ さづまいも採れねんだでば。 植えでも食(か)れるぐれ大っきぐなんねん(ならない)
       だどす。やっぱり暖ったがぐねぇど、ならねぇもんだべな。
        その代わり、じゃが芋ハ なんぼでも採れでス 新じゃが ふかすて食うど まずうめがっけ
よ。
 
 10月 28日(金) 三陸被災地への支援 「遠野基地」 頑張ってますね

            「遠野まごころネットから」 の被災地日記シリーズとして、読売新聞全国版に今日で
           4日目の掲載の記事を見ました。三陸の支援基地として、遠野も市を上げての支援に
           取り組んでいることが、嬉しく思い、自分でも出来ることがないかと感じます。
            明日は、孫4人を連れてのさつまいも堀りを計画しており、被災した山田の親戚にも
           送ろうと考えています
。 (本日記帳 3月17日〜4月7日に、災害関連の記述があります)

  遠野言葉 
(被災地山田町の名物 : 山田町は私の亡き父の出身地です)
       
三陸の山田さも、うめものハ いっぺあんだでば。
       まず、めったに食(か)れね ふすぎな「山田煎餅」ス。 「ふにゃふにゃ」すた煎餅で、そのまま
      食ってハ あんまりうめぐハ無ぇども、一寸ばり(ばかり)焼いで「ぱりぱり」ど食うど、じわっと味
      っこ出で、まだ食いてぐなっけよ(なるんですよ)
       あどス いか煎餅ってス いがのかだづ(形)すた煎餅も、あど引ぐ味っこで これもうめがっけ
      よ。 「わがめ」だの、「かぎ」だの、「うに」だの 有名なのハ もづろんだどもス。
 
 10月 26日(水)  分りやすい  遠野言葉(方言)の解説  を掲載しました

            遠野の言葉を分り易く、絵入のフリップで解説しています。
            遠野言葉でのコメントなどで、分りにくいところなど参照して戴ければ嬉しいです。
・ 
 10月 23日(日) お寺での 「観月会」 感動しました
                 本堂で聴く「尺八と詩吟」は、格別なものがありました

            本堂の80席は満員となる中、素晴らしい尺八の音色と詩吟が、張り詰めた本堂の空
           気を震わせました。
            出演者は、各レコード会社が主催する全国大会での上位入賞者が多く、そのレベルの
           高さを伺い知ることが出来、1時間半もあっという間に過ぎてしまいました。

    浄泉寺での観月会 (千葉県印旛郡酒々井町  22日午後7時〜8時半)
         
       
浄泉寺正門     尺八演奏 江川信昭先生  吟 星野旺月先生他4名  本堂は満席
                       (合成写真です)
  遠野言葉 
(お寺さんの変化)
      
最近ハ おでらで いろいろなイベントやるどご多ぐなってきたもな。
      ほどげさんだづも、坊さんのお経ばり(ばかり)聴ぐよりか、良いがも知(しぇ)んねなす。
      おらも遠野サ おはがハあっとも やっぱり、本堂でジャズなんか やってるってス。
      世のなが 変わってきたス 変わんねば なんねんだすな(ならないんですよね)
・ 
 10月 22日(土) 今人気の 「Eボート」 って知っていますか?

            今日は、すぐ傍の鹿島川で 「Eボート」 の千葉大会が行われていました。
            「印旛沼流域環境・体験フェア」(印旛沼の水質浄化推進活動)の行事ということで、
           他にもドジョウすくいなど、いろいろなイベントが開催されていました。
            私もカヌーで、印旛沼の水面を楽しんでいます。
 カヌーで印旛沼散策 (27景) 
    
    
Eボート大会他
                
 
 6.5m 10人乗りのゴムボートでオールを漕ぎ、速さを競う 舞台での出しものもいろいろ 駐車場傍の                    (老若男女・子供も含め、皆で楽しんでいました)                          コスモス畑
                 
 
   遠野言葉 
(「カヌーで印旛沼散策」をクリックして見て下さい)
        
舟っこで、水の上散歩すんのハ 気持づいいもんだすよ。
        とぐに、あさま(朝)だの夕がだハ 見だごだ(見たこと)無(ね)ぇ 景しぎサ なるんだでば。
        嘘でハ無ぇがら 「カヌーで印旛沼散策」ハ クリックして見でがんせ。
 
 10月 21日(金) お寺での 「観月会」 が楽しみです 

            明日の夜、お寺で月を見ながらの、詩吟と尺八を聴く会に参加しますが、どんな会に
           なるか楽しみです。(千葉県印旛郡酒々井町伊藤647 浄泉寺 19時より 入場無料)
         
              観月会の案内(表紙)
                      
   遠野言葉 
(私も4歳まで、遠野のお寺で過ごしました)
       
遠野のおでらでハ 本堂もねだのすた(床の下)も おらの遊び場だったでば。
       あすたハ なんたな(どの様な) 観月会サなんだべがど(なるだろうかと) 思ってス。
       たのすみだでば。
・       
 10月 17日(月) 「ちいさん」 に負けず、散歩に出掛けましょう
                   
 水辺の散歩を楽しみました

            散歩には絶好の季節です。今日は水辺の散歩を楽しみました。
            空は雲とのコントラストを演出し、お互い散歩中の亀にも出会い、水辺に揺れる夕日
           など、心和むひと時でした。

     水辺の散歩  
(千葉県佐倉市印旛沼周辺)
      
   
 秋の空 ・ 圏雲     散歩中の亀      ボートの釣り人     湖面に揺れる夕日
                  
(かみつき亀ではありませんでした)

     遠野言葉 
(遠野の川)
             
まんず、山のながの散歩も良(い)いどもス 水のあるどごの散歩も良(い)がっけよ。
              遠野のまづ(町)ハ 川サ かごまれでるがらス 一寸歩げば必ず川サ 行ぎ当だっけもや。
        はす(橋)の上がら川見っとス じゃっこ(雑魚)ハ いっぺ泳いでだんだでば。 「くぎ(はや)
       だの 「へっこ」だの 「やまべ」だの 「おいかわ」だのス むがすハ わらすど(子供達) じゃ
       っこ採りすたもんだども まづ(町)のながの来内川(らいないがわ)だども 今でハ 皆、只見る
       だげで、誰もじゃっこハ おせね(捕まえない)がっけよ。
        まづの周りの猿ヶ石川でハ おどなだづ(大人達) 一所懸め 「あゆ」釣りハ すてっともス
(し
       ているん
ですがね)

.・
 
 10月 15日(土) 佐倉の秋祭り」 始まりました       
            10月14〜16日の3日間 「佐倉の秋祭り」が始まりました。
            唐破風屋根曳き廻し屋台12台や、有形文化財の山車人形等が町内を練り歩き、「え
           っさのこらさの えっさっさ」 の声が夜遅くまで響きわたります。
            そして、数十軒の出店が出て、子供達が金魚すくいや、バナナチョコなどを楽しんでい
           ました。                 
 遠野も佐倉も城下町 

     「佐倉の秋祭り」風景 (10月14日夕方撮影)
           
     
屋台の先頭を行く 唐破風屋根曳き廻し屋台  屋台の上の囃子連  多くの出店の列

   
遠野言葉 
(今夜の夕食は出店で調達しました)
        
 
しとで(人で)混む前に早めにうず(家)ハ出でス、かがぁど まづり見に行ったのス。
        だす(山車)ハ なんぼが(少しは)出でだども、それよりか腹減ったもんだがら、先ずタゴ焼ぎ
      一パック買って、二人で食ってス 臼でついだ つぎだでのアンコもづも食ったのす。
       帰りサ こんどハ 浅草風お好み焼ぎど、すすや(寿司屋)の出店でマグロの漬げ丼 1パック
      づづ買って うっつぁ(家へ)けってがら(帰ってから)食ったんだでば。
       夕飯こしぇる(作る)手間も無ぇす、うめがったども、やっぱり、高げぇ夕飯サ なって すまったっけよ。 
・ 
 10月 14日(金) 遠野広報10月号が届きました
          (三陸との繋がりや復興の拠点としての遠野の役割など内容豊富)

            大震災復興を祈る 「遠野祭り」 が盛大に開催され、被災地からも大槌町、山田町、
           大船渡市、釜石市などからも、伝統的な踊りや太鼓が披露されたとのことです。
            参加者は、観客の人数を越すとも思える7千人以上で、一万個の福幸(復興)饅頭
           会場に配られたといいます。                   
 遠野も佐倉も城下町 
    遠野祭り (この写真の他、御輿や神楽など老若男女が種々様々な演技を披露します)  
          
    
  広報表紙    しし踊り    山口の「さんさ踊り」 釜石市の「桜舞太鼓} 一万個の復興饅頭を配る

  遠野言葉 (遠野祭りの子供の頃の思いと感想) 
       遠野
まづりハ わらすの頃 まんず 楽すみだったっけもな(楽しみだったんですよ)
       すす踊りだの御神楽ハ 次々ど来てス 笛だの太鼓だの「ジャガ ジャガ ドンドン」でス 気持
      づハ 浮がれで来っけもな。 見でるひたづぁ(人達は)、皆で手っこ はだいで(叩いて) まるん
      で おもしぇがっけよ(面白がるんですよ)
       すす踊りの「かんながら」持ってけっと(帰ると)、お守りサなって、風邪も引がねってス、皆で持
      って けったもんだっけよ(帰ったものですよ)
・   
 10月 11日(火) 興味深々「古代米」

            昨日、稲刈りをした「古代米(あくねもち)」は、黒い籾を精米すると、クリーム色の米に
           なるというので、精米の前に手で剥いてみたところ、確かにそのような米が現れました。
            「古代米(くろもち)」は、茶色の籾から真っ黒い米になるのとは対照的で、本当に不思
           議な感じです。 自然の力は、想像もできない、果てしないものがあると感じました。 

              古代米(あくねもち)            古代米(くろもち)
            
             
黒い籾からクリーム色の米が・・・         茶色っぽい籾から黒い米が・・・

  遠野言葉 
(米のご飯が食べられなかった頃の話です)
                     「遠野地方の日常会話集」92ぺーじ 「やんた」より
       
今だがら 「ひっつみだんご(すいとんの様なもの)」ハ 一日市(町)だのバイパスでも、うめ
      味っこつけで遠野名物で 店っこサ出すてんども むがすハ 米ねくて ご飯のかわりサ「ひっ
      つみだんご」ばり(ばかり) 食ってだどぎあったのス(食べていた時があったんです)
       わらす(子供)の頃で あず(味)も今みでに(今みたいに) うまぐねがったのス。
       まず、「ひっつみだんご」出っと 「やんた」くてス(いやでね) 麦ご飯でもええがら 食いてな
      ど なんぼが(本当に)思ったんだでば。
       米の代わりサ 代用食で凌いでだんだもの。
 
 10月 10日(祝) またまた不思議な 「古代米(あくねもち)」 の稲刈りを・・

           9月11日の「古代米(くろもち)」の稲刈りに引き続き、今日は「古代米(あくねもち)」
          稲刈りを手伝うことが出来ました。 私の仕事は、もっぱら、おだ掛けです。
           真っ黒な稲穂の田んぼはなかなかお目にかかることは出来ませんが、不思議な光景です。
           精米すると、美しいクリーム色の餅米になるとか、明日確かめたいと思います。

  古代米(あくねもち)の稲刈りです
        
9月11日時点のあくねもちです 今日(10月10日)の稲穂です 稲刈り中 おだ掛けした稲(稲穂が黒)

  遠野言葉 
(今日は 有意義な体育の日でした
       
今日ハ 体育のし(日)だづども(だそうですが)、散歩だげでハ おもしぇぐね(面白く無い)がら
      「何が やるごどねぇが?」ってゆったっけ(云ったら) 「あぐね」の稲がりすっから手伝わねがっ
      て云うがらす、「それハ 丁度いでば よろすぐ頼むべ」って 頼んでがら、稲がり手伝ったあど 
      芋掘り(さつまいも堀り)ど 銀杏採りハ させで貰ったのス。 
       うっつあ(家に)みやげもでぎだス 今日ハまんず 良い日だったでば。かがぁも 喜ごんだすナ。
 
 10月  7日(金) 夕焼け 小焼けの 「あきあかね」

            夕方、散歩に出掛けたら、「あきあかね」 がすすきの上を群れて飛んでいました。
            カメラでは、空を飛んでいる群れを綺麗に捉えられなかったのが残念ですが、秋の夕
           日の美しさも、また、格別なものがありました。

  夕日と「あきあかね」  (10月6日夕方撮影 佐倉市印旛沼 双子公園近く)
       
   
 夕焼け空     羽を休め、そして飛び交う 夕日が静かに沈んでいきました 夕暮れの「あきあかね」

   
遠野言葉  (「夕焼け 小焼けの 赤とんぼ」 を歌った頃の思い出です)
        「夕焼け 小焼けの 赤とんぼ」 わらす(子供)のころハ 良ぐうだった(歌った)うだっこ
       だったでば(歌でしたよね)。ぺっこばり(少しばかり)なまってハ いだべども
(いたでしょうが)
       川原の傍で でっけぇ声で、皆でうだったっけよ(歌ったんですよ)。 
        だれでも、こんたな(こんな)思い出ハ あるべども(あるでしょうが) 故さど思う気持ぢハ
       皆、同じだもな。
・ 
 10月  5日(水) 久々の 「カヌー」 で 健康増進を・・・

            昨日、あまりにも良い天気なので、約4ヶ月振りに、ブルーベリー農園に婿入りしたカ
           ヌーに合いに行き、小一時間ほど楽しんできました。

   青空が眩しい水面 (10月4日 利根川沿い「将監川」にて)
        
  
ブルーベリー農園の川沿いには 準備OKのカヌー 青空が眩しい「将監川」 和やかに楽しむ釣り人
  
ブランコやバーベキュー設備などが新設されていました

  
遠野言葉 (遠野の川との比較)
         カヌーサ 乗はってっと(乗っていると)、うづぐす(美しい)遠野の川ハ 思い出すっけよ。
         
こっつの川ハ なんぼ綺麗だがらったって、すぎとおって川のそご(底)ハ 見えねがっけもな。
      あまり流れねぇ川だがら、しょんねども、遠野の川ハ 流れが速えくて浅せぇどごも多いがら
    こんどハ カヌーどごの(どころの)話すでねんだもの(話ではないんですよ) 。
     目で見っと、良ぐ分がんべど(分るだろうと)思ったがら、むがすの写真ハ見でおぐれんせ。

   
遠野の川
       
      猿ヶ石川(宮守)     小友川上流      来内川(東館町)      来内川(一本橋) 
・ 
 10月  4日(火) 「古代米(くろもち)」入りの栗ご飯を作ってみました
        
            普通の米一升につき、くろもちをスプーン一杯の割り合いでご飯を炊きます。
            (くろもちは、あらかじめ水に一晩漬けておき、炊く前に釜に酒と塩を少々入れます)
            栗は、皮と渋皮を取り、砂糖を入れて柔らかくなるまで、煮ておき、ご飯が炊き上がる
           一寸前に釜に入れ、炊き上がったらかき混ぜます。
            
本来は、「栗」ではなく、ささげ豆や小豆を入れた赤飯が、常道かもしれません。

   
古代米(くろもち)入り栗ご飯
        
古代米(くろもち)米一升につきスプーン一杯    栗を剥き、砂糖で柔らかくなるまで煮ます
               一晩水に漬けておきます                くろもち入りの栗ご飯です


  
遠野言葉
      
「くろもづ」入りの栗ご飯ハ こしぇがだ(作り方)悪がったせいだべが、そんたに(そんなに)うめ
      どハ 思わねがったどもス あげぇ(赤い)ささげだの小豆入れでこしぇれば(作れば)うめもの
(美
      味しいもの)でぎんでハ(出来るんでは)ねべがな(ないでしょうか)。こんどハ それでこしぇでみっ
      ぺがど思ってす。
       この「くろもづ」だどもス 農家のひたづ(人達)でやってる店っこ覗いでみだらば、目の玉 飛び
      出るほど高げがっけよ(高いんですよ)。 「くろもづ」の稲っこ おだぎ(自然乾燥のための木)
      乾すておぐど よぐ夜ながに 無ぐなってすまっつもな(しまうそうですよ)
       結構 貴重品なんだなっす(なんですね)
 
 10月  3日(月) 「古代米(くろもち)」と「こしひかり」の新米です

            先日稲刈りをし「おだがけ(自然乾燥)」をした古代米とこしひかりの新米を戴きました。
            私が田植えをしたこしひかりは、稲が台風で倒れてしまったため、見た目の品質はい
           まいちですが、味が良く粘り気があり最高ですよ。
            古代米を食べたことがありますか? それはそれは想像もつかない色と食感なんです。
            濃い小豆色の着色料を含んだもち米と考えればよいかも・・・。

             古 代 米 (くろもち)                  
こ し ひ か り
         
 
古代米(くろもち)の稲  「くろもち」の新米(精米済) こしひかり新米(正常な稲)
                                           
こしひかり新米
(倒れた稲)
  
   
遠野言葉 (古代米くろもちの説明)
       
こんたな真っくれ(真っ黒い)米ハ 見だごどあるすか? 稲っこハ 普通の稲っこサ ぺっこ
       (少し)黒れぇ 斑点入(へ)ったぐれだども(くらいですが)、精米すっと 真っ黒ぇ米っこサ な
      るっけもや。 まんず、珍らす米だっけよ。
 ・     
 
 10月  1日(土) 美味しい 「栗きんとん」 ができました 
               
(被災地 山田町から送って戴いた栗です)

           あの美味しかった栗の木も、津波で流されたと思っていましたが、なんと今年も沢山送っ
          て頂きました。こんな大変な時に気を使って戴き、感謝を込めながら、栗きんとんを作りま
          した。 本当に美味しい「栗きんとん」が出来上がりました。有難うございました。 

 「栗きんとん」 の作り方       
        
津波に流されないで本当に良かった 20分煮て栗の実を出します     ラップで好きな大きさ、形にします
                               砂糖を加え粒を細かにします 
 

  遠野言葉 
(被災地山田町の近況・命は人間だけではなく、木も草も動物も大切)
      
山田のえぎ前のロータリーの でっけぇ木ハ 津波のあどの火事で 真っ黒サなってすまってス
     まんず、可哀想なぐれだっけよ。 聞いだら、今だに青い芽っこハ出できてねどス。
      ほなもんだがら、てっきり栗の木も わがねぐなったんでねべがど
(駄目になったんではないか
     と)思っていだのス。
      それが、急に栗っこ いっぺ(沢山)おぐって来てけだ(くれた)もんだがら、まず、たまげるやら
     ほっとするやら、うれすぐなったのス。
      人もそだども(そうですが)、木も草も動物も、いのづ(命)がねぇば(なければ) なんともならね
     んだづごだぁ(何ともならないという事が) 今度の震災で良ぐわがったでばな(分ったですよね)
・ 
 9月  29日(木) 三陸鉄道に 「杉 良太郎」 さんも支援 
                     (車両の頭に名前入りのヘッドマーク)

                          三陸に近い遠野市は、今その支援基地として、重要な役目を果たしていますが、壊滅
           的な被害を受けた三陸鉄道、3年後の全線開通を目指している今、「杉 良太郎」さんが
           支援の手を差し伸べたとの報道がありました。
            「車両の正面に60cmの杉良太郎の「ヘッドマーク」を付けて走りだした」といいます。
            楽しい思い出を作って戴いた三陸鉄道、一日も早い完全復帰をして欲しいです。

   私の見た被災前の三陸鉄道 (9月1日の日記帳を再登場させて頂きました)
        
             ドーム形の島越(しまのこし)駅舎          普代駅近くのアンモ浦展望台の眺望 
                              車窓より山田町織笠駅近くの橋              
                     (この橋も津波で流失) (普代駅は高台の為流失を免れた?現在不通)


  遠野言葉 
(被災した叔母さんとの、一昨日の電話での会話です)
      
「あっつこっつのひたづ(人達)がら、いろんな物 おぐって貰って、ありがでがんすよ。
     この辺で のごったうづ(残った家)ハ おらほ(自分)のうづ(家) だげなのす。ほだがら、おらほ
    ハ 周りサ なんにもねぇ(無い) 一軒家サなってすまったのス。 海岸がら1キロもあんとも
(あるけ
    れど) 今でハ 見えねがった海が見えるのス。 崩れだ防波堤のさぎ(先)サ 大島もみえるヨ。
     海がら一番近いのハ うづサなってすまって、そのさぎ(先)のうづ(家)だの、工場だの 皆流さ
    れですまったよ。いぎのごった(生き残った)だげでも、えがったヨ。」
   (叔母さんの家は、鉄筋コンクリート造りのため、津波に流されず、
                          火災もかろうじて逃れたため残ったとのことです)
 
 9月  28日(水) 好まれない人達 → 遠野ではなんて云ってたの?

           詐欺や殺人など、毎日、新聞を賑わす事件は絶えません。
           しかし、遠野は犯罪の少ない町として、岩手県の警察官や刑事の間でも、赴任したい
          NO1の町だと、聞いたことがあります。
           事件とは関係ないまでも、あまり好まれない人達はどこにでもおり、遠野ではそんな人
          たちのことを、下の図のように云っていましたので、一寸紹介してみたいと思います。
                        例えば、「乞食」「ほいど」 、「無精者」「せやみったがり」等です。
           
  「あまり好まれない人達」遠野での云い方 
(地方によって、随分違うと思いますが、如何ですか?)

      
 「はした(半端)」でね(では無い)人ハ 多いんでねすか(多いんではないでしょうか)

                       
                 赤 : 遠野言葉        黒 : 標準語
                  
 
 9月  24日(土) 「こしひかり」 稲刈りの手伝い

           先日の古代米の稲刈りに続き、5月14日に田植えをした「こしひかり」の稲刈りの手伝い
          をしました。
           稲刈りの体験は初めてで、まず、鎌で田んぼの4隅の稲を刈り取り、機械の入れるスペ
          ースを、空けますが、これが私の主な手伝い作業となりました。
           途中から、コンバインを使うことになり、Uターンする広いスペースが必要となり、更に
          頑張って稲を刈ることになりました。
           倒れた稲の刈り取りは、先日の台風の影響で、機械でも難しく、度々ストップすることも。
    
稲刈りの風景
          
  
田んぼの端の手刈り   刈って縛る稲刈り機  刈って籾にするコンバイン  9月11日に種蒔きをした蕎麦
                                                    
(約15cmに成長)
   
遠野言葉  (初めて経験した稲刈りの感想です)
       いねがりの経験ハ 生まれで初めでだどもス、まず、てぇへんなすごど(しごと)でやんすな。
       鎌で稲っこ刈るどぎハ、こす(腰)曲げでやんねばねぇもんだがら、すぐこすハいでぐ
(痛く)
     なってくっけもや。
      おらも70ハ 過ぎだども、朝まの9時半がら、夕がだの4時までやったっけ、容易でねがった
     でば。 うっつぁけって(家に帰って)きてがら、腕だのこすだのハ シップだらけだでば。
      百姓やるひたづぁ(人達は) とす(年)とるど皆こす曲がってすまうのも、しょんね
(仕方の無い)
     ごどなんだな ど思ったでば。
 
 9月  23日(祝) 幼稚園の運動会 (主役の園児、見る父兄、そして準備も必死)

            孫の幼稚園の運動会が、行われました。テント10張以上の大所帯で、父兄がわんさ
           と押しかけ、見るのも一苦労、まして、最近はビデオ撮影の位置も指定され、場所取り
           も大変です。ましてや、主催者側の先生達は、汗みどろになり、大声を上げ、必死です。
    
運動会の風景
         
 
園児の日陰用テント  ビデオの指定撮影場所の席は満タン 園児は主役で一生懸命走る 種目ごとの
                                                         準備も大変
   
  
遠野言葉 
(「祖父母参観」 というのを聞いたことがありますか?)
       
今の幼稚園は、運動会だげで無(ね)ぐ、いろいろな行事 あんだでば。今までの常しぎだれば、
     爺様だの婆様の出るごだぁ ねぇど思ってだんだども 「祖父母参観」 つぅ 参観日ハあってす
      年にいぢどハ 必ず幼稚園に行がねばねのす。
      そごです 「煙突山の狸さん おっぱい飲んでねんねして・・・・」 なんて 孫ど うだ(唄)って踊ん
     ねば ねのス。 「おっぱづがす」 なんて云ってられねんだよー。 
      まず、孫居るジジババは かぐご(覚悟を)すてだほー(していたほうが)いいでば。
・ 
 9月  21日(水) 「じゃんけんぽん」 は 「やんやの うん」
              
(遠野小学校、中学校の頃使っていたじゃんけん)
                                                     1950〜1965年頃
              
昨日、熱のこもったAKB48じゃんけん大会決勝で 篠田麻里子が藤江れいなをを破り
           勝利しました。
           テレビの番組で、全国の「じゃんけん」の仕方の紹介がありましたが、我々子供の頃に
          使っていた「やんやの うん」 が、日本中のどこでも使われていないことが分りました。
          家内にも孫にも「エーッ、そんなの変」 と云われる始末。でも本当に使っていたのになー。

         「やんやの うん」 「うん」 「うん」 「うん」   (「うん」は「あいこ」の時」)
                 
                    グー      チョキ     パー  は今と同じでした

  遠野言葉  
(子供の頃、「ばっこ飛び」 というハードな遊びがありました)
      
「缶けり」だの「べった(丸面こ)」だの「ばっこ飛び」「つなぎ飛び」だの はずめっとぎ(始める時
     )
ハ まず 「やんやの うん」 がら はずめんのす。
     「グー」ど「グー」だの同ずどぎハ 「うん」「うん」「うん」って、どっつが(どちらかが)勝づまで つ
     づげんのス。
      「ばっこ飛び」っつぅ遊びだども、まず2人が「やんやのうん」やって、勝ったやづ(奴)ハ でん
     すんばすら(電柱)さ背中ハつけで立って、負げだやづ(奴)ハ その立ってるやづの腰さ 肩ハ
     つけで両手で腰さ手っこ回すて腰曲げでんのす。
      その次のやづハ 前のやづの背中さ飛び乗って、でんすんばしらさ立ってるやづど「やんやの
     うん」すて、勝でばそのまま背中サ 乗はってで(乗っていて)、負げればそごがら おづて
(降り
     て)
 腰曲げだ前のやづのけっつ(お尻)さ肩つけで、両手で太もも掴むのス。
      次のやづハ はすってきて(走ってきて)腰曲げでるやづらさ飛び乗って、まだ「やんやのうん」
     すて、これの繰り返すス。人数いっぺさ(多く)なっと、腰曲げでるやづハいっぺさ(沢山に)
なっか
     ら、思いっきりはすってきて飛ばねば、前の方サ 乗はれねぐなんのす(乗れなくなるんです) 。
      「やんやのうん」で勝づやづハ いっぺさなっと 一人の背中さ 何人も乗るごどさなって、えれ
     ごどさ なってくんのす。それさ(それに)重でやづ(重い奴)ハ 飛んできて、背中サ どんがり乗
     さるど、下サ居るやづぁ 「ウッ」って いぎっこ(息)ハ 止まるぐれ いで(痛い)がっけよ。
      負げだやづの ばづ(罰)ゲームみでな(みたいな)もんだったな。          
                  
               ハードな遊び 
「ばっこ飛び」  (「馬っこ飛び」からでた言葉?)
 ・ 
 9月  20日(火) 遠野郷人会が開催されます 
                   被災者 遠野市後方支援報告会
                    9月25日(日)17:00〜 場所 : 上野精養軒

            遠野市の出身者の会で、毎年5,6月頃に総会がありますが、今年は震災の影響も
           あり、被災者後方支援報告会として開催されるとのことです。
            2次会もあり、遠野の言葉が飛び交い、楽しい有意義な会になると思います。

  遠野言葉    
同郷の人達が集まり、話が進みますと、自然に遠野の言葉が出てきます。
              特に、語尾が「か行」「た行」は自然に濁音となる場合が多くなります。
              
また、さすがに標準語と全然異なる単語は、意識しないと出てこない言葉もあります

     
話が進むと
              
出易い語尾の濁音            意識しないと出てこない言葉の例
         
 
 9月  18日(日) 蕎麦が一斉に芽を出しました

            9月11日(日)稲刈りの手伝いの後、蕎麦の種蒔きの手伝いもしたのですが、一週間
           経った今日、畑には一面、蕎麦の芽がもう10cm位に伸びていました。

    
蕎麦の種蒔きと発芽
         
 
9月11日 うね作り そして種蒔き(右)と土かけ(左) 9月18日一斉に芽を出しなんと10cmにもなっていました

  
遠野言葉 (蕎麦の種蒔きと発芽の感想です)
      先週、蒔いだど思ったっけ、今週行って見だらば、なんと10cmぐれ(位)の芽っこハ いずめん
     (一面) おがってで(成長していて) たまげるやら、感すんするやら、自然っつうものハ てぇ
     すたもんだなど 思ったでば。
      刈り入れすて、蕎麦っこ採るのハ 今年中だづども(だそうですが)、これも まだ早ぇのに 2
     度たまげだじぇ。
      ほでも 蕎麦っこサするまで えれぇ 手間っこ かがるどす。
      何やるにも てぇ変だでばな(大変ですよね)。 
 
 9月  17日(土) 「雪姫 遠野おしらさま迷宮」  
                NHK−FMにてドラマ化され放送されます。
                老婆紅絵役は「樹木希林」さんなど豪華キャスト
                放送予定 : 本日、17日(土)PM10〜11

      「遠野地方の日常会話集」 がきっかけで、寮美千子先生と不思議な出会いがあり、この小説の
       遠野言葉の監修を担当させて頂きました。

   物語 : 都会に住む孤独な女性(雪姫:ゆき)が遠野物語の世界の中に徐々に引き込まれて行く、
        という不思議な物語です。
         遠野の言葉もふんだんに使われており、遠野の自然が目に見えるような表現や、
       手に汗を握るような緊張した展開もあり、あなたも、この物語の中にどんどん引き込
                 まれてしまいますよ。

    小 説 名    「雪姫 遠野おしらさま迷宮」
    著   者     寮 美千子   兼六館出版
                
(小説「楽園の鳥〜カルカッタ幻想曲」で第33回泉鏡花文学賞を受賞)
    遠野言葉監修  阿部恒幸

                   

   遠野言葉 
(「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の遠野言葉の1説です)
      
 市の立つ日ハ、馬千匹人千人って、それハにぎやがだったのす。荷物を運ぶ駄賃付けの馬
      ッコハ、どごの家でも育ででいだの。野良仕事ばがりでハねがったんだねえ。その頃は、トラッ
      クも鉄道もねがったがら、馬が一番の運び手だったのす。
・ 
 9月  15日(木) 山の木の実も大きくなり始めました

            山には、栗やクルミなどの実が成り始めていますが、その他、あまり名前が知られて
           いない木の実も沢山成り初めています。
            山の中の木を見ましたら、どんな実が成っているか、観察するのも楽しいですよ。

  珍しい山の木の実 
(佐倉市城址公園にて 9月14日撮影)
         
     
あおぎり(桐)の実    うらじろがし(樫)の実    ヒマラヤ杉の実  くまのみずき(ミズキ)の実
                        
(ドングリの子)
 
 
遠野言葉 (遠野の山での栗拾いや山葡萄狩り)
      あぎ(秋)の遠野の山のながサ へ(入)ってぐどス 栗だの山葡萄だのコガ(猿梨)だの山梨
(野生
     の梨)だの かれる(食べられる)木の実ハ いっぺあんのス(あるんですよ) 。 
      せながサ しょいはぎご(背負い籠)ハ しょって(背負って)がら、いぢにぢじゅう(一日中)居っと
     (居ると) 籠のなが(中が)いっぺになってすまっけよ。おもで(重い)籠しょって、山下りんのも て
     ぇ変(大変)だども、おみやげハ いっぺあるもんだも(あるものですから) ウギウギどすた気持づ
     で、けって(帰って)来たもんだのす。
      今でハ 熊(が)出でくんだすて(出てくるものですから)、こんたな(この様な)訳にハ いがね
     もんだもな(いかないんですよ)

  (註 9月13日の ドクターヘリの事故は、地域の新聞にも掲載されておりませんでしたので、死亡事故には
     至らなかったのではないかと思っております)
 
 9月  13日(火) 散歩途中 ドクターヘリの出動現場へ遭遇

            今日夕方、家からすぐ傍を散歩中、ドクターヘリの出動現場に遭遇しました。
            土手から田んぼに車が転落したようで、消防車、救急車が急行し、暫らくするとドクタ
           ーヘリが現場に到着し着陸しました。
            なんらかの処置をしたと思われますが、人を乗せた気配はなく、暫らくして飛び立って
           いきました。その後、救急車が2台、サイレンを鳴らして走り去って行きました。
            離れて見ておりましたので、詳細はわかりませんが、事故を起こした方が無事であっ
           て欲しいものです。

    
ドクターヘリ出動の現場
         
  
土手から転落した車(消防車の手前) ドクターヘリが着陸 近くには消防車が ドクターヘリが飛び立つ

  
遠野言葉 
        映像でハ 見
だごだ(見たことは)あっとも(ありますが)、まさが 目の前サ ヘリコプター降りで
     来っとハ 思わねんだも(思わないんですから) まず たまげだじぇ(びっくりしましたよ)
      毎日ずぐれ(毎日といっていいほど)歩いでるどごだもス(ところですから)、警察ハ いっぺ居で
     通行止めサなってるがら、なにごど起ぎだがど思ってす。
      かがぁー(家内)も うっつぁ居だっけ(家に居たら) ヘリコプターハ「ぶんぶん」ど やがますくて
     (騒がしくて)、そどで 何起ごってんだが すんぱい(心配)だったづもな(だったそうです)
      うっつぁ(家に)けってがら(帰ってから)、こんたなあんべだって(この様な事だって)しゃべって
     (云って)やったっけ(あげたら) なんぼが(いくらか)あんすん(安心)すたったもな(したんですよ)
 
 9月  12日(月) 今夜の「中秋の名月」は素晴らしいですよ!!
                         (
たった今のお月さんです)

            今、空を見上げてみませんか? 
            今夜は、「中秋の名月」。 一年でお月さんが、一番美しく輝やいている夜です。
                何かと悲しい出来事が多い日本全体を、明るく、優しい光で応援してくれている様にも
           見えます。
            
   中秋の名月 (9月12日)                      9月7日の夕方のお月様
          
    19時25分現在のお月様です(ススキとお月様)      トンボとお月様    印旛湖畔のお月様

  遠野言葉 
(温暖化のせいでしょうか? まだ、ススキの穂が殆ど出ていません)
      
遠野でのむがす(昔)の中秋のお月さんハ 綺麗で 肌寒く感ずた時期だったど思ったども、遠野
     も今でハ 随分 暖(ぬ)ぐぐなってんでねべがな(暖かくなっているんではないでしょうか)
      千葉の今日の温度ハ 26度ぐれだども、なま暖ったげ お月さんよりか(も) 遠野で見だ あぎ
     (秋)らすぐ(らしく)すずし(涼しい) 中秋のお月さんの方が えがったでば(よかったですよ)
      なんでが?って云うどす いまのこの辺(千葉県佐倉市)でハ すすぎハ まだ穂(を)出すてねん
     だでば。 すすぎの ねどごさ(無いところに)中秋の名月もねぇもんだべ(無いものでしょう)
      この写真撮るにハ 随分 難儀すて すすぎハ 探すて来て ようやぐ撮ったのす。
      日本の気候も、10年も経でば 今どハ 益々 様変わりすんでねべがね
(するのではないでしょ
     うか)。 おそろす(恐ろしい)ごどだなす(ことですね)
 
 9月  11日(日) 古代米(くろもち)の稲刈りを手伝いました。

            珍しい「古代米(くろもち)」の稲刈りを手伝わさせて頂きました。
            機械で「刈り取り、自動縛り」をし、それを、自然乾燥の穂だがけをする手伝いです。
            今日、刈った稲の他に、同じ古代米の 「あくねもち」 と 「しめ縄用の稲(品種不明)」
           が その隣の田んぼにあり、もうじき、稲刈りをするとのことです。
            いずれにしろ、珍しい品種の稲刈りの体験や、珍しい稲を見ることが出来て最高です。

    古代米の稲刈りとその種類 (何れも佐倉地方で呼ばれている品種の名称です)   
        
    
「くろもち」の稲穂「おだがけ」後の   真っ黒い稲穂の「あくねもち」 しめ縄用の古代米
                                                 
(品種不明)
  
遠野言葉
      まんず、真っ黒ぇ稲っこ見だのハ はづめでだでば(初めてなんですよ)
      まだス 米っこハふろぐ(付録)で、稲っこハ 正月のしめ縄サ使うのさ(のに)植えでんだづども
    (植えているんだそうですが) こんたな稲っこ あるのも知らねがったもや(知らなかったんですよ)
     
  前にス 古代米だって貰った米をス しゃじ(スプーン)サ 一杯だげ 普通の米サ 混ぜで、
    電気釜で炊いだっけス ご飯ハ炊げで 蓋っこ空げだっけ うず(うち)のかがぁ(奥さん) 「ぎやぁー
    」って 云ったったのス。 なんたったって(何がどうしたって) ご飯ハ あずぎ色の濃い真っ黒ぇご飯
    サ なってだもんだがらス。ほでも、そのご飯ハ モチモチどすて、うめがったっけよ
(美味しかったん
    ですよ)

 
 9月  10日(土) ボランティア好評でした

            努力の甲斐があり、老人施設の皆様、ご家族、そしてスタッフの皆様方にも好評で
           約1時間、近代尺八、日本舞踊、ハーモニカ、歌謡曲などを楽しんで頂きました。
            私は、「無法松の一生」を演じたところでアンコールがあり 「刃傷松の廊下」をご披
           露させて頂きました。孫にも衣装といいますが、裃(かみしも)の衣装が演技を引き立て
           てくれたのかな と思っております。

         
刃傷松の廊下
                  
          老人施設での演舞     衣装 裃(かみしも)   小道具 大刀、扇子、小刀
(代用)
  
遠野言葉
      おらえ(自分の家)のおやず(親父)も いろんなごどやるのハ 好ぎでス ふぐわじゅず(腹話術)    
     で子供だづ よろごばせだり、宴会でハ どじょうすぐいやったりすて、そのDNAハ なんぼが 俺
     さ うづってきたのがも しぇんねなす(しれませんね) 。
      まず、元気なうずハ ボランティアのせぎ(席)ハ 借りで 楽すませで貰んべがど思ってス。
 
 9月   7日(水) ボランティア出演間近 
           
(9月10日(土)予定 老人施設 「家族と一緒に楽しむ会」)

            日本舞踊25年間の経験を生かし、最近は老人施設でのボランティアを行っております。
            浅草公会堂やメルパルク等にも出た関係もあり、衣装なども一応揃っていますが、最
          近は手入がいまいちです。それでも、お年寄りにはなんとか喜んで戴いております。
           当日の出し物は「無法末の一生」を踊り、アンコールがあれば、「刃傷松の廊下」を演じ
          る予定で準備を進めております。( ボランティアは1.5〜2ヶ月に1回位の頻度です)
           踊りは一曲で、70〜100位の振り(動作)がありますので、その練習も欠かせません。

    「無法松の一生」の衣装と小道具など
         
       襦袢(左)と衣装(右)    帯と足袋       太鼓のバチと手拭    「いなせ」のカツラ
   
  遠野言葉 
(私が踊りを始めたきっかけです)
     
 まず、飲みやサ いってだらばス そごのおがみさんがら、正がづ(月)に踊りの会ハ あっから
     (あるので)来て見ねがって(見ませんかと)誘われだのす。
      おもしぇ(面白)そうだがら、行って見だらば、金屏風の前の踊りっこ見ながら、酒っこ飲むのハ
     最高だったっけもや(だったんですよ)
      そんたな(そんな)ごど 何回があるうずサ(あるうちに) すっかり嵌ってすまってす ず(自)分も
     踊りっこハ やるようになってすまったのす。
      先生サ ついでやんのハ 止めだども、今でハ ボライイティアで やぐに立ってんのす。 
・ 
 9月   5日(月) 「ひまわり」にもこんなに種類があるんですね。

            佐倉の「ふるさと広場」に「ひまわり畑」が出現しました。
            よく見てみると、いろいろな種類があることに気が付き、写真におさめましたので紹介
           します。 殆どが有名な画家の名前を付けているようです。

    ふるさと広場のひまわり 
千葉県佐倉市 9月5日撮影)
         
              ハイカラーミックス               ゴーギャン          
ゴッホ

         
            
ビンセント クリアオレンジ          モネ            マティス
  
遠野言葉
      ひまわりさも(にも) こんたに 種類あっとハ(あるとは) 思わねがったな。
      あらの好ぎな 「エビネ」なんかさも いっぺ種類ハあっとも、「人それぞれ 身近だったり好ぎだ
     ったりすて、研究すたり品種改良ハ すたりすてんだな」ど思ったのス。
      ほがの人の趣味ハ 「なんで あんたなものサ 夢じゅうになんだべ 馬鹿々々すーな」って見下
     す人も いっとも 「趣味っつうものは それぞれハ 深けーどごあってス そんたなもんでねー」ど
     思わねば なんねんだでば。
 
 9月   4日(日) 台風一過の千葉の空
                
(まだ「一過」とはなっていないかも・・・)

            台風12号は紀伊半島や奈良県等にも大きな被害をもたらし、日本海へ抜けていきま
           した。被害を受けた地域の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
            私の住む千葉はそれ程の被害は、無かったようですが、今朝の千葉の空は、まだ
           はっきりしないようです。茨城には、今でも大雨注意報がでているようです。

    台風一過の千葉(佐倉)の空です 
(9月4日撮影)
         
  
AM4時50分(茨城方面の空)AM5時30分(佐倉の風車より)  AM5時50分(日曜日の佐倉の朝市)
                                         AM11時30分(左端の写真の位置から)

遠野言葉
の解説】                           (「」はHaと発音します)
   【標準語 : 台風来ると、大変なことなる    遠野言葉 : 台風来っと、大変なごどなる
   言葉の繋ぎ(助詞)は 上記のように 遠野言葉独特の変化をします。

       その他の助詞も下図の様に変化します  「遠野地方の日常会話集 解説用フリップより」
                 
 
 
 9月   3日(土) 猛威を振るう台風 最小限の被害で済みますよう

            台風12号が高知県に上陸、ゆっくりした速度で各地に被害をもたらしています。
            最小限の被害で済みますよう願いたいものです。

  遠野言葉 
(遠野での台風の経験です)
            【遠野地方の日常会話集 37ページ 「こえ」(怖い)より】

    
  むがす(昔)の遠野さば(には)まいとすずぐれ(毎年といっていいほど)台風ハ来たのす。
      新橋のはす(橋)のたもどサ 遠野警察あってす 大雨降っと そのわぎ(脇)のはすっこ(橋)
     山がら流れで来た でっけ木ハ 引っ掛かってすまって 来内川(らいないがわ)ハ 溢れですまん
     のす。
      おらハその頃 新町サ住んでだども 道路ハ川みで(みたい)になってすまって 水ハ 「ゴーゴ」
     ど流れんのす。 まだ子供だったども すごぐ「こえ(怖い)」思いすたよー。 とぐに夜ハ寝られね
     ごど 何回も あったどもす(あったけれど) ほでも(それでも)朝起ぎっと 良い天気です 道路ハ
     白い石っこで 「ビッシリ」どタイル貼ったみでになってで、ゆんべの「こえ」がったのも わしぇで
(忘
     れて)はだす(裸足)で飛びまわったのハ おべでんのす(覚えているんですよ)
・ 
 9月   1日(木) 三陸鉄道 頑張れ!!

            今日も「三陸せんべい」等でボランティアの後押しで頑張っている「三陸鉄道」の記事が
           読売新聞に掲載されていました。
            三陸鉄道は遠野からJRで行くと 釜石駅で乗り換えられる為、私の両親や家内の両親
           とも、リアス式の海岸線の景色を楽しませて頂きましたが、3月11日の震災で その殆ど
           を津波で流されてしまいました。
            以前、目にした写真のような美しい景色や駅舎とは、もう合えないかもしれませんが、な
           んとか復旧して戴きたいと願っております。 
            
「三陸鉄道 がんばれ!!」 とエールを送ります。

     
私が目にした震災前の三陸鉄道
         
 
車窓より 山田町織笠駅近くの橋 ドーム形の島越(しまのこし)駅舎  カラフルで可愛い三陸鉄道 
                                              普代駅近くのアンモ浦展望台の眺望
 (この橋も津波で流失) (海の見える駅舎も高架の線路も流失) (普代駅は高台の為流失を免れた?現在不通)

   
遠野言葉 (釜石線が蒸気機関車の頃、今の三陸鉄道の「鵜住居」に海浜学校に行きました。
           その途中の車内での話です。
 
釜石市鵜住居は高台の避難場所まで津波が来て
          、多くの方が亡くなったそうです。
           海浜学校で泊まらせて戴いた海の傍のあの家も流されたと思いますが、是非ご
           無事であることをお祈りいたします)

     【遠野地方の日常会話集 34ページ 「けぷて」(けむい)より】

     
 小学校6年生ハ盛岡一泊の修がぐ旅行で、5年ハ鵜住居サ 海浜学校サ行ったのス。
      海浜学校でハ 遠野がら汽車っこサ乗はって行ぐどもス、すばらぐすっとトンネルさ へ(入)っけ
     もや。
      すっと(そうすると)窓がら真っ黒ぇ煙は車内サ 「ボウーボ」ど へって来てス あわでで窓すめ
     (閉)でも 窓のすぎまがら煙ハへって来て 一寸経づど車内のはずっこ(端)ハ煙で めねぐ
(見え
     なく)なっけもや。
      石炭くせす(臭いし) 「けぷて(煙い)」なんてもんでねがっけよ(ものではなかったですよ)
      たご(蛸)壷トンネルって なげぇトンネルだもす。トンネル出はっと(出ると) 皆の鼻のまわりハ
     真っ黒サなってでス 人の顔見で 大笑いすたもんだのス。
 
 8月  30日(火) 子供達からパワーを貰いました。

            もうすぐ子供達の夏休みが終わりますが、夏休みの最後の楽しみを子供2家族の孫
           達4人にプレゼントしたいと思い、千葉市のキッズリゾートに出かけました。
            ここには、砂場やレーシング、ふわふわスライダー、ゲームセンターなど、子供達が大
           好きな遊具が満載で、1日1人990円で遊び放題という子供達のストレス解消や、思い
           出作りには絶好のリゾートです。
            目を輝かせて飛び回る子供達から、大きなパワーを
貰いました。
            気の合う近所のお母さん達は、子供達を遊ばせながらお話に夢中になり、私はという
           と、リラクゼーションマッサージ機で身体をほぐす、一石二鳥の場所でした。

       千葉市 ファンタジーキッズリゾート稲毛 
(8月30日撮影)
        
               
大型のふわふわスライダー  ゲームコーナー  ふわふわ遊具やスモールハウス

   
遠野言葉
        
まんず わらすんど(子供達)のスタミナにハ たまげだもんだなっす(びっくりしますね)
       朝ま(朝)の10時がら、夕がだの5時まで 走るやら、飛び上がるやら、たいご打づやら 休み
      ね(無い)ぐれ動ぎ廻っても まだ遊び足んねどす。「もう けっつぉ(帰るぞ)」って云うど まだ ど
      ごがさ(何処にか)行ってすまっけもや。まず まず てあますだっけよ(てに負えないんですよ)
      ほでも すんせぎどうす(親戚同志)の わらすんど(子供達)も ながなが一緒に遊ばれねんだ
     ども こんたなどごで 一緒に遊ぶど すぐながよぐなってス 爺様のやぐ目も ぺっこ(少し)でも
     果だせだべがど(果たせたのではないかと) 思うのス。
      わらすんどの 笑顔 見れば としょり(年寄り)ハ 元気になんのス。
・ 
 8月  28日(日) 稲が倒れてしまいました。

            先日の大雨と大風で、せっかく実り始めた稲が、無残にも倒れてしまいました。
            休耕田を毎年草を刈り、燃やしており肥料が多かったせいか、肥料を与えないにも関
           わらず、背丈が異常に伸び、且つ一株の稲の分岐も多かったことで、雨の重みと風で、
           ほぼ根元から直角に倒れてしまいました。
                   このままでは、茎が腐ってしまうので、田んぼの半分だけ稲のお越しを試みましたが
           どうなることか?  田の水を抜き、この状態で 様子を見ることにしました。

    稲が倒れた田んぼ 
(8月28日撮影)
         
   
田の端だけは倒れていない  田の端を残し殆ど倒れた    右半分の 稲を起こして見ました   

 
 遠野言葉   
      はずめで(始めて)田んぼハ やって見だどもス、まんず 自然あいでの農業っつものハ 容易
     でねぇ(無い)ごど 良ぐわがったでば。 まいにじ なんとはなすに ごはんハ食ってるども 八十
     八の手間掛がって「米」ハ出来るって 良ぐ聞いだども、感謝すてごはんハ か(食)んねば ばづ
     (罰)当だってすまんだヨー。
 
 8月  26日(金) 「まむし」 と 「熊」 に注意

            佐倉で今年は、3回も「へび」に出会っています。残念ながら、逃げ足が速く写真には
           撮れませんでしたが、公園などの藪には「まむし」が多く、「まむしに注意」のたて看板が
           多く見られます。
            一方、岩手の遠野では、「熊出没注意」の看板が、山道の入り口などに立っており、民
           家に近い畑などには、熊の足跡が多くみることが出来ます。また、私の父を含め、多くの
           人達が熊と遭遇し、運が悪い人は大怪我をしています。
            熊を人里近くでワナで生け捕っても、殺すことは出来ず山奥に放してくるのが対策との
           ことです。

             
「まむし」と「熊」 注意のたて看板
        
 
印旛沼公園の立て札 佐倉 城址公園の立て札  遠野の「熊出没注意」の立て札  大日神社の裏の畑の熊の足跡
 (この他多くの公園にあります)   (山に近い公道等にも見られます) (用心の為、左手に手作りの槍を持つ)

   
遠野言葉 (今は亡き 私の父が畑で熊と遭遇したときの話です)
       
桃だのリンゴだの、食い頃サなっと 朝間に はだげ(畑)サ行ぐど、熊にすっかり食(か)れです
      まって ごしぇっぱら焼げっけもや(すごく腹が立つんですよ) 。
       今日もバイクサ 槍ハ積んで はだげ(畑)サ 行ったっけ 熊の野郎 わぎの茂みサ ササーッ
      と へった(入った)っけもや。
       「 この野郎ど思って、槍ハ持って その茂みサ そろりそろりど向がってったのス。
       こっつがらハ 見ぇねども 熊がらハ 見ぇでんべど思ったどもス、5mぐれのどごでナ 「こーい
      こいこい」って声っこ掛げだっけ、熊ハ たまげだべ 藪がら飛び出で後ろ向ぎで 「ダダダー」
      って 山サ 逃げでったのス。 惜すどごで 獲り逃がすてすまったでばナー」 ってス。
       このはなす聞いでがら、母ちゃんだの近所のひたづぁ(人達は) 
まんず たまげだづもナ。
       今度熊サ 合ったらば まず 逃げだほ(方が)いんでねがって、おやずサ云って聞がせだどす。
 
 8月  21日(日) 寮 美千子先生・感激の講演

            私の住んでいる場所から至近距離・千葉市都賀で開催された寮美千子先生の講演
           の感激の余韻が残る今、キーを打ち込んでいます。
            奈良少年刑務所で「社会性涵養プログラム」という受刑者を対象にした教育の中で、
           寮先生が受刑者の心を感じ、そして受け止めるその過程を、具体的に分り易く公演
           して頂きました。            
            どんなことで感激? それは、書面では中々説明できないほど人間の本質に迫る深
           い内容なんです。
            先生の講演は、各地で開催されていますので、是非受講して頂ければと思います。

      寮 美千子先生の講演      
             
  
詩:受刑者、 編:寮美千子 開催場所:千葉市都賀駅近く 講演中の寮 美千子先生 笑顔も素敵な寮先生
      
長崎出版                       の「恵泉」           (教育にコスプレも動員) 
                                                   (モノレールも走っています)
   
        (2010年1月25日、8月27日、 2011年1月21日の日記帳に寮先生の著書に関する記事があります)
  
 8月  18日(木)(遠野言葉)
                         季節外れだども(ですが) 今日もぢっこ(御餅を) 食ったでば(食べました)
          それもクルミもぢス(クルミ餅ですよ)
                    たまげるぐれうめがら(びっくりするほど美味しいですから)、まず こしぇで
(作って)
           食ってみでがんせ(食べてみて下さい)

            
道の駅 「遠野風の丘」 で食べたクルミ餅の味に、千葉出身の家内と嫁がすっかり
           はまってしまい、それ以来、我が家では、時々クルミ餅を食べる様になりました。
            作り方は簡単で、クルミをすり鉢で摺りおろしお湯で溶き、ヨーグルト位のゆるさに
           して、砂糖・醤油を加えたルーを、焼いた餅にかけてたべます。
            砂糖や醤油の分量は味を見ながら好みの味に仕上げます。       
            

        岩手県定番の 「クルミ餅」 の作り方 
(2月5日の日記帳写真再使用)
                
スーパー等で買ったクルミをすり鉢ですりおろす すりおろしたら熱湯を少しづつ加えヨーグルトのゆるさにする  
                           砂糖と醤油を入れて味をつける  餅にからめて食べる

 遠野言葉の解説  遠野地方では 「餅っこ」 などと名詞の後に「」をつけて可愛らしく呼びます。
             
町の「角」や、「嘘」 などにも「」をつけ、「角っこ」「嘘っこ」などとも云います。
              「」をつけないで呼ぶものもあります。

          具体例は下図をご覧下さい  
【遠野地方の日常会話集 解説用フリップより】          
                   
 
 8月  17日(水) 7年目の夏の夜 
      (H15年 NHK千葉ビデオコンテスト入賞時の作品の題名「蝉のウカ」の実録

             今年は、6月が涼しかった為、蝉のウカが例年より遅く、今が最盛期となっていると
            のことで、夜、観察に行ったところ、やはり、今年も感動的なシーンが展開されていま
            した。

        「蝉のウカのシーン」 
(8月16日 佐倉市城址公園 お堀周りにて撮影)
         
 ウ
カする場所取りも容易ではない 殻からようやく抜け出し 明日のために羽を伸ばし乾燥させる 
                                                   成虫になった油蝉

  
遠野言葉 (蝉のウカの撮影を通じ、生き延びて子孫を残すことが如何に難しいかを実感しました)
      蝉ハ つづ(土)のながサ 7年間も居で、そどサ出はって(出て)殻がら抜げるって云ったって、
     いのず賭げで容易でねんだでば。 つづがら出だどぎハ なにがに食(か)れねように 暗ぐなっ
     てがら出で来ねば わがねんだす(駄目なんですから)
      木だの葉っぱのウカする場所取りも 先約ハ 居れば べづの場所ハ 探さねば わがねんだ
     すナ。 ウカする最中に下サ 落づれば羽ハ 伸びねんだす、蟻だのむす(虫)ハ 寄って来て食
     われですまうんだもな。下サ落づですまえばハ 死んだもおなずス。
      ビデオのレンヅ通すて、こんたなごどハ なんぼも見でるがらス。
      成虫サなって 飛べるようになったって 鳥サ追いがげまわされで 食(か)れですまうんだす。
      よぐずかん(時間を)掛げで 観察すて見っと 生存競争サ勝って すそん(子孫)残ごすズごど
     ハ 蝉だげでねぐ(無く) ほがの昆虫だの野性のどうぶづもハ おなづごどハ云えるんだべな。

      人間のせがいも せちがらぐなってがら、容易なごどでハ生ぎでいがれねでばナ。
      
なんとが なんねすか? 神様ーー ほどげさまーー!! って云ったってナー。
 
 8月  15日(月)  戦地からの便り  (終戦記念日)
            (太平洋戦争の最中、戦地の父より母と私への便りです)

    
           私が3歳の時、父は召集令状により、遠野から戦地の台湾(台南)へ。
             父は台湾から、片道燃料で飛び立つ予科練の若者を、大勢見送ったと云います。
             戦況が厳しくなってくると、母にくる手紙の本数も少なくなり、たまにしか来なくなった
            書面は 悲壮感さえ感じられる内容となっていました。
             戦地にいても、母や私を案じる気持ちを、全ての葉書や手紙に書き記ししてくれた
            この証拠の葉書や手紙は、66年以上経っても 「私の宝物」 です
             そして、終戦を迎えたある日、父は忽然と姿を現し、土間ににこにこと笑って立って
            いました。そして、私を抱き上げ、ヒゲ面で強く頬ずりをしてくれました。
             5歳になっていた私はその時の事を、今でもはっきりと覚えています。
             多くの方々がこの戦争でお亡くなりになった中、
本当に私は幸せでした。そして
           今でも。
             仕事も家も、この戦争の過程で無くしてしまった父でしたが、歯をくいしばって私達を
            育ててくれたことに感謝しています。
             遠野の高台から、町を見下ろしながら、母と共に安らかにお休み下さい。
             国と国との問題や行き違いがあるにせよ、
戦争は絶対に避けなければならない
           ことを強く感じています。

                  
父が戦地から送ってくれた母宛の葉書や手紙の一部です
                    
(検閲が厳しかった様子が伺えます)
                                            
                      
                                 
 終戦が近づいた頃、軍事郵便で送られてきた手紙の1部です
                 
(「さようなら」 は、最後の手紙になるかもしれないメッセージともとれます)
                                                      

  遠野言葉 : 今日は割愛させて頂きます。

 
 8月  14日(日)  稲穂がでましたよー!!  (2週間位遅い田植えでしたが・・・)


             一週間前(8月5日の日記)には、全然見えなかった稲穂が、今週は見事にしっかりと
            顔を出し、花を咲かせて実を付け始めていました。
             すごく嬉しい気持ちになりました。 いよいよ稲刈りに向かって、穂はこうべを垂れて
            黄金色の穂だになることが約束された気がします。

            穂が出た田んぼ (8月12日撮影)
                 
              穂が出た田んぼ     花を咲かせている穂   
こうべを垂れ始めた穂

  遠野言葉「実るほど こうべを垂れる稲穂かな」 これと真反対の人のことを遠野では
                                                                                        「なった気すてるやづ」といいます)

     【なった気すてるやづ (鼻に掛けるような態度をしている奴)】

      
周り見っとす「なった気すてるやづ」ハ 結構いっぺいるべ?
      背伸びすて ずまんばがりすてるやづ、鼻サ掛げで人ハ見下すやづだのす。
      皆 謙虚でえれば 世のながハ もめごど ねぐなんのす。
      むがすのひたづぁ(人達) あぎの稲穂ハ見でがら いいごど云ったもんだなっす。
 
 8月  13日(土)  迎え火
                    
(被災地ではお盆を前に、花火の打ち上げ   そして昔の遠野の迎え火とは?)

             年に一度の御霊の迎えは、その気持ちが届く様に 出来るだけ大きく、そして目立つ
            迎え火にしたのでしょうか?
             あれから5ヶ月、被災地の一斉の花火が、昔の遠野の迎え火を、思いださせてくれま                 
            した。
             昔の遠野の迎え火は、舎利道の上に、一軒毎に人の高さほどの薪を組み、軒先を
            超える程の炎が上がって、町中が火の海にならんばかりの迎え火でした。

               昔の遠野の迎え火 (この様な迎え火が、上組町、穀町、一日市、新町など、碁盤の目の町中に焚かれました)         
                       
   遠野言葉 
(お盆がくると「ドキドキ」するような 「迎え火」を思い出します)
                    〔「遠野地方の日常会話集」88ページ 「めっける(見つける)」より]

       
遠野のまず(町)サお盆くっとス 道路のまんながサ まぎハ山の様に積んでな むがえ火の
      準備すてス 夕がだサなって 日っこ暮れっとス そのまぎサ火つけんのス。
       最初ハ煙ばり(ばかり)出で けぷてがっけども(けむいんですが) そのうずサ「ぼんぼ」ど      
      燃えで来て 火っこハ屋根ぐれ たげぐ(高く)上がっけもや(上がるんですよ)
       一軒のうずが一山で それが何十軒も並んで 火っこハ燃えんべす(燃えるんですから) ま
      ず まずじゅう(町中) 火の海みでになるっけもや(なるんですよ)
       これだげ燃やせば 遠野がら上ってった 空のほどげさんも すぐめっける(見つける)べっ
      て 皆でしゃべってだっけよ(云っていたんですよ)
       火っこハ 「おぎりっこ(炭火)」サなっとス そのながサ いもっこ入れで 焼いで食ってス ま      
      ず うめがったっけよ(美味しいかったんですよ)
 
 8月  12日(金)  茗荷が最盛期です
                                  (あんまり食うど わしぇもの(忘れ物) す易ぐなっつもな(なるそうですよ)

             家とフェンスの間に植えた「茗荷」が最盛期となり、朝夕のおかずとして、そしてソー
            メンなどの薬味として重宝しています。
                

  遠野言葉 
(いたづら好きの父親、茗荷のいたづらこ ちらからは筍で応戦した楽しい話です)
      
なんぼすたって(いくらなんでも)茗荷ハ こんたに(こんなに)おぐって(送って)きたって 食(か)
     れだもんでねぇでば(食べられたものではないですよ) 。
      おらハ 茗荷なんぼ好ぎだって ゆっても でっけぇダンボールさ いっぺおぐってきてス なじょ
     すて 食ったらいがべが?(よいだろうか?) 考えごんですまったごどハ あったっけや。
      その頃ハ 多分 だんつじゅう(団地中)サ 配ったど思うんだどもス。
      おらほの(自分の家の)おやずハ おもしぇ(面白い)ごど すんのハ 大好ぎだがらス。いだづら
     のつもりで やったんだべな。
      ほんで、次のとす(年)にス こっつ(佐倉)でなった たげのご(筍)の ぶっとくて長さが1mもあ
     る でっけやづハ 2本ばり(ばかり) おぐってやったっけ 「なじょすて食んだ?」 って 電話ハ 
     かがって来たっけよ。
      遠野ハ さぶくて 孟宗竹だの真竹ハ なんねがらス こんたな でっけ たげのごなんかハ 見
     だごだ(見たこと) ねんだもス。 近所のひたづ(人達)も まんず たまげだずもな。
 
 8月  11日(木)  戦時中の遠野は? (防空頭巾そして防空壕へ)

             終戦記念日を迎える頃になると、奥深かった遠野でも、戦争に対する備えは、かな
            り緊迫していたことを思い出します。

 遠野言葉 (敵機が近づくと、遠野の町にもサイレンが響き渡り、そして・・・・)                    
                  〔「遠野地方の日常会話集」38ページ 「こえ(怖い)」より]

    
 遠野のまづサ 警戒警報のサイレン鳴っとス 新まづ(新町)のひたづぁ(人達は)、夕方だれば
    (ならば) 裏のはだげサ こしぇだ(作った)防空壕サへった(入った)のス。
     わだっこ(綿が)へった(入った)カスリの防空頭巾被ってス おらは おがさんサ だがさって
(抱
    っこされて) へってス 狭めくて 「ぎづぎづ」 ど きづがったのハ おべでんな(覚えているよ)
     昼間サイレン鳴っとス 皆、お多賀さん(多賀神社)サ 上って 神社のながサ へんのス。
     杉の木の間がら、空の飛行機見でス 「あれハ  B29でねすか(ないですか)? 釜石サ行った
    けぇり(帰り)だべがな」って 言っていだっけよ。
     釜石ハ 艦砲射撃で全滅だったども 遠野ハ何んにも無くて まず えがったでば。

               
現在の遠野の町(遠野市)
               
        
遠野市街地(高清水高原より)  遠野駅前のカッパ          釜石線のSL

 
 8月  10日(水)  早起きは 障子に映る 朝顔と」

         ☆   この夏休みの時期は毎年、佐倉市の 「国立歴史民族博物館」 の中の  「くらしの
            植物苑」 で  「伝統の朝顔展」 が開催されています。江戸時代から楽しまれてきた、
            「変化の朝顔 の世界」 を見ることが出来ます。珍しい朝顔が沢山あります。
             今年も涼しい日を選んで出かけてみたいと思っています。

         ☆   そして、我が家の朝顔は、太陽が昇ると同時に、障子にその美しい後姿を見せて
            くれています。毎年、そして、毎朝が楽しみです。

       国立歴史民族博物館(くらしの植物園)での「伝統の朝顔展」 (千葉県佐倉市)(8/2〜9/4)
        
 「歴博」の」正面入り口    「くらしの植物園」入り口  「伝統の朝顔展」パンフレット 
                                                                                                  松島鍬形葉白地紫時雨絞丸咲大輪
                  

   
我が家の朝顔
        
         「早起きは 障子に映る 朝顔と」      色とりどりの朝顔  品種「団十郎」と親戚?の朝顔

  
 遠野言葉
       なづの花っこっていえば まず、朝顔だもな。
       遠野さ居だどぎも、おふぐろハ 花っこ 大好ぎでス あやずハ おふぐろサ 喜ごんで 貰う
      べっと、窓際サ 朝顔ハ 植えでだっけよ。 紐っこハ いっぺ たらすて それさ 朝顔咲ぐど
      二人で おもでサ 出はって 「まず、うずぐすなーっ」 て にこにこど 笑いながら 眺めでいだも
      んだっけもや。
       はだげさも 花っこハ いっぺ植えでです きゅうりだのなすど一緒に グラジォラス一かがえも
     持って けって(帰って)くっけもや。
      ず分のうず(家)だげでねぐ 近所さも配ってやってス ぜえぶん(随分)喜ごんで もらったもん
     だっけよ。 花っこ見でっと なもかも(なにもかにも)忘れで きもずハ 和むもんだもな。
 
 8月   8日(月)  カラフルな 「餅ぎみ(とうもろこし)」 を食べたことがありますか?

            夏は、とうもろこしが美味しい季節です。
            今、とうもろこしと云えば、黄色いスィートコーンや未来などが主流ですが、私が子供
                         の頃は、カラフルで艶があり、食べるとねばりがあり、歯にくっついてしまう様な
「餅ぎ
            み」
と称したとうもろこしが殆どでした。 この「餅ぎみ」は、ワキシーコーン(もち種)と
                        呼ばれるとうもろこしがベースではないか と思っております。           
            大味ですが、甘さがあり、すぐ腹一杯になる、昔の味が懐かしいです。   
                                                         
                     
            今が盛りの とうもろこし畑   今主流の スイートコーン等   昔懐かしい 「餅ぎみ」       
                                                (イメージを再現した絵です)
  遠野言葉 (川遊びに行く途中で、友達と、とうもろこしを畑から失敬し、川原で焼いて食べたのですが、
                  
固くて食べられなかった思い出 → 相当後で分ったことは 家畜用のとうもろこし だったこ
                   とです)

       
まんず、うめそうな 「きみ(とうもろこし)」 ハ 成ってだでば。
      今だば 誰も見でねがら、三本ばり(ばかり)、貰っていぐべし(いこうよ)。 ほれ、早ぐすろ。
      はぁー えがったでば。 それにしても ぜぇぶん(随分) おがった(大きくなった)「きみ」 だな。
      こんたな でっけぇ 「きみ」ハ 見だごだ(見たこと) ねぇでばな。うめ(美味しい)がもしぇんねな。
      川原で火っこ焚いで 焼いでハ 食ったども 歯っこ立だねし、噛んでも やっけぐ(柔らかく)なん
    ねし、なじょすたもんだべな(どうしたものだろうか) ふすぎな「きみ」だでばな(ですよね)
      誰がサ 聞ぐったって、黙って貰ったもんだものぁ 誰さも聞げねんだすなー って 友だづどハ
    ふすぎがったっけよ。
      すばらぐ経ってがら分ったんだども とどのつまりハ しと(人)の食うもんでねくて、馬さ 食しぇる
    (食べさせる)「きみ」だったっけよ。  今どなれば 笑いばなすだどもス。

       
馬などの家畜用の「とうもろこし」は、デントコーン(馬歯種)という種類の様です。
          色や模様は「餅ぎみ」と同じですが、長さと太さは通常の1.5〜2倍はあったと記憶しています)
 
 8月   5日(金)  5月に田植えをした苗が、こんなに大きく育ちました。

             自分の植えた苗が、どんどん成長していくを見るのは、本当に楽しみですね。
             休耕田だったせいか、他の田んぼより葉っぱの成長が早いようです。
             無農薬、無肥料での稲作りということで、穂が出て、肝心の米がうまく出来るか心配
            です。 黄金色の穂田が広がる夢が、現実になるように願っています。
             9月の11日(日)に稲刈りをし、「稲木」か「棒立て」で自然乾燥をする予定で、その
            時がまた楽しみです。

      【イネの生長記録(5〜8月)】
                  
      5月7日の田植え   7月 1日 高さ約30cm     7月17日 約60cm   8月4日 約90cm
          (田植機と手植えの苗)        (無農薬・無肥料で育成)        (草取りの最中です)
             
   遠野言葉 
(太平洋戦争後の、私が小学生時代の食生活の状況です)
             〔
「遠野地方の日常会話集」23ページ 「食しぇる(食べさせる)」より]

        戦争ハ終わってもス 親ハ子供だづサ なに「食しぇんべが(食べさせようか)
」ど思って
       毎にじハ ゆるぐ(大変で)ねがったんでねすか?
        配給ハ 「アンズの干すたの」だの、「グリンピース」だの「麦」だったのす。
        メリケン粉(小麦粉)で こしぇだ(作った)
「ひっつみだんご」ハ 毎晩食ってス 世のなが
       なんぼが良ぐなってがらハ 麦いっぺへった(沢山入った)
「麦ご飯」ハ 食えるようになって
       きたのス。
        子供さば 一寸でも栄養取らせっぺど思って、今の遠野の裁判所の前だど思ったども、農
       協ハ あってス 脱脂粉乳ハ 買いさ行ったっけよ。
        今ハ、食いてものハ 食いてだげ あっともス むがすの様なごど(戦争)になんね様にすん
       のハ 今のおどなの やぐ目だもな。

      
【米作りをしようと思っても、それが出来ない被災地の農家の方々のお気持ちを、
                                                                               お察し致します】

・   
 8月   3日(水)  遠野言葉の 「複数」 の表現 → 二つの表現方法があります。

             子供たちは、夏休みの真っ最中です。家族や友達と一緒に出掛けることも多くな
            ると思います。
             私も8月1日の後も、孫達(孫だづ)の映画やスポーツ等の付き添いが目白押しです。

         ★  二人以上、即ち複数の人達で出掛ける事が多くなりすが、遠野言葉での複数 の
            表現ルールをご紹介しましょう。
        
          複数表現その1)  「○○」 と 「」 のついた 「○○」(名詞) は複数となります。
                 (
「○○」(名詞)により、「」は「んど」「ゃど」 など、微妙に変化し、使い分けます)

          複数表現その2)  「○○だづ」 と 「だづ」 のついた 「○○」 は複数となります。
  
               具体例は下図の通りです  
【遠野地方の日常会話集 解説用フリップより】

                       
緑色が複数の表現です
                  
           註) 「子供達」 は 「わらす」 でもOK。  「牛達」 は 「べごだづ」 でもOK.です。  
              
「孫達」 は 「孫」 でもOKなのですが、8/1の日記では 前後の言葉の繋ぎの状
                         況で「孫だづ」となります。
 
 8月   1日(日)  ざりがに釣りハ むずがすもんだなっす。(難しいものですね)

    遠野言葉  
        孫だづ二人ど ざりがに釣りサ 行って来たのス。
        いどっこ(糸)のさぎサ さぎいがハ 結んです 川のながサ 入れで置ぐど ざりがにハ いが
       サ 食いづいで くっけもや
(くるんですよ)。 (「くっけもや」 の言葉の解説は7月4日をご参照下さい)   
        ほでもス(それでもね) こごがら おしぇる(捕まえる)までが 難がすんだっけもや。
        さぎいがサ食いづいで 上がってきたざりがにさば(には) すた(下)がら 網っこハ 「さっ」と     
       入れで すぐうんだども なーに ざりがにも おしぇられてぐ ねぇもんだがら
(ないものですから)
       網っこハ すた(下)さ へぇる(入る)が へぇんね(入らない)うずサ 「さっ」と 逃げですまっけ
       もや。
        ほでも孫だづぁ(達は) 一匹づづ おしぇだもんだがら まず 喜ごんで けって(帰って)
       たのス。 けしぎも まんず 良いどごだもの きもずも とっても えがったでばス。

          
            周りの景色(山田橋) 釣り場(印旛沼捷水路) 釣竿と網を持って・・   釣果 ざりがに君

        
(遠野には「ざりがに」は居らず、もっぱら「さわがに」取りを楽しんでいました)
 
 7月  27日(水)  日本と中国の 「もの作り」 の相違 
                                                         
(「組み立て部品」の納入体験より)

             中国新幹線が華々しくスタートした日、近い将来、「「きっと、何かが起きるのでは?」
            と、私の心配を家族に話しておりましたが、その事が本当に起きてしまいました。
             現役の時、日本の新幹線向きに洗面所に使う「組み立て部品」を納入していましたが
           、新幹線の定期解体検査の折、数百点の部品の内、「基準より2mm長いボルトが、3
            本使われている」との指摘があり、原因の追究とその再発防止策について、仙台の新
            幹線基地に呼び出され釈明と説明に行ったことがありました。
             
小さなミスが、大きなミスに繋がることを事前に防ぐ 「もの作り」 を実践している
           こと
が、「日本の新幹線が事故も無く、安心して乗れるのはこういうことなんだ」と   
            つくづく感じておりました。
             一方、中国にも、同じような「組み立て部品」を納入した時、指摘されたのは、「塗装が
            きたない、ムラがある」 など、機能より「見栄えの指摘」が多く、基準内だと説明しても
            受け入れられず、あまり意味の無い対策に苦労したことがありました。
             小さいどころか、肝心の大きなミスの証拠を葬り去ってしまうもの作りの体質」は、
            「更に大きな危険を生み出す要因にならなければよいが」 と心配している今日この頃
            です。
                                                                          

        遠野言葉 : 今日は割愛させて頂きます。
・        
 7月  24日(日)  団地の 「ふるさと作り」 頑張ってますよ!!

             団地住いの子供達が大人になった時、「私のふるさとは あそこだよ」って。そして
            子供の頃は 「こんなに楽しいことがあったんだよ」 って云える「ふるさと作り」に、我
            団地の親御さんたちは、自治会や子ども会を中心に、涙ぐましい努力をしています。
             地元の方々は、秋祭りの練習や準備に忙しい今なのですが、
秋祭りに参加でき
           ない
 団地やマンションに住む家族は、今の夏休みを利用して、盆踊りなどの夏祭り
            で 「ふるさと格差」 とも云うべきその差を埋めようと、頑張ってますよー!!。

        団地の 「ふるさと作り」 (7月23撮影)      
地元の人達中心の秋祭り=「ふるさと」
                 
 手作りの御輿や山車の団地内引き廻し 盆踊り   佐倉の秋祭りの小中学生    
                                                                                                授業の一環の遠野の秋祭りの中学生

                    

   遠野言葉 (遠野の盆踊りの想い出です)
       
むがすの遠野小学校ハ いまの市民会館のどごサあってス、アエリア(ホテル)の前サ 今でも
      あっとも でっけぇ 銀杏の木ハ 正門だったのス。

       盆踊りハ その小学校の校庭で やったもんだっけよ。 人っこハ すげぇーいっぺ あづまって
      来てス 人の輪っこハ なんぼも、なんぼも でぎで まず、賑やがで たまげるぐれだったっけよ。
       その頃 踊ってんのハ おなごだづ(女の人達)だげでス おどごハ しょす(恥ずかしい)くて 
      踊りっこなんかハ ながなが でぎね づだい(時代)だったのス。
       ほでも あのたいごの おどっこ聞ぐどス うずうずすて、踊りっこの傍サ 行ぎたぐなって すま
      うんだもな。今考げれば、50年以上も前のはなすだどもス。
 
 7月  21日(木)  「やまとなでしこ」 の花を 見たことがありますか?

             「女子サッカー世界一」を なでしこジャパン日本女子サッカーチームが実現しました。
             沈みかげんな日本に、夢と力を与えて戴いて、本当に良かったと思います。
             ところで、なでしこの花って、ヨーロッパやアジア原産で、品種改良されたりした花も
            沢山ある様ですよ。
             本来、日本の山野等に自生していて、万葉集などにも歌われている
「かわらなでし
           こ」 
等の花を本当の「やまとなでしこ」の花 と云うのではないかと思います。            
             なぜなら、本来日本に自生している「なでしこ」の花は、作られた美しさではなく 
凛と
           した力強さと、ひっそりとした自然の優しい美し
を兼ね備えている花だからです。
             そして、日本人の力で勝ち得た世界一は、日本のこの花が、影で支えてくれていた
            からと思うからです。
、                         
          日本に自生する 「かわらなでしこ」      外来種のなでしこ(ダイアンサス)
             

  遠野言葉 
      遠野でも「なでしこ」ハ なまって「なですこ」って 云って 良ぐ見だど思うんだども、 遠野の山
     サ行ぐど まんず  めずらす花っこハ いっぺ咲いでんだでば。
      こっちゃサ ある花っこも あんだども 呼びがだハ つがうんだでば。「かたくりの花」ハ 「かだ
     ご」って云ったりス。
      野菜だの むす(虫)っこの 呼びがだも つがっから まず すた(下)の 絵っこ ハ 見で お
     ぐれんしぇ。

   【遠野言葉解説】 名詞などの呼び方の相違(花、野菜、昆虫など)
                                   
【遠野地方の日常会話集 解説用フリップより】

                  
 標準語黒字   遠野地方での呼び方赤字
                
 
 7月  18日(祝)  「流しそーめん」 のイベントは、評判が良く、引っぱりだこです

            今日は、今年3ヶ所目の老人施設での「流しそーめん」と「演芸」のボランティアを実施
           してきました。
            室内で、しかも、お年寄りが椅子に座ったままでの「流しそーめん」は、どの様なもの
           か、想像できますか?
            知恵と汗と努力の結晶は、お陰様で最高の評判で、引っぱりだこなんです。
            でも、1ヶ所の施設で、この装置を2セットづつの準備は、この真夏の炎天下での作業
           も多く、それはそれは・・・・。 そして、残念なことは、真竹で作ったこの装置は、3〜4
           日位 「使用できる形」 を留めておくのが精一杯で、その後は、使えなくなるんです。
            「なんで?」って、作って見れば、なるほどと思いますので、是非どうぞ。
       

  遠野言葉 (「ラーメン」 と 「支那蕎麦」 の話です)
      
じぇーごっ太郎(田舎者)がス 東京サ出はって来てナ 「ラーメン食んべ」って しゃべられだっ
     け 「支那そば(中華傍蕎麦・ラーメン)」 
ハ 食った ごだ(ことは) あんども(あるけれども) ラーメン
           なんかハ 見だごだ ね(無)ぇんだでば。 なんたな(どのような) もんだべがなーってス。
      あどス ざる蕎麦ハ はずめで食ったどぎハス ちゃわんコサ へってだ(入っていた) 蕎麦
     つゆハ 蕎麦の上がら 「じゃー」って かげだっけ すた(下)がら 「だらだら」 ど 漏れで来て
     ス まんず たまげだっけヨ。 今どなれば 笑いばなす(話) だどもス。
・             
 
 7月  17日(日)  我が家の夏ばて解消策 
                                        
(夏に限らず、毎日欠かさず行っていることです)

             1) 食べ物              
      夏は最高です→ @ 麹入り甘酒(一日一人コップ一杯 随時)【購入酒粕をお湯で沸かし砂糖を加える】 
              A らっきょうの甘酢漬け(朝食2ヶ、夕食2ヶ)  【自家製 1年分を6月に漬けます】              
              B カスピ海ヨーグルトにヤクルトを少々混ぜて飲みやすくします(毎朝食後)
                   
【カスピ海ヨーグルトは、種を残して飲んだ分、毎日牛乳を加える。15年間継続中】
                           
C 納豆(毎朝食時)
【ねぎ、または野沢菜漬けの細切りを加えて30回以上かき混ぜます】  
                    
             2) 体重、体脂肪率等の測定とグラフの作成 (毎朝)
                
【朝起きたら、必ず測定し、今までの経過を確認する 4年間継続中 グラフは1ヶ月1枚】

       毎日食べたり、実行していること
           
   夏は最高→麹入り甘酒     らっきょうの甘酢漬け  カスピ海ヨーグルト 体重・体脂肪率等の測定記録

  
遠野言葉
      おやずも 身体さ良いど思うごどハ なんでもやってだんだでば。
      例ハ しゃべればス 南京豆だのナッツだの 暇あれば食ってだのす。何だがサ良いがらってス。
      さっぱりすた味噌汁ハ 好ぎな おふぐろさば(には) やんたがる(嫌がる) 具ハ いっぺ入れ
     だ味噌汁ハ こしぇで(作って)やって 「これ食わねば すんで(死んで)すまんだがら」って 無理
     やり か(食)しぇだりすてス。
      そのおふぐろハ さぎサ 亡くなって その3年あどサ おやずも 亡くなぐなってすまったども
     両方共、歳ハ84だったのス。
      人ハ 何やっても いづかハ 必ず死んですまんだども、「我(自分が)、納とぐすた健康管理ハ
     やってるでば」 ど思って過ごさねば 「す(死)んでも す(死)にきれねんだ」ど 思わねすか?。 
      
「健康サ 良んでねーが」ど思うごどハ 気休めだど思わねで、何んでも やった方、良いど思
     うんだどもな。
 
 7月  14日(木)  偉大な自然の営みを見つめなおそう。

          
その昔、大津波が襲ってきて多くの人たちが亡くなり、そして、その場所で、また同じ
         悲劇が繰替えされる

           また、大津波が到達した痕跡があるにもかかわらず、その内側に
原子力発電所を
         建設
したりする。 
          自然は絶えず活動を続け、時として海に、山に、陸地に大きな変化をもたらします。
           その度に地震や火山活動で、山ができ湖ができたり、陸が海に沈んだりたりを繰り返
          してきています。 こんなことは、とっくに学校で勉強してきたのですが・・・・。
           でも長い時間が経つと、
人はこのことを忘れて、いつしか、自然に逆らう行為を行
         ってしまいます。
          この度の震災では、「自然の営みの歴史を甘くみると、とんでもないことが起こっ
         てしまう」 ということが 現実に証明されてしまいました。

           
あなたの身近にある場所を観察し、偉大な自然の営みを謙虚に見つめ直してみ
         ませんか? 
          現在の景色になるまで、想像を絶する出来事が何回も、何回も起ってきたことを。
                                              そして、これからも。        

           
    千葉県佐倉市近辺の例 (7月13日撮影)                                 
           
    
印旛沼を結ぶ捷水路       ナウマン象の双子公園  甚平渡し付近の北総鉄道(成田空港行)橋脚
             (印旛村)                                       縄文時代は印旛浦と呼ばれる水深45m
                                                                                       の海底だったそうです。     
(万年前のナウマン象と推定されています)                        (成田市)


   
遠野言葉 遠野盆地は、昔大きな湖だったと云われています)
               小説 
「雪姫 遠野おしらさま迷宮」(著作 寮 美千子先生) にもそのことが表現されています。
                        
 「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の紹介 
      (一人の都会の少女が、思いもよらない境遇から、この遠野の里で、オシラサマを相続してほしいとた
                のまれ、封印された百年の秘密の世界へ・・・。)


      
「昔、あったずもな。あったずもな。遠野の町さ、宮という家が・・・・。その頃、遠野ハ大きな湖
     で、
大きな大きな大きな湖で、この家の祖先ハ巨きな鮭の背さ乗はって、鮭の鮭の鮭の、背さ
      乗はって、川さ川さ川さ、遡ってきたんだど。・・・・」
 
                                                        
       「その昔湖だった」 といわれる遠野盆地
         (大雨で山から集まる雨水をこの盆地に行かない様、山に隋道を堀り、直接川下に流す工事が
                     進められているとのことでしたが。既に完成?)
 

                                         
                 
高清水高原展望台より遠野市街地を望む      「たかむろ 水光園」より冬の遠野郷を望む

 
 7月  11日(月)  外来生物強し。 

             今日、近所の方から はまぐりに似た貝をバケツ一杯頂きました。
             船橋の砂浜で獲ってきたとのことで、この貝は「ホンビノスガイ」といい 元はアメリカ
           東海岸に生育し 13年前に千葉幕張人口海浜で発見され、現在は東京湾一帯でいくら
           でも獲れるようです。
            2年前会社の房総旅行の昼食の海鮮バーベキューでも食べましたが、味ははまぐり
           には及ばないと思います。 今回は串に刺し、佃煮風に煮付けて美味しく頂きました。

             「ホンビノスカイ」の佃煮風串煮
                   
 
ホンビノスカイ(左)とアサリ(右)の比較  湯がいて身を取り出し串に刺す  醤油、酒、みりん、砂糖
                                                                                                               、生姜で煮付け

  
遠野言葉 (「岩手県山田町織笠」(今回の震災で被災されました)での潮干狩りの思い出です)
     (女性言葉です)
      まんず、うずぐす海だごどー。前さ見えるすま(弁財天島)さば(には) 歩いでも行げそうだなっす。
      さっきがら砂っこ 掘ってっとも おめさん(あなた)ハ あさりっこ なんぼ獲ったすー?
      あやぁー いっしょけんめ やってんだどもす なんぼも獲れでねのす。
      やっぱり そだすか? 
      ほでハ あっつの岩場さ行ってがら つぶ(貝)でもとって こねすか?(きませんか?)
      そだなっす つぶだば なんぼでも 獲れるんだづもの(獲れるんだそうですから) そうすんべす。
 
 7月   7日(木)  「ほたる狩」に子供達の歓声。(酒々井町本佐倉)

            今夜は幼稚園生の二人の孫を連れての「ほたる狩り」となりました。
            初めてのほたるに興味深々の孫達。 飛び交うほたるの光を見て大興奮です。
            自分の服にとまったほたるを手のひらに乗せて、黄緑色の光をだしながら歩き廻る
           ほたるに歓声をあげていました。
            いつも団子虫を手の平に乗せて遊んでいる孫達にとっては、格別な感覚ではなかった
           のではないかと思っています。
            田んぼと山裾を約200メートルにわたってひかり飛び交うほたるの乱舞を2日間も
           観賞することができました。 素晴らしい自然をいつまでも大切にしたいものです。
                                                                                 

              【来年のためのメモ】 源氏蛍:5月末〜6月初   平家蛍:6月末〜7月初
                                
  
遠野言葉 (年配者の言葉遣いです)
      なんぼとす取ってもス わらすの頃 あだまサ こびりついだごどハ ながなが無ぐなんねもんで
     がんすな。
      今日の ほたるのごどでも この時期サなっと 何とがすて ほたるハ 見でもんだなど思うんで
     やんすから かがぁも一緒に巻き込んでがら あっつ こっつ歩ぎまわったんでやんすょ。
      おがげさんで なんとが 神様も 「そろそろほたるサ合わせで やんねばなんねがな」ど思って
     あわしぇでけだがも(合わせてくれたかも) しぇんねなす(しれませんね)。 
      孫さも ほたるハ 見しぇられだす ほんとに ありがでもんでやんすな。
 
 7月   6日(水)  「ほたる」の群舞に感動しました。

            3年間あっちこっち探し回った甲斐があり、昨晩、何十匹もの「ほたる」に出会うことが
           できました。
            子供の頃、遠野で出会って以来、約60年ぶりの感動です。
            山からの湧き水が音をたて、その上に木道もあり、足場もよくて蛍狩りには絶好の環
           境でした。 
            周りには誰もおらず 私達家族2人だけでゆっくりと蛍狩りを楽しませて頂きました。    
            飛んでいるほたるは、うちわにそっと乗せることも出来、自分達の洋服にも留まったり
           そのほたるの多さにも、びっくりし感動しました。
            昼間、僅かな情報を頼りに、農作業をしている方に尋ねたところ、部落皆で「ほたる」の
           幼虫や餌の面倒をみているとのことでした。 (酒々井町本佐倉) 
            源氏蛍は6月初旬で終わり、今は、小さい平家蛍で 以前は7月第一土日曜には ほ
           たる祭 りを行っていたが、今は行っておらず そっと 
この里山の宝物にしているよう
                   でした

                                   
                
            この里山の裾に     木道で足場も良く   夜はこんな風にすごい数の蛍が乱舞
                                     
(昼の写真をベースにイメージを再現したものです)

  
遠野言葉                                 (いっとぎ)
      いやーっ なもなも たまげだじゃ。 こんたにいっぺの蛍  一時に見だのハ はずめでだでば。
       草のなが見っと あっつさ10匹ぐれ、こっつさも10匹ぐれだの あっつぁさも こっちゃさも ごじ
     ゃごじゃど居るんだもな。
      そんだがど思っとす その上ハ 何匹もの蛍ハ しゅっしゅ 々々つが(というか) すーすーつが    
     まんず見事なもんだっけもや。
      今夜ハ さっそぐ孫さも 見せんべど思ってス。 子供のころ 目サ 焼ぎづいだものハ ながなが  
     わしぇられねもんだっけがら(忘れられないものの様ですから)絶対見せで やんべがど(やろうか
     と)思ってス。 孫だづぁ たまげっつぉー。
 
 7月   4日(月)  今年は絶対「ほたる」を見るぞー。

             ほたるが見れるという場所を昼に下見をし、夜8時頃からじーっと待っていましたが、
           今夜は見ることが出来ませんでした。 
             昨年も何箇所か廻ったのですが、結局空振りに終わっています。

             (佐倉里山の会 管理地)             
                 
          湧き水の小川        谷津の「池」が沢山          
想像合成写真です
                                          (こんな景色が見れればいいな)

  
遠野言葉 (私が子供の頃の話です)
                                       (らいないがわ)
      日っこ暮れでがら おらほ(自分)のうず(家)がらすぐの 来内川サいぐどす ほたるハ いっぺ
     飛んでだのす。 
      草っこサ とまってだほたるハ おしぇで(捕まえて)きて 蚊帳のながさ放すて 電気消すどす
     蚊帳のなが飛び廻って まず おもしぇくて ふすぎなもんだっけよ
(下表「行ったっけよ」参照)
      寝だまんま あす(足)上げで 下がった蚊帳サ 触ったりすて なづ(夏)でねば(無ければ) た
     のすめね もんだっけもや

   「言葉の解説」 もんだっけもや の「だっけ」は過去形を表わします「もや」は「・・
      だよな」または「・・だよね」と強調する遠野言葉の助動詞。
      (助動詞は下記の様に変化します) 「遠野地方の日常会話集 解説用フリップより」
       
                        

 
 7月   1日(金)  こんたな ちっちぇ 「びっき」ハ 見だごど あるすか?(遠野言葉)
                  
(この様な 小さい 「蛙」を 見たことが ありますか?)

            小学校1年生の孫が授業で田んぼの近くで、こんなに小さな蛙を5匹捕まえてきました。
            遠野に居た頃は こんなに小さい蛙は見たことは無かったと思うんですが 佐倉の田ん
                        ぼには沢山居るようです。
                          
                       
形は普通の蛙ですが 直径30mmの腕時計と比べるとこんなに小さい蛙です

 
遠野言葉 (「遠野地方の日常会話集」 72ページ 「びっき」(かえる) より) 
     ほれ 「びっき」鳴ぎはずめだど。 どうも 空模様 おがすぐなって来たもな。
     洗たぐものハ 入れだほ いんでねべがな。 雨っこ降るめぇ(前)さ 鳴いで けん(くれる)のハ
    天気予報より あだるもな。 なもなも 助かるじゃ。
     わる(悪い)むす(虫)もとるす こんたな良いごどする「びっき」さ いだずらすっと しょんべん しっ
    かげられで 手さ「いぼ」ハでぎっつぉって よぐ云われだもんだでば。・・・・・・。
 
 6月  29日(水)  美味しい「すぐりジャム」が出来上がりました。

             酸味が利いたパンチのある大人の味です。            
             以前、遠野から持ってきたすぐりの苗を近所の空き地に植えていたのですが、空き地が
           無くなり、その後植えた木が今年ようやく実を付け始めました。
            約10年振りの懐かしい味です。
         
  
  鈴なりのすぐり   ヘタと花柄を取り除きます  良く洗い「ザラメ」で煮詰めます 冷蔵庫の中で丁度
                                                                                                                         良い硬さにします
 遠野言葉
     すぐりハ あげ(赤)ぐなって むらさぎ色のぺっこ手前サなっと そのまんま食うにハ いいあんべの
    食い頃なんだでば。
     んだども ジャム
すんだば(するのなら) あえ(青い)うずサ煮んのす。
     
むがすハ あんまり パンなんかハ 食わねがったがら すぐりでジャムつぐるごどハ かんげ(考
        え)も つがねがったんだべな。こっちゃ来てがら つぐって見んべど思ってつぐったっけ まず うめ
        ジャム出来だもんだもな。 おら ずすん(自身)たまげでんだでば。
     ほがの人だづさも かしぇで(食べさせて)やりてもんだなど 思ってんのす。
 
 6月  26日(日)  我が家の「流しそーめん」 今年で8年目となりました。

             最初の流しそーめんの子供はもう小学4年生。今では孫が5人となり大人も含めて
            総勢11人の流しそーめんとなりました。 子供の歓声で大賑わい、大人を圧倒します。
                                      
              最初は夢中でソーメンを食べ     後半はサクランボ流しに熱中
                 (震災で大変な思いをされている方々が多い中、申し訳ありません)
   
遠野言葉
       そーめんハ ざるサ乗せだりすて食うよりか 青だげ使って流すたそーめん取って食う方 なん
             ぼうめが わがねんだもな。 とぐに童子んど 大声上げで まず おもしぇがって(面白がって)お
             どなも それ見でるだげで 笑顔サ なってすまっけもな。

    
 あの日あの時五七五   佐倉大好きーーー家族と私    にも流しそーめんの記載があります。
 
 6月  25日(土)  ボランティア会場は大盛り上がり。

             ディサービス等の老人施設への「出張流しソーメン」と「バライティー番組」のボランティア
            を実施。 我ら「なかよし会」による65分間の持ち時間は大いに盛り上がり ご老人の皆
            さんも終始笑顔でした。
           
  
部屋の中での流しソーメン(水がポンプで循環する優れもの設備を考案し使用) 寸劇入り歌謡劇
                                                                                                              (この他踊り等も・・)

   
遠野言葉
      遠野でハ 流しソーメンなんてのハ 見だごだ(見たこと)ねがったもな。
      このたげ(竹)ハ まだげ(真竹)だづども 遠野にハ まだげも孟宗だげも さぶくてならねんだで    
     ば。 
      こっちゃ(千葉)来て見で こんたな太てたげ見で たまげだもんだのす。
      皆でやる流しそーめんハ まずおもしぇがっけよ。
 
 6月  16日(木)  菖蒲の花が満開です。 佐倉城址公園の菖蒲が満開となっていました。周りのあじさい
            は うっすらと色づき、姥ヶ池の蓮の花も盛りを迎え、大勢の見物客で賑わっています。
         
        佐倉城址公園 菖蒲の花が満開です        あじさいもうっすらと開花  姥ヶ池の蓮の花

   
遠野言葉
       遠野の札場の湯っこ(銭湯)サ行ぐどス 菖蒲湯サ入れっけでば。 菖蒲の葉っぱで身体ハ こ
             すったり くず(口)で 葉っぱハ「ぴーぴー」鳴らすて見だりすて 童子んど 喜ごんで 遊んだもん
             だっけもや。
 
 6月  13日(月)  たけのこ(真竹)狩りを楽しみました。

             ずんぐりした孟宗竹と違い、スマートで黒茶色の真竹のたけのこです。
             煮物や味噌汁も美味しいのですが、真竹はなんといってもメンマが最高のようです。
             たけのこの皮も綺麗なので、なんとか工芸品に使えないかなと思っているところです。
         
            真竹の竹林      真竹のたけのこ    収穫したたけのこ        メンマ(油で炒め味付)

   
遠野言葉
       遠野さば ふてえたげのごハ ならねんだでば。 こっちゃ(こちらに)サ来てみで ぶってぇたげ
             のご見で たまげだのす。あどす、でっけぇかぎ(柿)も遠野さば なんねす ちっちぇ豆柿ぐれすか
            採れねもな。
 
 6月  12日(日)  カヌーを満喫。 婿入りしたカヌーに乗り、利根川添いの将監川の
                                                  散策にでかけました。
             巾100メートルほどの川を約1時間さか上って、新緑の景色を楽しみました。
                     
                            いよいよ出船    広い川幅    橋をくぐって川上へ  1mの草魚の釣り上げに遭遇
  
 
遠野言葉
       遠野の川ハ 猿ヶ石川だの来内川だの あせ(浅)川ばりでス 舟っこなんかハ あまり見だごだ
      ねがったもな。
       投網でも じゃっこ(雑魚)釣りでも 川のなが(中)がらだの 岸がらやってだのす。
       投網投げっとス 腹っこ真っ赤にすた くぎ(はや)いっぺ へ(入)ってくっけよ。
       くぎは 串サさすて 焚き火の火で焼いで 食うど まず うめがっけよ。

          「遠野の川」
                   
  猿ヶ石川を眼下に(高清水高原より) 猿ヶ石川での水遊び(宮守)  来内川上流の遠野ダム 
                                                                                                            小友川上流の(藤澤の瀧)
 
 6月  11日(土)  カヌーの婿入り。 10年以上愛用したカヌーを小さくした車の関係で川に面した
                          「ブルーベリー農園」に婿入りさせてしまいました。私の家から車で30分くらいの所ですが、
                         農園に来たお客さんにも使って頂き、私も折を見て使わせていただくことにしました。
          
            
国道沿いの案内板  れから熟すブルーベリー   ほぼ完熟     農園から見た婿入りカヌー

   
遠野言葉
       むがすハ ブルーベリーなんかハ 聞いだごど ねがったっけもな。
       似だもので あるどしぇば 「すぐり」だったもな。 「すぐり」ハ わげうづ かでくて すっぺくて
      か(食)れねがっけども あげぐなって むらさぎ色サなっと 食い頃で 甘くて うめがっけよ。 
       遠野がら 「すぐり」の木っこ持ってきて 実っこなったら ジャムつぐったっけ まず おどなの
      あずすて うめがったっけよ。 こどすも なんぼが成ってっけがら ジャム つぐって 見んべがど
      思ってんのす。
 
 6月  10日(金) スタートキー穴の無い車。 省エネが推奨されている今、できるだけガソリンを食わない
            車と思い、軽自動車に乗り換えたところ、今の車の進歩に目 を見張りました。
             キーを携帯していれば、ドアもボタンで開き、エンジンスタートもボタン、信号待ちでは
            エンジンが止まる「アイドリングストップ」となる。勿論、ナビ付きで、おまけに現在の運転
            が経済的な運転状況かどうかが実況的に画面で分る。必要とあらば一週間分の平均燃    
            費がグラフで表示されるなど、1日の平均燃費を20Km/Lを切らないよう努力するなどゲ   
            ーム感覚で運転しています。 でも、
エンジンをかけたまま、キーをどこかに置いてしまい           
            スタートし、出掛けた場合は、計り知れない悲劇が待っていることに注意が必要。
                                               
                                               
スタートキー穴無し        日毎の平均燃費表示

                                              
                  
省エネ運転状態(葉っぱ正常)  葉っぱが欠けないようアクセル調整

    
遠野言葉 (会話集 31ページ「かんます」より)   [木炭自動車の話すだでば]
        運転手ハ 荷台サ乗はって 炭俵がら炭っこ出すて 釜の上がら炭入れです それがら鉄の
       棒で釜のながハ 「ガラガラ」ど「かんます(かき混ぜる)」たっけよ。
        今度ハ すたサ降りで来てがら ハンドルば「グルグル」ど 一生懸命回すたっけ 火の粉ハ
       「ボーボ」ど いっぺ出だのす。・・・・・・・・・ 
 
 6月   8日(水)  木にも実がなってきました。 めずらしいのは「猿梨」でその次は「すぐり」です。
            「猿梨」は 遠野の山奥の自分の秘密の場所としていました。小鳥も競って食べていまし
            た。遠野の畑で父親が栽培しているものを移植したものです。
             「すぐり」は ジャムにすると絶品な大人の味が楽しめます。今年は作ってみたいと思いま   
           す。
              
                   「猿梨」 キューイの原種です  「すぐり」 赤紫色が食べ頃です    「ぐみ」の実
   
遠野言葉
       「ぐみ」の実っこ成るどす 皆でぐみの木サ登って 一生懸命食ったっけ 舌っこハ まるんで
      割れですまって いでくていでくて 皆で顔すかめだっけもな。 それでも こりねで まだ行って
      食うほど 食い物ハ ねがったっけもな。
    
 6月   6日(月)  「さつき」が花盛りです。
            以前 集めて鉢植えとして楽しんだ「さつき」、今はあまり手の掛からない地上としましたが
            毎年綺麗な花を咲かせます。 みんな素敵な名前があったのですが、今は さだかな名    
           前は 覚えていないのが残念です。
                    
    
遠野言葉
      おらだづ 小学っこの頃ハ 「さつき」なんて名前ハ 知らねがったもな。みんな「つづず」って 云って
     だんだでば。
      小学っこの遠そぐで 物見山さ登ったあどサス 一人一本ずづ 「つづず」掘って 持ってきて 学っ    
     この庭サ 植えだったっけよ。今だば そんたなごどハ でぎねべどもな。(出来ないだろうがね)
 
 6月   4日(土)  我が家の「日本めだか」の誕生。
                     
 「日本めだか」は絶滅危惧種に指定されています
                          が私の家では、おととし戴いた5匹の「めだか」が昨年は35匹となり、今年も沢山の卵を
            生んで、このところ、卵が孵化し始めています。毎日、楽しみに「めだか」達を観察して
            います。
               
      「日本めだか」の成魚    5月10日位から卵が生まれました  5月30日より孵化が始まる
                                                     (「めだか」の子供)
   
遠野言葉
       おらえのめだがハ まんず ぺっこな卵なして(生んで)ス 此の頃 めだがのこっこ(子供)ハ
      卵がら けったのす(かえったんですよ)
       めだがのはなすだば 会話集のながさも 落合(猿ヶ石川と来内川の合流地点)さ 行って め
      だが採りすたごど 載はってっから 見でおぐれんせ。

       
会話集76ページ(いっぺ)より
         砂の噴水の周りさば まだがハ いっぺ居です 二人で手ぬぐいの 両はず持って「さぁー」
        とすぐうんだでば。・・・・・・・・
 
 5月  29日(日)  らっきょうの甘酢漬け手順

             今年も1年分のらっきょう作りの時期となりました。(10年以上続けています)
             昨年は15キロの甘酢漬けを作りビンに半分残すだけとなりました。 
             昨日で10キロのらっきょうの頭と尻尾を切り、塩漬けとしましたが、一揆にはできません
            ので1日に2〜3キロのペースで作っています。あと数キロですが、この後15日位塩漬け
            した後、半日の陰干しし、氷砂糖を酢で溶かした甘酢漬けとします。
             今年のらっきょうは宮崎と茨城産を使用しました。千葉県産や静岡産なども使いました
            が、産地により特徴があり、下処理の仕方も若干変えないと美味しく出来ないことが分か
           っています。 毎年の主役はやはり宮崎産ですが、キロ380円の安値が決め手です。

                 「らっきょう甘酢漬け」の手順
                   
     
無駄な茎と根を切る  一皮剥いて洗い塩漬け(重し漬け) 酢ミリン氷砂糖で甘酢作り 1年過ぎてもパリパリに・・
                     (今年は14キロとなりました) 
 
  
 あの日あの時五七五 佐倉大好き→らっきょう漬けマニュアル に詳しい内容があります)
            
食の生活 らっきょうは 常に我が家の 必需品   夫婦二人で 朝と晩 必ず添える 5個6個
               
なんの気なしに 食べるうち 年を通して 癖となり・・・・・・・・・・・・・

 
 5月  14日(土)  今日も先週に引き続き田植えの手伝いをしました。

             先週の大きい一反部の田ではなく、三十畝 3枚の田植えとなりました。
             先週トラクターでの代掻き、田のクロ造りの後の田植えです。
             メインの田植えはは2条植えの小型の田植え機の後の4隅の手植えを手伝いました。
             山からの湧き水があり、帰りには、そこの美味しい田芹をおみやげに採りました。
         
      トラクターでの代掻き  小型二条植えの田植え 湧き水で育つ田芹   その傍のギボウシ
     
   
遠野言葉
      採ってきた芹ハ 3分間茹ででス がづぶしかげで 食ったっけ まず うめがっけよ。
      そういえば 遠野ではス 田植え終わる頃ハ 山さば(には) ワラビは いっぺなってス 午前中採
     るど 背中サ しょう(背負う)ほどになってすまっけもな。 茹でで食うにハ どもこも(どうにもこうにも)
     なんねべす 茹ででがら樽サいれでがら 塩づげにして 保存しょぐにすて 冬にゆっくりくうのす。

       
 5月   7日(土)  今日は田植えの初体験

             朝9時から夕方3時半まで、田植え機で植えた後の田んぼの4隅の手植えを担当。
             最初は戸惑ったが後半はスイスイとまではいかないまでも、なんとか出来るようにな
            ったが、腰を曲げての作業は重労働。でも楽しく満足できた1日でした。
                         昼はおにぎりを戴きましたが、そこに思いがけないオヒタシが 出てきました。それは
            10数年以上も前に遠野でたべた「しどけ」でした。
             八王子からお手伝いにきた親戚の方が、秘密の山奥で採ってきたとのことで、本当に
            びっくりするやら 懐かしい味と出会うやら、そんな感激の一日でもありました。
         
       昔懐かしい山里で   なんとも早い田植え機   綺麗に一定間隔で   私は4隅の手植え

    
遠野言葉
        春サなって田植えの頃ハ しんせぎ中あづまって いぢれつに並んで田植えすたもんだっけよ。
        おらハ 農家でハねがったども 隣ハ田んぼだったがら よぐみでだのす。
        田植え終わるどす 田んぼのぎゃらごど(蛙達) ぎゃっこぎゃっこど まんずやがますがっけ
       もな。
        稲っこ なんぼがおっきぐなっとす 田んぼサ 鴨のこっこ放すて草どりさせっけよ。まず良ぐ
       すたもんで 鴨だづ稲っこの間ハ 泳ぎ廻って 余げいな草っこハ 食っけもな。
 
 4月  25日(月)  今年も私の庭に山野草が咲き出しました

                 遠野の山は山野草の宝庫でした。
           
            山吹         龍錦花       くまがい草
     遠野言葉
         遠野の山さば かっこ花(あつもり草)だの カダゴ(かたくり)だの けんしょ(かんぞう)ハ
        いっぺ なってっけよ。ほでも かっこ花だげハ わらすにハ探しきれねがっけもな。
         山おぐの カッコ(鳥)ハ鳴ぐような 特別な谷間サ成ってっけどす。おらハ一回もめっけれ
        ねがったのす。 
 
 4月  13日(水)  毎日、被災地と原発のニュースが多い中、上野も佐倉も桜の花が満開
             気晴らしに近所の桜を見に行きました。今年も見事な花を咲かせていました。
             自然の驚異とは裏腹に、われわれに恵みや心に潤いを与えてもくれることも実感する。
                          
          佐倉城址公園(人出は多いが宴会は全く無い)  珍しい桜(ギオウジキジョザクラ:八重のよう)
                           
            印旛沼堰堤の桜並木(印旛沼の周り数キロ)    佐倉ふるさと広場のチューリップ祭り
        
遠野言葉
        こどすも さぐらハ まず うずぐすぐ咲いでだっけよ。東ほぐのさぐら咲ぐのハ これがらだもな。
        遠野でハ 5がづの連休の頃 さがりだっけよ。かぞぐでお城山で花見すたどぎす さがずぎさ
       さぐらの花びらっこ ヒラヒラどおずできて へってす まず きもずハ えがったごど あったのす。
        春さなっと おやずハ このはなす 良ぐ すたもんだっけよ。
 
 4月   7日(木) 昨日被災地の叔母さん(妹)から荷物が届いた旨電話がありました。
             今回も次の日に届いたことになり、感激しています。
             また、恐ろしかった当日の話を生々しく聞かせて頂きました。
             10メートルの高さの防潮堤から駅までは200メートル、そこから約200メートルの位置
            に叔母さんの家があります。
             地震の後10分位して、防潮堤を超えた水が更に駅の線路を乗り越えて来たのが見え
            ので、急いで店のシャッターを閉め2階に避難しようとした時、
大きな水槽が窓を突き
            破っていえの中に飛び込んできたそうです。水浸しになりながらやっとの思いで2階へ
            上ったとのことです。
             2日間燃え盛った火災は道路を挟んだ2軒ほど手前で鎮火し、後ろからの火の手も
            家の近くまで燃えてきて消えたとのことでした。
             思い出すだけでもぞっとする出来事なのに、脳裏から離れようにも離れられない現実
            として、あの物静かな叔母さんがたった今の出来事の様に話してくれたのが印象的でし
            た。
             不幸中の幸いなのは、叔母さんの家は鉄筋3階建てで今後も使えるが、山の様な
            ヘドロを取り除いている最中で、それはそれは大変なことだと云っていました。 
 4月   6日(水) 今回の震災で 命を張って住民の退避を放送し続けた結婚式直前の女性、放送は津波
            が3階建ての防災センターを呑み込む瞬間に途絶えたという。
             この放送で何千人もの人が救われたといわれるが、このような話が数多く聞かれ、この
            様な報道を聞くたびに 自然と涙がでてきたのは私だけではないのではないかと思う。
             被災地には野菜などが不足しているとのことで、昨日、思いつく野菜を買い入れ叔母さ
            んに送ったが、今日夕方には着いて欲しい。
             世界中の励ましが被災地の皆さんを元気付けています。頑張れ東北、頑張れ日本。
 
 3月  27日(日) 被災地岩手県山田町へ送った荷物が次の日に届きました。感謝!!
             地震津波火災で大きな被害を受けた山田町に本日より配送営業所が開設したとの連絡
            がヤマト運輸より入り、昨日、米や餅、乾麺などを送ったところ、今日4時過ぎに送り先の
            本人(叔母・姉)から着いた旨連絡が入りました。
             ヤマト運輸の組織的な機動力も凄いし、スタッフの皆さんの本気の頑張りにも感謝です。
             叔母(妹)の家は
一階が天井まで水につかり、身体の悪いご主人を海水につかりながら
            二階までやっとのことで避難させたとのことでした。
             地震と津波の後の火災は、プロパンの爆発音を伴いながら近づいてきて、2日間も燃え
            続け、生きた心地がしなかったと、電話の先で興奮した様子で当時を話してくれました。
             叔母(姉)の家で2家族が過ごしており、市日で使うコンロと炭が役立っているとのことで
            した。まだまだ 大変な状況が続きそうです。頑張って下さい。出来る限りの応援をしたい
            です。 
 3月  19日(土) 「遠野地方の日常会話集」は被災地の書店さんでも取り扱って戴いております。、
            その書店さんの多くも被災地の真っ只中にあり、報道写真などでは建屋ごと流されてし
           まっているかもしれません。本当に心配です。電話でお話した書店さんの店長さんやスタ
           ッフの皆さんのご無事をひたすらお祈りしています。           
             久慈市:一誠堂様       大船渡市:ブックポートネギシ様
             釜石市:及新書店様      陸前高田市:ブックランドいとう様
           是非ご無事でいて下さい。   
 3月  18日(金) 岩手県山田町はいま宮古との道路は通っていないとのこと。(姉妹)おばさん2家族被災)
            釜石の隣の大槌町の情報は多くあるが、その奥の山田町の報道はあまりされていませ       
           せん。
           孤立し しかも公共的避難場所でないおばさん家族の家には、もう底をついてしまった食料
           の支援も後回しになってしまうのではないか?心配です。
            一刻も早い支援の手が入ることを願うのみです。
                        
                             山田町の位置       
11日夜の山田町 おばさん(妹)の家は火災からはのがれた
                            とのことですが、住める状態かどうかは不明です。
                             亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。
 
 3月  17日(木) 人事ではない大地震、津波、火災、そして原発。
             岩手県山田町に住む私の亡き父の姉妹(おばさん)の2家族が姉の家で元気で居ること
            が たった今分りました。しかし、食べ物が無く本当に困っているとのこと。なんとかしたい
            のですがどうにもなりません。今はできるだけ早く救援の手が届くことを祈るばかりです。
             12日の新聞で、地震と津波の後、夜に山田の町が大火災に見舞われている写真を
            見たときからインターネット等で被災者の名簿を調べていましたが、やっとのことで安否
            が分り、とりあえず、ほっとしているところです。

             また、今のテレビで視聴者から、陸前高田市の老人ホームの方々の安否の問い合わ
            があり、遠野市の「長寿のもり」に居るとの報道ががありました。
             遠野市でも多くの被災者を受け入れているようで 運動公園がヘリコプターの基地と
            なっているようです。                
             本当に困っているときの日本人の力、助け合いの精神、団結力で、この苦境を乗り切
            っていかなければならないときです。 
3月  11日(金)  今日は孫の幼稚園生のリレー大会ということで、応援に出かけました。
            
    遠野言葉
        4〜5才のわらすんど(子供達)の おっき声きぐどス なんと皆元気でス としょりの おらだづ
       さば いい刺げぎサ なるもな。
        それどス おなごの わげ先せだづの 一生懸命はすり廻って にこにこすてる すがだハ
       これまだ なっともしゃべれねぐれ ほほえますもんだもな。
 
 3月  10日(木)確定申告もパソコンで・・・。年金生活者も毎年自分で申告しているが、私もパソコンの
            整備が出来たので 今年からパソコンから直接申告しようとして 国税庁の申告書作成
            コーナーを開いたところ、書式の選択や専門用語の理解に時間がかかり、結局税務署
            に行き、教えてもらいながらの申告となってしまった。
             マニュアルを戴いてきたので、来年は自力でやれる様頑張りたい。 トホホホ。
    
遠野言葉
        このずき(時期)サなっとス 税金のはなすサなってな 自営のひたづぁ てーへんだっけもな。
        かがぁど てづ夜すて 伝票の整理だの すん告書こしぇだりすてス まんず えれぇ目サ あ
       って ようやぐ 間に合わせっけもな。 年金だけの俺でも 何だが わげわがねのにス まんず
       ごぐ老な はなすだなっす。 
 
 3月   2日(水)  あっという間に3月に入ってしまいました。
                           佐倉では梅の花も終わりに近づき、次の春の段階に移ろうとしています。
                     
                  ボケの蕾も膨らみました   クリスマスローズ       福寿草
     
遠野言葉
         遠野サいだどぎ おやずも花っこ大好ぎです ぺっこぬぐぐなっと 庭ハほっくりげすて
        花の種っこだの 苗ハ いっしょけんめ 植えでだっけもや。
         なに良(え)がって? おらの かっちゃんも花っこ見んのハ だいすぎなもんだがら かっちゃ
        んサ よろごんでもらうべっと なんと にこにこすて やってだもんっだっけよ。 
 
 
  2月  22日(火)  「印旛の伝説」音楽と風景のDVDを制作しました。
             ボランティアの仲間が作曲し、尺八の演奏曲に 私がカヌーで撮影してきた映像を加え
            DVDとしたものです。佐倉に観光で訪れた人たちに何らかの方法でPRしたいと考えていま
            す。 「遠野地方の日常会話集」のDVD作成の経験を生かすことができました。
                   
                 老人施設での演奏(ボランティア)        DVD
 2月  17日(木)インターネットをケーブルテレビの光ケーブルの使い放題に変更。
             ネットとテレビ、電話との込み込みの価格となり、時間を気にせず、ネットを使える状況
           となった。かなり出遅れの感があるが、これからも長く楽しめそうである。
    
遠野言葉
        むがすでハ かんげられねがったごどだったども いまでハ パソコンで なんでも わがる様に
       なったもな。 何が わがんねごど あれば 場所でも 人でも やりがだでも 何でも すぐ わが
       るがら まんず 便利な世のながサ なったもんだなっす。 
 
 2月  13日(日)  今日は孫2人のダンスの会を見学
 
                         ジャズやポップス等テンポの速いダンスで年中、年少の孫も 難しい振
                           り付けと位置取りを良く覚えたものだと感心した。
            年寄りの日本舞踊では、この振りの多さと位置取りの変更にはついていけないと思う。
            若い踊り手にパワーを貰った1日であった。
                
        Dance Jam という会 約2時間 113人の踊り手 本当に楽しそうで1度やったら 嵌りそう
    
遠野言葉
        わげっつごどハ たいすたもんだなっす。 習ったごどハ すぐ おべられるす 1回おべれば
       ながなが わしぇねんだもな。
        おらだづ みでに としょりサなっと 今やったごども すぐわしぇですまっから なさげねでば。
        これも じゅんぐり だど 思ってあぎらめるすか ねがべがな。
        神様ハ 世のなが あだらすぐ すんべど こんたな きまりごどサ すたんで ねすか?
 
 2月  11日(金) 今日、外は雪が降っています。関東地方にも10cm位積もるとのこと。
              外にも出れないため、お雛飾りの親王様と内裏様だけ床の間においで戴きました。
              昨年同様 他のお雛様は、天袋に入ったままで申し訳ありません。
                         
     
遠野言葉
         お雛さんの頃ハ まだいっぺ ゆぎっこハ のごってっけども 4がづさなって のごったゆぎの
        間がら バッケ顔出す頃さなっと やっと春ハ来たなど 思っけよ。
         遠野のなげ冬の間ハ 春ハ待づどうすもんだっけもや。(会話集68ページより)
 
 2月  10日(木)  遠野は町中お雛様 (遠野市観光協会)
            2月25日〜3月3日(木)
                      
    
遠野言葉
        おひなさま 見せで おぐれんせ。 
        どうぞ どうぞ おへれんせ(お入り下さい)
        よぐ おでっだごど(おいで下さいました)  (会話集 58ページにお雛様の記載があります)
 
 2月   5日(土)  クルミ餅の再現  遠野ではクルミ餅をよく食べました。餅にクルミが入っているのではなく
           クルミをすりおろして 砂糖と醤油で味付けし、餅をからめて食べるのが遠野(岩手)流。 
            今日は昼食として、作ってたべましたが いままでに最高の味に仕上がりました。
            簡単ですので作って食べてみてはいかがですか?    
                        
 クルミをすり鉢ですりおろす  細かくなったら熱湯を少し加えヨーグルトのゆるさにする 
                                                                   砂糖と醤油を入れて味をつける   餅にからめて食べる

    
遠野言葉
       クルミもずハ あんまり食ったごど ねがべども まんず うめがら 騙されだど 思って こしぇで
      (作って)みで がんせ。(「遠野地方の日常会話集」DVD解説版第1部の最後で紹介しています)
 
 
 1月  30日(日) サッカーアジアカップはオーストラリアを破り優勝、素晴らしいチームワークでした。
                 今年の遠野高校は岩手県代表となり、全国大会では愛媛の宇和島東と対戦し3−0で
               敗退しました。結果は残念でしたが見事な試合振りでした。
               中学校の頃、冬の休憩時間や昼休みは、男子は全員寸暇を惜しんで 雪煙を上げながら
              サッカーを楽しんでいました。
    
遠野言葉
        中学っこの頃ハ サッカーだったども、小学っこの頃ハ スケートばりやってだったもな。
        小学っこの校庭サ 水まいでスケートリンクつぐって けだり(呉れたり)すて 皆で滑ったもんだも
       な。
        夜さなっと 一日市の道路ハ 「テガ テガ」ど凍みですまって 店っこのあがりで あがるいも
       んだがら、わらしゃど げだスケート履いできて 競争やったりすて 遅ぐまで遊んだっけよ。
        (「会話集」94ページ)
 
 1月  24日(月)  今朝、深夜の放送、時間が時間ですので、聴けなかった人が多かったのではない
                          かと思います。
             遠野の風景を、音楽を挟みながらのおしゃべりや朗読は、深夜だということを忘れさせ
            1時間でした。
             「雪姫 遠野おしらさま迷宮」の「紅絵」の遠野言葉の一節を入れながら、不思議な遠野
            物語とその風景を表現していました。 家内と娘と3人で回った雨の日の「カッパ渕」や「伝
            承園」を 思い出しながら聞いていました。
   
 遠野言葉
        カッパ渕サ行ぐ道路のわぎサ でっけ葉っぱハ 雨っこいっぺ乗せで、ガラーっとあっったけも
       や。傘さすてあるいでだ娘は 「この葉ッぱハ なんの葉っぱだべ」ってきいだっけよ。「この葉っぱ
       ハ たばごの葉っぱだでば」って ゆったらば 娘ハ えれー たまげでだの思いだすたでば。     
        あどハな この周りハ ビールのホップの栽培も さがんなのす。
 
 1月  23日(日)  日記、1月21日(金)の「中村こずえサウンドピクチャー」
                                                                         首都圏の放送時間赤字で表記

                            良い天気に誘われて、成田の甚平渡しを散歩して来ました。
                            成田空港へ向かうスカイライナーの見える「梅林」は、梅の花が今が盛りと 良い香りを
            漂わせ咲いていました。
                      
                     紅   梅             白   梅
     
遠野言葉
         遠野でハ 春の花っこさぐのハ 4がづサ なってがらだもな。梅っこも 桃っこも ぺっこおぐれ
        でがら さぐらっこも一緒にさぐっけよ。
         いぢがづサ 花っこさぐどごの はなすでねくて まだゆぎのながだもな。
                   遠野のひたづぁ(人達)ハ 春ハ まづどうすど おもってんべなぁ。
 
 1月  21日(金)  関東でも遠野の記事や放送が目白押しですよ。
          1) 今日の読売新聞全国版「おあしす」のコーナーには 遠野駅で受験生のために木彫りの           
            カッパの携帯ストラップを無料で配布し人気をよんでいるとのこと。
             「試験なんてぇ、へのカッパさー」 病院職員佐々木さんと、駅員さんの合作だそうです。
          2) 小説「雪姫 遠野おしらさま迷宮」が中村こずえのサウンドピクチャーでの遠野の特集
            番組で今度の日曜日深夜25:30分より放送されるそうです。
             遠野言葉の監修を担当した私としては、嬉しいですし、楽しみにしています。
             ニッポン放送系列 放送日時間は地域により異なるそうですので下記で確認を。
                                      
http://www.1242.com/sound/  
                                                     1/23(日)首都圏版新聞では 1/23(日)26時より(1/24AM2:00より)         
           
 遠野駅 受験生合格祈願のストラップ(3センチ)   「雪姫 遠野おしらさま迷宮」が遠野特集番組で放送

     
遠野言葉  「遠野地方の日常会話集」52ページ(せっこぎ:なまける)さも、鶴瓶師匠だのIKKOなん
            かのごどハ 載せであっから 読んでけるど ありがでんだどもなー、よろすぐ おねげー
            しゃんす。(女言葉)  
       
 
 1月  20日(木)  1月号遠野広報が届きました。それと一緒に平成23年の遠野歳時記カレンダーが同封
            されていました。
             日記 1月15日の「みずき飾り」と餅をやいて食べる「どんと祭り」も載っています。
             2月の 「遠野町家のひなまつり」 は 遠野の中心街の家々に伝わる珍しいお雛様を
            見ることが出来ます
。[遠野地方の日常会話集」の58ページに関連内容があります。
                   
     遠野言葉 [会話集58ページ : 「ちょっとぎま(一寸の間)]
         あらー みきさん お孫さんだすか?  まず「めげ」ごどー 一緒で えがすね。
         お雛様飾ってっから「ちょっとぎま」見でいがねすか?
         さあさあ 上ってがんせ。 2月さ へったって(入っても) まださむもなー。 以下省略
 
 1月  16日(日)  朝起きたら 今シーズン始めての雪化粧、そして、空からは まだボタン雪が・・・。
                     昨年は、2月20日の日記に、佐倉の雪景色が載っています。今日は可憐な花と雪。
                      
                          雪と椿               雪と日本水仙
    
 遠野言葉
         目っこ覚めだっけ、なんだがそどハ あがるいなど思って 窓あげだら、なんたらば ゆぎっこ
        降ってだのす。こどす はずめでのゆぎっこです 周りハ真っすろサなってで、いいけしぎだよ。
         花っこも ゆぎっこかぶって おもむぎハ あるもな。
 
 1月  15日(土)  今日15日は 遠野では「ミズ木」に紅白の餅をさして飾り、それを神社
            などでの焚き火で焼いて食べるのが 子供たちの楽しみでした。
             今住んでいる佐倉では、栗の木や 守り神としている祠の傍の椿に枝に紅白の餅やミカ
            ンをさし、それを持って実のなる栗や 桃等の木をさすって 
「成り申っせ 成り申っせ、元
            から
上までなり申っせ」 と 豊作を祈ったそうです。地域ごとにいろいろなしきたりがあり
            ますね。
                          (木は大黒柱に縛る)
              遠野地方のミズキ飾り(ミズ木の枝)   佐倉地方の紅白の餅やミカン(栗や椿の枝)
                                 〔毎年、農家で作るものを私の家にも作って頂きました〕
    
 遠野言葉
         毎とす正がずサなっとす おどさんが 「ホレ 山サ行って ミズの木採って来」 って云うどす
        おらハ つがぐの山さ行って あがむらさぎ色すた でぎるだげツヤツヤすた うづぐすミズの木
        ハ 採ってくんのす。おらのうず(家)ハ 農家でハ ねがったども おどさんハ おなず様な経験
        ハ 子供サ させでやりたがったんで ねべがな。
         今 考げれば ありがでごどだったなす。
  
  1月  10日(月)  遠野で蕎麦を食べるとき、最近では よく「暮坪大根」を薬味にして食べます。
               自分が子供のころは、蕎麦など とても口には出来ない高級品であり、暮坪で蕎麦を食
            べたのはごく最近のことである。
             暮坪大根は、本当はカブの仲間で「暮坪カブ」が正しいとのことで、普通の大根より強烈
            な辛さがあり、遠野ふるさと公社でも 蕎麦と暮坪大根をセットでおみやげ品として販売
            しています。
              以前、東京の浅草の「十和田」という蕎麦屋さんに入ったら、暮坪大根が出てきてびっく
            りしたことがありましたが、なんでもオーナーがあちこち蕎麦を食べ歩き、遠野でこの暮坪
           に出会い それから この店で使い出したといいます。
             遠野には、珍しい漬物もあります。私が大好きなのは、「蓑虫南蛮」です。
                 (年の暮に蕎麦を食べ、思いだしたので・・・・)
                          
                   薬味の「暮坪大根(カブ)」              漬物「蓑虫南蛮」
    
遠野言葉
       「みのむす南蛮」っつう漬物ハす ごんぼ(牛蒡)どにんずんハ すその葉で巻いで漬けだものです
      一寸かれくてす まんず うめがっけヨ。おらハ 遠野さ行ったどぎハ 必ず5ふぐろぐれ 買ってくん
      のす。
 
 1月   7日(金)  さし絵の通信講座の課題7回目の評価が戻ってきました。今回は60点、絵が雑、意に
            合わないという評価でした。(課題:小学生の塾の出席簿の表紙・題はテニスでデフォルメ
           した動物を2種類と人間を2人づつ入れたものを2枚描くこと)
                      
       
遠野言葉
       いや参ったでば 課題のテーマさ合った絵っこ描ぐのは 難がすもんだなす。
       それど その絵っこハ 本のさし絵っつうごどで 絵の具ハ 線こがらはみ出すたりすてハ わがね
      (駄目)んだずもな。要するに「商品にハ ならねよ」っていうごどだべな。
       次の課題ハ こんたなもんでハ ねのす。まんず がんばんネバ ながなが おわんねでば
  
 1月   4日(火)  昨晩のNHK-FMラジオドラマを聞きましたでしょうか?
             「雪姫 遠野おしらさま迷宮」のドラマ 遠野の自然と遠野物語の話の世界へ徐々に引き
           込まれていくような素晴らしいドラマでした。
             樹木希林さんの紅婆役での遠野言葉の表現とその迫力は圧巻でした。手に汗を握るよう
           な 物語の現場が自分のすぐ目の前で展開されている そんな場面もありました。      
             それにしても 285ページの内容を これだけの素晴らしい内容に纏めドラマ化すると
           は?。
            寮先生の頭の柔らかさと繊細さをフルに生かせるという力量の凄さをも実感致しました。
            自分が関わった作品が、このような形で紹介されるとは夢にも思いませんでしたが           
           「今年は年の初めから、本当に良い年がはじまった」そんな気持ちで一杯です。
    
遠野言葉
       まんつとも、こどしは とすのはずめがら いいごどあったでばな。
       それもこれも ずぶんしとりでハ なんにもでぎねのす。周りのしどだづ あって ずぶんつものハ
       (自分というものが)あるもんだがらす。周りのひたづさ(人達に)感謝すて、周りさある自然さも感
       謝すて ありがでど思って 生ぎでいがねば わがねんだなす。 
  
1月   1日(土) みなさま 新年明けましておめでとう御座います。
                      
            本年も 宜しくお願い申しあげます。
   
            子供の頃、除夜の鐘を聞いたあと、父親と一緒に 遠野の神社へ元朝参りに毎年
           行っていたのを思い出します
。【遠野地方の日常会話集】の67ページです。
   
 遠野言葉
       除夜の鐘っこハ聞いでがら 「ねぷて」目ハこすりながら 元朝参りさ おどさんど一緒に行ったっ
      けよ。
       まず大日さんがら欠(かき)の稲荷まわって 鍋倉さ戻ってくんのす。冬の夜ながだもの くずがら
      吐ぐいぎも真っ白です まなご つむっと まづげハ上下「ピタッ」と凍みでくっつですまって 「ちょっと
      ぎま」めねぐなんのす。以下省略。

野言葉
         毎とす正がずサなっとす おどさんが 「ホレ 山サ行って ミズの木採って来」 って云うどす
        おらハ つがぐの山さ行って あがむらさぎ色すた でぎるだげツヤツヤすた うづぐすミズの木
        ハ 採ってくんのす。おらのうず(家)ハ 農家でハ ねがったども おどさんハ おなず様な経験
        ハ 子供サ させでやりたがったんで ねべがな。
         今 考げれば ありがでごどだったなす。
     1月  10日(月)  遠野で蕎麦を食べるとき、最近では よく「暮坪大根」を薬味にして食べます。
               自分が子供のころは、蕎麦など とても口には出来ない高級品であり、暮坪で蕎麦を食
            べたのはごく最近のことである。
             暮坪大根は、本当はカブの仲間で「暮坪カブ」が正しいとのことで、普通の大根より強烈
            な辛さがあり、遠野ふるさと公社でも 蕎麦と暮坪大根をセットでおみやげ品として販売
            しています。
              以前、東京の浅草の「十和田」という蕎麦屋さんに入ったら、暮坪大根が出てきてびっく
            りしたことがありましたが、なんでもオーナーがあちこち蕎麦を食べ歩き、遠野でこの暮坪
           に出会い それから この店で使い出したといいます。
             遠野には、珍しい漬物もあります。私が大好きなのは、「蓑虫南蛮」です。
                 (年の暮に蕎麦を食べ、思いだしたので・・・・)
                          
                   薬味の「暮坪大根(カブ)」              漬物「蓑虫南蛮」
    
遠野言葉
       「みのむす南蛮」っつう漬物ハす ごんぼ(牛蒡)どにんずんハ すその葉で巻いで漬けだものです
      一寸かれくてす まんず うめがっけヨ。おらハ 遠野さ行ったどぎハ 必ず5ふぐろぐれ 買ってくん
      のす。
 
 1月   7日(金)  さし絵の通信講座の課題7回目の評価が戻ってきました。今回は60点、絵が雑、意に
            合わないという評価でした。(課題:小学生の塾の出席簿の表紙・題はテニスでデフォルメ
           した動物を2種類と人間を2人づつ入れたものを2枚描くこと)
                      
       
遠野言葉
       いや参ったでば 課題のテーマさ合った絵っこ描ぐのは 難がすもんだなす。
       それど その絵っこハ 本のさし絵っつうごどで 絵の具ハ 線こがらはみ出すたりすてハ わがね
      (駄目)んだずもな。要するに「商品にハ ならねよ」っていうごどだべな。
       次の課題ハ こんたなもんでハ ねのす。まんず がんばんネバ ながなが おわんねでば
  
 1月   4日(火)  昨晩のNHK-FMラジオドラマを聞きましたでしょうか?
             「雪姫 遠野おしらさま迷宮」のドラマ 遠野の自然と遠野物語の話の世界へ徐々に引き
           込まれていくような素晴らしいドラマでした。
             樹木希林さんの紅婆役での遠野言葉の表現とその迫力は圧巻でした。手に汗を握るよう
           な 物語の現場が自分のすぐ目の前で展開されている そんな場面もありました。      
             それにしても 285ページの内容を これだけの素晴らしい内容に纏めドラマ化すると
           は?。
            寮先生の頭の柔らかさと繊細さをフルに生かせるという力量の凄さをも実感致しました。
            自分が関わった作品が、このような形で紹介されるとは夢にも思いませんでしたが           
           「今年は年の初めから、本当に良い年がはじまった」そんな気持ちで一杯です。
    
遠野言葉
       まんつとも、こどしは とすのはずめがら いいごどあったでばな。
       それもこれも ずぶんしとりでハ なんにもでぎねのす。周りのしどだづ あって ずぶんつものハ
       (自分というものが)あるもんだがらす。周りのひたづさ(人達に)感謝すて、周りさある自然さも感
       謝すて ありがでど思って 生ぎでいがねば わがねんだなす。 
   1月   1日(土) みなさま 新年明けましておめでとう御座います。
                      
            本年も 宜しくお願い申しあげます。
   
            子供の頃、除夜の鐘を聞いたあと、父親と一緒に 遠野の神社へ元朝参りに毎年
           行っていたのを思い出します
。【遠野地方の日常会話集】の67ページです。
   
 遠野言葉
       除夜の鐘っこハ聞いでがら 「ねぷて」目ハこすりながら 元朝参りさ おどさんど一緒に行ったっ
      けよ。
       まず大日さんがら欠(かき)の稲荷まわって 鍋倉さ戻ってくんのす。冬の夜ながだもの くずがら
      吐ぐいぎも真っ白です まなご つむっと まづげハ上下「ピタッ」と凍みでくっつですまって 「ちょっと
      ぎま」めねぐなんのす。以下省略。